表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/120

#020「桃色花束」

舞台は、渡部家。

登場人物は、渡部、清美、愛実の三人。

「お兄ちゃん。輪飾りの飾り付け、終わったよ」

「たくさん作ったんですね。こちらも、デザートの用意ができました。オードブルの用意はできましたか?」

「バッチリよ、博巳」

「それじゃあ、一階のエントランスまで、お母さんを呼んでくるね」

「行ってらっしゃい」

「急がなくて良いからね」

「分かった」

「それでは、クラッカーを持って待機しましょうか、お姉さん」

「そうね。ところで、博巳。デザートは何を作ったの?」

「時間を掛けられませんから、カットしたイチゴとキウイ・フルーツと、缶詰の果物で、フルーツポンチにしました。オードブルのほうは?」

「カナッペと、スライスしたサーモンと、チーズ。あと、彩りにサラダを用意したわ。メイン・ディッシュは、どうするの?」

「鳥のささ身を買ってありますから、大葉と梅肉を挟んで焼いていこうかと」

「美味しそうね。ねぇ。一週間遅れになったけど、良いわよね?」

「仕方ありませんよ。先週末は、大型連休の直後で、バタバタしてましたから」

「お父さんも、帰ってくるならくるで、連絡しておいてくれれば良いのに」

「驚かせたかったのではないでしょうか?」

「焦るだけよ。段取りや、心の準備ってものがあるんだから」

「すぐに、別の出張先に行ってしまいましたし」

「今度は、どこって言ってたかしら? 聞き覚えのないところだったような」

「ビリニュスですよ。リトアニアの首都です。そうそう。お花は、愛実の担当でしたよね。何を選んだのか、分かりますか?」

「チラッと見えただけだから、何の花かは分からないけど、ピンクの花だったわ」

「カーネーションにも、バラにも、ユリにも、ピンクはありますからね。オレンジは、入ってませんでしたか?」

「だから、少ししか見えなかったのよ。愛実ったら、あたしにも隠したがるんだから」

「花言葉は、感謝、愛情、優しさ、美しさ、上品、尊厳、といったところですね。母の日にはピッタリです」

「まぁ、母の日のお祝いだってことと、こちらの予算を伝えて、お花屋さんに任せるように言ったから、変な花が入ってることはないと思うわ」

「たとえ、入っていたとしても、目くじらを立てるようなことはないでしょうけど」

「逆に面白がりそうね。あっ、エレベーターが着いたわ」

「話し声がしますね。母と愛実に違いなさそうです。はい、クラッカー」

「サンキュー。それじゃあ、良いわね?」

「えぇ。準備万端です」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ