表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちぐはぐ世界政治  作者: 38音
6/9

部屋

連れられてきた部屋はこじんまりとした――といってもキリクにとってそう思えるだけで、実際は普通の部屋としてはやや広めの小奇麗な西部屋だった。生活に必要そうな家具はわりと揃っている。ベッドにタンス、ドレッサーまでもが置かれていた。黒を基調としたシックなこの部屋はキリクの好みだったようで、ふっと笑みを浮かべた。

「気に入った?」

「え、えぇ……」

不覚にも立場を忘れかけていたキリクはハッとし、素っ気ない振りをした。その様子を見て彼女はふわりとキリクに笑いかけた。

「サクラ。何かあれば言って」

それだけ言い残して部屋から出て行ってしまった。まだ何も聞きたいことを聞けていない。とはいえ、勝手にこの場から出るのは得策ではないと思ったキリクはベッドに身を委ねた。特別に心地が言い訳ではないが、安物というわけでもなさそうだった。キリクは自分で思っていたよりも疲れていたのかあっという間に睡魔が襲ってきた為、そのまま睡魔に身を投じていく。



――ここはどこ?

暗い、何も見えない真っ暗な空間に目の眩むような赤。

全てを塗り潰さんとする勢いで黒から赤へと染まっていく。

ぬるりとした感触が腕に這いずる。

――嫌だ。気持ち悪い。離して……!

逃れようと必死にもがくけれど、ぬめった感触は消えはしない。

誰?その答えは遠くに見える。アレがきっと答え。

でもその答えにはまだ、たどり着けない。


ここまで。つづきはまた今度。


その声でキリクは現実へと引き戻された。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ