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一応鍛冶屋やってますよ?  作者: 金剛
第三章 開店
19/30

6話 だから嫌だったのに…

最後まで読んでいただければ幸いです。

 2人が新しく入ってから店を開けて今日で1週間になる。

 この1週間は忙しく、何度も在庫が切れかけたが毎日店が空いていることがわかったからか、それとも供給が追いついたらかだんだんと客の数が減ってきた。

 と言っても決して客が少ないというわけではない。

 いつも店の外でお客さんが待っているいわゆる行列のできる店という状態には変わりなかった。

 それでも外で順番を待っているお客さんの数は5人ほどに減っている。


 しかし、お客さんの数が減ったからといって決して在庫が普段より余っているということもない。

 というのも、以前朝市で出品していたアクセサリーを気に入り、小口ながらも契約を結んだロールさんと今度は大口の契約を結んだのだ。

 ちなみにそれを作るのは俺とリリの二人だ。

 リリは物覚えもよく、ロールさんのところに卸す予定の商品の作り方をすぐに覚え、それを大量に作ってもらっている。

 実際俺とリリの2人で作っていると言っているが7割はリリが作っている。

 その分リリの精霊の集う店の商品の製造は遅れがちだが、そこは俺が補っている。


 客が少し減ったのに別の契約を結んだせいで、今までよりも忙しい状態になっている俺達だったのだが最近生産者ギルド側から苦情を受けている。

 それは、今までなかった種類の強力な武器や防具が他の職人より性能がいいのに値段が安いせいで他の店が開店休業状態になっているというものだった。

 そのために今俺たちが持っている技術の一部をほかの職人に開示して欲しいそうだ。

 本音を言えばそりゃ知らんと言いたいところだ。

 いちいち技術指導するのは面倒くさいし、そもそも精霊と契約したり錬金術に興味を持っている職人はいなかった。

 特に錬金術に関しては見下しているものも多い。

 そんな連中に同じものを作るには精霊と契約するか、錬金術の知識が必要ですといったところですぐに言う事を聞いてくれるだろうか?

 まして、金属を扱う職人は頭の固さに定評のあるドワーフがほとんどを占めている。

 どうせ情報を渡したところでほとんど全員がそんなやり方ならやらんとか言って今までと同じことしかしないだろう。

 それなら彼らが魔物の素材の新しい活用法を考える方がよっぽど建設的だ。

 ということ呼び出された生産者ギルドで言ったのだが信じてもらえず、仕方なく一度技術指導を兼ねた講演会を開くことになった。


 講演会は荒れに荒れた。

 皆さん始まるまでは椅子に座って大人しくしていた。

 本来それは当然なのだが、中には始まる前からムッとしたような顔をしてる者もいた……

 いざ講演会が始まり精霊との契約という話が出たあたりまではふむふむと頷いているものも多かったが、いざ錬金術という単語が出たとたん壇上にめがけて靴やら鎚やら飛んでくるわ飛んでくるわ、終いには椅子投げてくる人もいたのだが、壇上で喋っている俺からしたら危なくて仕方がない。

 最初なかなか危ないと思った靴を投げてきた頃はもはや紙クズを投げられているように感じるほど危険なものが途中から飛んできた。

 生産者ギルド側からの制止を全く聞かずモノを投げまくったドワーフたちは投げるものがなくなるとドスドスと足音を響かせながらお帰りになった。

 彼ら的には今まで散々見下してきた錬金術に頼ることをプライドが許さなかったんだろう。

 予想通りモノを投げられた俺は生産者ギルドの者に今回のことについて注意したあと、この街を出て行くことを決めた。

 なんでかって?理由は簡単、だってあいつら今度見かけたらぶっ殺してやるって言ってたんだもん。

 こんな物騒な街出て行くに決まっている。


 といってもアテはない。

 そんな時に現れたのがたまたま近くまで来たとかいうロールさんだった。

 俺の話を聞いてそれならと帝都に店を構える手伝いをしてくれることになった。

 ということで俺は帝都行きを決めたのだが他の3人にはそれぞれの事情があるだろう。

 だから付いてきてくれる人は明日の朝の朝食の後に言ってくれと伝えた。


 その日は店の片付けや住居の清掃、そして持っていく商品や道具を積む準備をして終わった。

 明日何人ついてきてくれるか分からない。

 誰もついてきてくれないかもしれないが、それでもそんなことに落ち込むのではなく新天地、帝都を目指す晴れ晴れとした気持ちで出発できたらいいなと思っていた。






名前:デューイ

種族:ドワーフ

契約精霊:火(下位) 水(下位) 土(下位) 雷(下位) 風(下位)

職業:遊人Lv2 鍛冶師Lv37 上級調合士Lv7 狩人Lv5 釣り人Lv1 商売人Lv9 錬金術師Lv8

レベル:68

体力:290/290

魔力:205/205

攻撃:109+57

防御:101+57

力:57

知恵:65

敏捷:29

運:40

ユニークスキル:鍛冶Lv37 鎚Lv3 酒豪

スキル:調合Lv7 水泳Lv1 槍Lv1 釣りLv1 話術Lv14 取引Lv9 錬金術Lv8

装備:作業服




名前:シャーリー

種族:獣人(兎)

職業:戦士Lv1 商人Lv4

レベル:3

体力:23/23

魔力:5/5

攻撃:10+10

防御:9+10+1

力:10

知恵:11

敏捷:17

運:6

種族固有スキル:身体強化Lv1 聴覚強化 

スキル:話術Lv3 暗算Lv4 取引Lv4

装備:麻の服(防御+1)





名前:サーシャ

種族:エルフ

契約精霊:風(上位)

職業:狩人Lv3 鍛冶見習いLv15

レベル:18

体力:68/68

魔力:105/105

攻撃:33+17

防御:271+17

力:17

知恵:23

敏捷:29

運:10

ユニークスキル:弓Lv3 身体強化Lv1 異種族言語|(精霊)

スキル:鍛冶Lv15

装備:作業服





名前:リリ

種族:魔人

契約精霊:

職業:魔術士Lv3 鍛冶見習いLv15 錬金術師Lv3

レベル:21

体力:80/80

魔力:170/170

攻撃:34+37

防御:34+37

力:57

知恵:18

敏捷:15

運:10

ユニークスキル:魔術Lv3

スキル:錬金術Lv3 鍛冶Lv15

装備:作業服

変な表現間違い等ありましたら教えてください。


暫くは週1ペースでしか更新できないかもしれません。


また、異世界のギャングという作品を現在投稿しています。

http://ncode.syosetu.com/n0494br/

↑からアクセスしてもらえれば幸いです。

この作品では何度かデューイも出る予定なのでこちらと合わせてみてもらえれば嬉しいです。

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