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夏生詩集

強く生きる

作者: 夏生

強く生きろとある人に言われたことがある

その時、私の隣には死神がいた

ある人は私のうなだれた心に向かって言い続けた

強く生きろ……あなたは強いのだからと


うなだれていた私の心は

何度も何度もくじけながら

ゆっくりゆっくり立ち上がった


死神は私の足を引っ張り、闇へと

送り込もうとする

私は必死で抗い、心のなかで叫んだ


私は生きたいのだ!とことんまで生き抜いて

見届けたいのだ!私の中に渦巻き、巣食うものの

正体を知るために


立ち上がった心は死神を見下ろしていた


あの人の言う通り、私は強いのだろう

震えながら、足を竦ませても

死神の嗤いに怯えても

そこをどけ!

私は生きたいのだ!

と言って曲げなかった

のだから



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