表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一応鍛冶屋やってますよ?  作者: 金剛
第一章 転職する日々
5/30

5話 定職に就いたら負けかなと思ってる 魚屋編

お気に入り登録してくれた方ありがとうございます。


最後まで読んでいただければ幸いです。


5/27 ステータス変更

6/19 一部訂正

 ルーイに家から蹴りだされ、トグドの家に向かうことにした。

 魚を捕っていたので、魚屋でもやっていないかなと淡い期待を抱いていた。

 実際にトグドの家に行くとビンゴだった。

 これはもう働かせてもらうしかないと思い、店先にいるトグドに声をかけた。


「やあトグド、魚釣りに目覚めちゃってさ、ここで働かせてくれないかい?」

「魚釣りに目覚めるのはいいがシュリのとこはどうするんだ?」

「それはもう辞めてきたからいいんだよ。」


 俺はとびきりの笑顔で答えた。


「そ、そうか…なら今日からここで働くか?」

「よろしくお願いします。」


 こうして俺の魚屋での生活は始まった。

 魚屋での仕事は朝、箱の中に氷を敷き詰め、その上に冷蔵庫に入っている売り物の魚を並べるところから始まる。

 この作業をする上で大変なのが、氷の準備だ。

 トグドも俺も氷を作る魔法が使えないため、ギルドまで毎朝買いに行く必要がある。

 ギルドで買った氷を箱に入れて溶ける前にトグドの家まで持って帰ってくるのが大変だからだ。


 次はもちろん開店後の接客である。

 接客は値切ってくるオバ……お姉さん方との戦争だ。

 魚を街の外の湖まで捕りに行くため3日に1度は休みになるし、ギルドで毎朝買っている氷も安くはない。

 そんな中でトグドはなるべく安く売っているのにお姉さん方はまだ値段が高いと声高に値切ろうとしてくる。


「ちょっとこの魚20フィルは高いんじゃない。17フィルにならないかしら?」

「いえ、当店ではこれが限界でしてこれ以上の値下げはできないんですよ。」


 こんな感じで買いに来る客の半分ほどが値切ろうとするから困った物だ。

 こんなやり取りを夕方まで続け、その後は店を閉めて魚を冷蔵庫に戻して1日の仕事は終わる。


 翌日は3日に1度の魚を捕りに行く日だった。

 魚が捕れる場所はリムの街の近くにはトグルと出会った湖しかないのでそこに向かった。

 湖に着くとトグルは俺にカゴと槍を渡して|(なぜか分からないが銛ではない)、素潜りでの魚の捕り方を教えてくれた。

 早速チャレンジしてみたのだが、うまく潜れない。

 1時間ほどチャレンジしてみたのだが結局潜れず、仕方ないので深く潜る必要のない浅瀬で魚を捕ることにした。

 どれくらいの時間泳ぎ、魚にやりを突き刺していたのだろうか、たまたま見つけた大きな魚を追いかけ、槍を刺して仕留めた時いつかのファンファーレが頭の中で鳴った。


『スキル 水泳Lv1、槍Lv1を獲得しました。』


 槍は武器だからLv2以降もあるのはわかるのだが、水泳ってどうなるの?速く泳げるようになるのか?そんな疑問を近くにいたトグドにぶつけてみた。


「水泳スキルってレベル上がるとどうなるの?」

「たしか泳ぐの上手くなって、潜っていられる時間が長くなるな。極めたら1時間ほど水中に潜っていられると思うぞ。そうそう、ここじゃ無理だけど、流れに逆らって泳ぐと早くレベルが上がるらしいぞ。」


 湖なので水の流れはなく、流れに逆らって泳ぐという近道はできないが、スキル自体はどうやらとんでもないスキルのようだ。

 ただ、1時間も連続で潜る必要があるか疑問だけどな…

 水泳Lv1だとあまりスキルがなかった時との差は感じられなかったが、少し深く潜れるようになったのでよしとしよう。

 そのまま魚を捕っていると、そろそろリムの街に帰る時間になった。

 魚や道具はトグドのアイテムボックスに収納してもらった。

 トグドが魚を収納したアイテムボックス、それは魚を始めとした生き物やカゴや槍などの道具や武器を収納できる。

 以前シュリも利用していたが、これはとても便利なものだ。

 ふとトグドやシュリさんがどこでそのスキルを習得したのか気になったので、トグドに質問してみた。


「トグドはアイテムボックスどこで覚えたの?」

「ギルドの売店にアイテムボックス習得用の本が売ってるからそれ買ったんだよ。」

「それまだ家にあるなら今度貸してくれない?」

「ああ、じゃあ今日帰りに持って行きな。」


 意外と簡単な手段で習得できることに俺は驚いた。

 これで俺もアイテムボックスが使えるようになるぜ!そう思っていた時期もありました…

 実際トグドに本を借りて読んだのだが、なぜかアイテムボックスは習得できなかった。

 不思議に思いつつもよく本を見直すと、裏表紙に

『この本1冊につき1人までしか習得することができません。きちんと自分で本を買いましょう。』

 と書かれていた。

 どういう仕組みでこうなっているのかは分からなかったが、トグドが読んだあとだからこの本では習得できないのは分かった。

 仕方ないので翌日ギルドまで本を買いに行った。

 もう一度読んでみると、今度は毎度お馴染みのファンファーレの音と共にきちんと習得することができた。

 ちなみにアイテムボックスのスキルはLv5が限度で、レベルが上がるごとに収納できるアイテムの量が増えるそうだ。

 そして、Lv5になると同じアイテムを最大99個まで1つのアイテム枠として取り扱い、アイテム枠自体は999になるらしい。

 ちなみにLv1だと同じアイテムは最大10個、アイテム枠は20しかない。

 これは早くレベルを上げて、もっていけるアイテムの量を増やしたいところだ。


 さて、また魚捕りの日が来た。

 今回はアイテムボックスのスキルも持っているので、自分で必要だと思った物は持ってきている。

 湖に到着するとトグドはさっそく潜っていった。

 俺ももちろんそれに習って水に潜り、魚を獲った。


 ちょうど太陽が真上に来た頃、昼食をとるため、湖から出た。

 そして、昼食を食べ終わると俺はアイテムボックスから簡易ベッドと釣り道具一式を取り出した。

 岸に簡易ベッドを設置し、その上から釣りをした。

 名づけて

『ベッドの上で釣り大作戦』

 我ながらいい作戦だと思う。

 ネーミングセンスないとか言うなよ!

 こうして、午後はベッドの上でウトウトしながら釣りを楽しんだ。

 夕方になり、そろそろ街に帰る時間になったのだが、意外と釣りの方が捕れた魚の量が多かった。

 前回よりもかなり多い魚の量をトグドに褒めてもらいながら、リムの街に帰った。

 今回魚釣りをする上で、釣り針が曲がったり折れたりとすることが多かったので、家に帰ってから修理道具を借りて曲がった釣り針を修理し、修理道具ごとアイテムボックスに放り込んだ。


 その次の魚捕りの日は朝から魚釣りをし、釣り針が曲がった場合はそれを修理しながら釣りをしていた。

 そうすると、釣り針の修理が鍛冶扱いになったのか、お馴染みのファンファーレと共に鍛冶のユニークスキルと鍛冶見習いの職業がレベルアップし、釣りというスキルと釣り人という職業も獲得した。

 その後も3日に1度の釣りを楽しんでいたのだが、働き始めて3週間が過ぎた頃飽きを感じてきた。

 その後も働いていたのだが、3日に1度ではなく釣りに行くなら毎日行きたいなと思い始め、働き始めてから1ヶ月経ったトグドの店をやめ、毎日湖に向かい捕った魚をトグドに売る生活をしていたのだが次第に魚の量が多すぎて魚を買い取ってもらえなくなった。

 売るあてもない魚は仕方ないので再び湖に返し、俺は再び家でゴロゴロする生活に戻った。






名前:デューイ

種族:ドワーフ

職業:遊人Lv2 鍛冶見習いLv2 上級調合士Lv7 狩人Lv5 釣り人Lv1

レベル:17

体力:85/85

魔力:142/82+10+50

攻撃:67+27+10

防御:61+27+6

力:27

知恵:21

敏捷:17

運:13

種族固有スキル:鍛冶Lv2 鎚Lv3 酒豪

スキル:調合Lv7 水泳Lv1 槍Lv1 釣りLv1

装備:木の鎚(攻撃+10) 革の帽子(防御+1) 革の胸当て(防御+2)

   革の籠手(防御+1) 革のズボン(防御+2) 中級調合士の指輪(魔力+50)

変な表現、間違い等ありましたら教えてください。


急遽用事が入ったので、明日は更新できないかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ