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一応鍛冶屋やってますよ?  作者: 金剛
第一章 転職する日々
6/30

6話 定職に就いたら負けかなと思ってる 冒険者ギルド編 前編

最後まで読んでいただければ幸いです。


お気に入り登録してくれた方ありがとうございます。


急いで書いたため文量が少なく、冒険者ギルド編も前後編に分かれることになりました。


5/27 ステータス変更

 いよいよ近所で働く場所がなくなってきたので、家の近くの掲示板に貼られていた冒険者ギルド職員の募集に応募してみた。

 すると翌日冒険者ギルドから手紙が来て、1週間後に面接をすることになった。

 面接時の整理券も手紙に同封されていたのだが、番号は20番になっていた。

 ということは俺意外に最低19人も面接を受ける人がいるということだ。

 冒険者ギルド職員は意外と人気職なようだ。

 しかしながら採用人数は1人しかない。

 かなり狭い門ではあるが合格できればこの応募人数からしてきっといい仕事に付けるだろうと期待に胸を膨らませ俺は面接に挑んだ。


 面接は1人づつ行われるようで部屋に1人入っては1人出てくる。

 俺は面接の順番が最後らしく後ろに並んでいる人は一人もいない。

 30分ほどで俺の番が来た。

 扉を開けて中に入ると3人の人物がこちらを向いて椅子に座っていた。

 その3人は右から若い女性魔人、たしかニーナという受付をしてた人物、見た目は40代の人間男性に見える魔人のおっさん、そして一番左に座っているのは白髪の人間男性のおじいさんだ。

 ちなみに魔人と人間の見分け方は角があるかが1番確実に見分けられる方法で、角が大きいほうが魔人としての強さも大きい。


「よろしくお願いします。」


 そう言って俺は手前にある椅子に座る。

 すると真ん中に座っていたおじさんが質問をしてきた。


「今回の募集に応募した理由は?」

「前の職場を辞めて仕事を探していたからです。」

「前の職場はなぜやめたのですか?」


 ここで正直に家でゴロゴロしたかったからと答えたらそこで面接は終了するだろう。

 そう思った俺は辞めた時の話を都合のいいの話として話し始めた。


「前の職場は魚屋だったのですが、その魚屋は3日に1度街の外の湖に魚を捕りに行けないといけなかったんです。でもそれは大変でした。湖にたどり着くまではたくさんの魔物に襲われ、着いたとしても捕れる魚の量は少ない。そして帰りは夕方や夜になり、凶暴化した魔物と戦いながら帰ってこなければいけない。そんな生活を送っていました。そこで私は考えたんです。魚屋の主人が魚を売ることに専念できるように私は毎日魚を捕りに行き、魚屋の主人に格安で売ることにしたんです。こうすれば魚屋の主人は楽をできる。そう思って毎日湖に魚を捕りに行く仕事を始めたのですが、今度は魚が余り始めこんなことなら魚屋の主人が自分で魚を捕りに行くと言って魚を買い取ってもらえなくなったんです。そうなると収入がなくなり、今朝家も追い出され今ここで最後の希望としてこの面接に挑んでいるんです。」

「そうか、それは大変だったな。」


 おっさんは目をウルウルさせている。

 おっさんはイケたみたいだ。

 それ以外にニーナもしきりに頷いているしあとは左端のおじいさんを攻略できればこの面接は俺の勝ちだろう。

 そう考えていると不意に今まで目を閉じていたおじいさんが目を開きこちらを見てきた。


「お主は魔族以外の種族をどう思っている?」


 見た目がヨボヨボの爺さんとは思えない重厚感あふれる声でそう問われた。

 ここはいつものノリで適当なことを言うのではなく本当に思っていることを言う方がいいと判断し自分の思っているありのままを言うことにした。


「亜人たちはそれぞれ特化した能力を持っている素晴らしい種だと思います。人間は正直利己的で共存には向かない種族のように思いますが、彼らの技術力や新しいことにどんどんチャレンジしていくチャレンジ精神は素晴らしいと思っています。」

「そうか。結果は明日の朝ギルド前の掲示板に張り出されるからそれを見てくれ。」


 どうやら面接は終わりのようだ。

 まあ受からなかったら別の仕事を探せばいいだけだし気楽に待つことにしよう。


「ありがとうございました。」


 最後に礼を言って部屋を出て家へ帰ることにした。


 デューイが去った面接をした部屋では面接官の3人が向き合って座っていた。

 最後にデューイに質問したおじいさんが最初に口を開いた。


「最後の小僧、あれは案外化けるかもしれないのう。シュウ、君はどう思う?」

「あの子のステータスは歳の割にスキル、レベルともに高かったです。また、スキルの種類も豊富でした。ニーナはどう思いましたか?」

「なんとなくですが悪くないかなと思いました。」

「なんとなくか、君がそう言うなら悪くない人材じゃろうな。なら今回の採用は彼にしようかの。」


 こうしてデューイの採用は決まった。

 そしてここに居る3人こそがのちのヴァント帝国において冒険者ギルド黄金時代の立役者とまで言われるギルド長3人だった。

 白髪のおじいさん、アキラは召喚者であり、今までの冒険者ギルドの問題点を修正し新たな冒険者ギルドの形を作った。

 シュウは転生者であり転生時に得たユニークスキル『ビジブルアイ|《全てを見通す目》』を使い有能な人材の発掘を行いつつ、前冒険者ギルド長アキラの作った形を改良した。

 ニーナはこの世界で生まれた普通の魔人でありながら、アキラやシュウの考えにいち早く理解、賛成しまた自分が冒険者ギルド長になってからは2人の作った冒険者ギルドの形の安定化そして、その研ぎ澄まされた感性で有能な人材の発掘、育成に努めた。

 その3人から否定的な意見が出ることなく採用が決まったということはすごいことである。


 翌日掲示板に行くと採用者の番号の欄に20と書かれてる。

 面接の時は真面目そうな者も多く、俺が合格するとは思ってもいなかった。

 少々予想外なことだったが仕事先が決まったと意気揚々と俺は冒険者ギルドに向かった。






名前:デューイ

種族:ドワーフ

職業:遊人Lv2 鍛冶見習いLv2 上級調合士Lv7 狩人Lv5 釣り人Lv1

レベル:17

体力:85/85

魔力:142/82+10+50

攻撃:67+27+10

防御:61+27+6

力:27

知恵:21

敏捷:17

運:13

種族固有スキル:鍛冶Lv2 鎚Lv3 酒豪

スキル:調合Lv7 水泳Lv1 槍Lv1 釣りLv1

装備:木の鎚(攻撃+10) 革の帽子(防御+1) 革の胸当て(防御+2)

   革の籠手(防御+1) 革のズボン(防御+2) 中級調合士の指輪(魔力+50)

変な表現、間違い等ありましたら教えてください。


本当に今回は内容がほとんどないものになってしまいました…

明日はきちんと書き上げ、余裕があれば複数回更新しようかなと思っています。

また、詳しいことは活動報告で報告します。

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