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一応鍛冶屋やってますよ?  作者: 金剛
第四章 帝都
22/30

2話 家探し

 店に入ると奥の方の椅子に座っていたロールさんが立ち上がり、笑顔で出迎えてくれた。


「よく来たね。」

「いえ。それよりもいきなりで悪いんだがこの辺に工房も併設しているようないい物件はないか?」

「うーん……そういう物件に心当たりはないな。」

「そうか。帝都に来たのはいいんだけど、なんの考えもなく来たから、住む場所がなくて困ってるんだよ。でもロールさんのところには今までどおり品を届けることはできるから問題はないんだけど今までメインに行っていた武具の政策はキチンとした設備がないとできないから困るんだよね…」


 少しおどけた様子でそう答えた。


「それなら、東区に家を建てるか今ある家を改装すればどうだろうか?」

「それも考えたんだけどお金がないんだよ。」


 俺は苦笑しながら答えた。


「なら費用は私がお金をだそう。なに、帝都への転居祝いということにしておこうじゃないか。」

「え?」


 俺が驚いているとロールさんはカウンターの方に戻っていき、そこから鍵がかかった箱を取り出し戻ってきた。

 その鍵を開け中を見るとそこには金貨がぎっしりと詰まっていた。

 中に入っている金貨は100枚くらいはあるんじゃないだろうか?


「これだけあれば十分だろう?とりあえず中古で家を買って改装すればいいんじゃないかな?」


 俺が金貨の量に驚いていると悪戯を成功させた子供のような笑顔でロールさんはそう言った。

 どうやら初めからこういうことを予想して準備していたようだ。


「すみません。このお金大切に使わせてもらいます。また新作ができたら持ってきますね。」


 そう告げて、ロールさんから受け取った箱を手に俺は店を出て馬車に戻った。

 そして中にいる3人に箱の中身を見せた。


「デューイさんすごいですねこれ!どうやって手に入れたんですか?」

「こんなに大量の金貨を…お前どんな弱みを握っているんだ?」

「まぁこのくらいの金貨の量、見たことはありますけれどよく手に入れましたわね。」


 オイ、一個失礼なのが混じってなかったか?

 まあいい。

 とりあえず東区で立地のいい場所にある広い土地か建物を探そう。

 こうして俺たちの家探しは始まった。




 まず最初に目をつけたのが帝都の中心、元老院から東に異大陸の門まで続く東大通りに面する一軒家だ。

 もともと商店だったそうで、最近廃業し、この建物が売られているそうだ。

 建物は2階建てで、建物自体はかなり大きく、1階が店舗と倉庫、2階が事務所兼住居となっている。

 1階の店舗部分だけでも前に住んでいた家の2倍以上の広さがあり、とても大きい店であったことが伺えた。

 とてもいい物件なのだがいかんせん値段も高い。

 値段が1000万フィル、金貨100枚分だ。

 その金額ならロールさんからもらったお金で足りるのだが、俺の場合は建物内に工房を作らないといけないのでおそらくもう1000万フィル程かかるのではないかと思っている。自分の手持ちのお金もあるがそこまで払う余裕は俺にはない。

 だからそうそうにこの物件は諦めて、ほかの物件を探すことにした。

 大通り沿いや大通りを1本道が外れたところをくまなく探したのだが、結局金銭的な面で折り合いがつかず、購入には至らなかった。

 これ以上このあたりで探しても見つからないのではないか?

 そう思い、もうそろそろ東区で探すのは諦めようかなと思い始めていた時に1つの耳寄りな情報を手に入れた。

 どうやら大通りからは少し離れるようだが、そこそこ最初に訪れた物件と同じくらいの広さで、500万フィルの物件があるそうだ。

 これはいよいよ運が回ってきたなと思い急いでその物件に向かった。



 実際にその物件を見てみると状態も良く、1階部分が店舗3割、倉庫7割の広さになっていたので、倉庫の一部を改装して工房にすればちょうどいい具合になるのではないかと思われた。

 もちろん2階部分も広々としていて使いやすいのもいいポイントだ。

 ただこの物件の唯一の欠点は人通りの少なさ、場所の分かりづらさにある。

 大通りから離れているのはもちろん、途中でわざと迷路を作っているのではないかと思うほど道がわかりづらい。

 ただ、その点を除けばいい物件であることは間違いない。

 最悪武具が売れなくてもロールさんの店にアクセサリーを売れば生活するには十分なお金を稼げるのでこの際立地の悪さは無視することにした。


 早速土地管理者と契約をして、500万フィルを支払い、ギルドで大工をやっている者を紹介してもらい工房を作ってもらうことにした。

 工房に多少こだわりを持っていたせいか、工賃は少しお高く600万フィルになり、そこから道具一式の新調や新しい家具などの購入でもう300万フィル程使い、店の運転資金を残すとほとんどすっからかんの状態になってしまった。

 しかし、これで帝都で店を開くことができる。

 3日後の開店に向け俺達は必死に準備を続けた。






名前:デューイ

種族:ドワーフ

契約精霊:火(下位) 水(下位) 土(下位) 雷(下位) 風(下位)

職業:遊人Lv2 鍛冶師Lv37 上級調合士Lv7 狩人Lv5 釣り人Lv1 商売人Lv9 錬金術師Lv8

ユニークスキル:鍛冶Lv37 鎚Lv3 酒豪

スキル:調合Lv7 水泳Lv1 槍Lv1 釣りLv1 話術Lv14 取引Lv9 錬金術Lv8

装備:作業服




名前:シャーリー

種族:獣人(兎)

職業:戦士Lv1 商人Lv4

種族固有スキル:身体強化Lv1 聴覚強化 

スキル:話術Lv3 暗算Lv4 取引Lv4

装備:麻の服(防御+1)





名前:サーシャ

種族:エルフ

契約精霊:風(上位)

職業:狩人Lv3 鍛冶見習いLv15

ユニークスキル:弓Lv3 身体強化Lv1 異種族言語|(精霊)

スキル:鍛冶Lv15

装備:作業服





名前:リリ

種族:魔人

契約精霊:

職業:魔術士Lv3 鍛冶見習いLv15 錬金術師Lv3

ユニークスキル:魔術Lv3

スキル:錬金術Lv3 鍛冶Lv15

装備:作業服

4人分のステータスで600~700字ほど食っていることと、結局数値が重要になるイベントが起きないのでステータスのレベル~運までの項目を削除しました。。

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