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世の中平等なんて誰が言い出した

私にはずううううぅぅぅぅっっっっと、不思議に思っていることがある。

「むぅ……」

目の前で、練った小麦粉を焼いてお肉を挟んだものを栗鼠のように口の中に詰め込んでいるニケちゃんを見て改めて思う。

この子、こんなに好みが偏ってるのに、どうして太らないんだろう。

だっておかしいよね。私なんて結構動いてるのにお肉ついたりするんだよ?宿にいる間はニケちゃんほとんど動かないよね?菜食主義どころか肉食系だよ?なんでどうしてどうなってるの?

「むむむむむぅ……」

実は私の見てない所で鍛錬してるとか……はないか。筋肉がついてるって感じじゃないもんね。引き締まってるって言うより、むしろ餅肌って感じがする。ほっぺたむにむにしたい。

「……これわたしのです」

唸ってる私を見て勘違いしたのか、ニケちゃんがお皿に残った料理を抱き寄せる。好みに合ったようでなによりです。また作ってあげるからゆっくりお食べ。

「そうじゃなくてさ、ニケちゃんって痩せてるなーって思って」

「発育不良とでも言いたいですか」

「違うから」

敵でも見るような目でこっちの胸元を凝視するのはやめてほしい。私のなんて年相応ですよ、はい。

「もう少ししたらニケちゃんも大きくなるよ」

「はっ」

鼻で笑われてしまった。

「モモは耳長族のことを知らないからそんなことを言えるのですよ。うちは大きいか小さいかの両極端なのです。未だ成長の兆しの見えない私は持たざる側なのです。いいですけどね、そんな乳袋なんてなくたって」

「うん、わかったから、女の子が乳袋とか言うのやめようね」

なんだか品の無い響きだし。

「そうじゃなくてさ、いっぱい食べるのに太らないなーって。無駄にお肉ついてる感じじゃないでしょ?」

「そうですね、存分に寸胴と蔑むがいいですよ」

「いや、だからね」

「どうせ面白みのない体ですよ。起伏に乏しい若木のような体だと笑えばいいのです。胸もないのに弓も引けない魔術馬鹿と罵っていればいいのですよ」

あ、駄目だ、目が据わってる。太らない理由を聞こうと思っただけなんだけど、何か触れてはならない闇に触れてしまったらしい。

よし。この話題終了ー。ないものねだり良くないよね、うん。

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