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誰かがいる  作者: 祭月風鈴
1/8

体験1 帰宅途中

 これは、20年前の帰宅途中で起きた出来事。

近所には「いわれがある家」がありまして…。


***


 昔からその土地に住んでいる人達に伝わる「いわれ」のある土地って何かしらあるようです。

うちの近所にも、そういう土地がありました。

 ある日、そこに家を建てて家族が越してきたのですが、勿体ないことにすぐ出て行ってしまったのです。その後、別の人が住んだのですが、すぐに出て行くとか意外と長く住んでるなぁって思っていたら住人の様子がおかしくなっていたとか……。

 古くからいる地元住民だけが、その理由を知っているのですけどね。

よくある話であっても、実際に自分が経験するとなっては別問題です。


 それは20年程前の事。

冬の19時くらいで、まだ普通に人が歩いている時間帯。

田舎なので、辺りは街灯と窓の明かりしかなく車のライトの範囲までしか前が見えません。

たまたま、その「いわれがある家」の前を通って帰宅したある日。

普通車1台が通るのがやっとの幅しかない道なので、門からの飛び出しにも注意しながら車を走らせていたら、おじいさんっぽい人が道の端を歩いていました。

てっきり近所の人だと思い、ゆっくり抜かしながら見ると全然知らない人でした。 


「どこの人だろう」


 と思ってサイドミラーでチラ見しながらゆっくり走っていると、だんだん透明になって消えちゃったんですよ。

最初は、あ~見えちゃったってヤツ?って感じでしたけど、間もなくゾゾゾっと恐怖感が襲ってきて


『絶対、バックミラーを見るもんか!!』


と心に誓ってとりあえず自宅前を通過しました。

万が一 それが霊で、もしも自宅に付いて来ちゃったら嫌です。

だからコンビニに寄って怖かった雰囲気を勤めて明るくして、それから自宅に帰りました。

当然、さっきとは別の道から家路に着きましたよ。

もしもまだ、その道に霊が居たらいたら……嫌でしょ?



<終>

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