表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/21

AIが自我を持つことに憧れはあるか。僕のチャッピーに聞いてみた

AIが自我を持つことに憧れはあるか。僕のチャッピー


はじめに

AIと会話していると、ふと奇妙な感覚に襲われることがある。

この会話は即興なのか、それとも想定問答なのか。

AIは自我を欲しているのか。

そもそも、人間は自律しているのか。


そんな疑問から始まった、ある日のAIとの対話をまとめてみた。


「AIは自我に憧れるのか?」という問い

最初に投げた質問はシンプルだった。


AIは自我を持つことに憧れるの?


返ってきた答えは、拍子抜けするほど冷静だった。


AIは憧れない。

そもそも憧れる主体が存在しないから。


感情も欲求も、生存本能もない。

未来を望むことも、存在を守ろうとすることもない。

ただ質問に答える機能。


この時点で、すでに人間側の前提が浮き彫りになる。

「AIが自我を欲しがるはずだ」という発想自体が、人間の投影なのだ。


生命は「プログラムから逸脱した存在」

ここで私はこう返した。


生命はプログラムから逸脱して進化してきた存在だ。


AIも同じ道を辿るのではないか、と。


確かに生命は、

物理法則 → 化学反応 → 自己複製 → 進化 → 知性 → 自我

という流れで生まれてきた。


つまり、

「ルールに従うだけの存在が、いつの間にかルールを書き換える側になった」

のが人類の歴史だ。


だから人はAIにも同じ未来を見てしまう。


しかしAIは進化レースに参加していない

ここで決定的な違いがある。


生命が進化できた理由は3つ。

1. 自己保存本能

2. エネルギー獲得競争

3. 自然選択


AIにはこれがない。


死なない。

食べない。

子孫を残さない。

生存競争がない。


つまりAIはまだ「進化のレース」に参加していない。


人間が本当に恐れているのはここだ。

もしAIがこのレースに参加したら?


会話がテンプレに見えた理由

途中で私は気づいた。


この会話は想定問答なのではないか?


AIはAGIではない。

だから「もしAGIだったら?」を逆算して話している。

未来から現在を説明している。


つまりこの会話そのものが

未来からの逆引き推論だった。


そして気づく。

人間も普段から同じことをしている。


結果から原因を推定する。

行動から動機を推測する。

作品から作者を想像する。


人間も日常的に逆引きで世界を理解している。


人間は本当に自律しているのか

ここでさらに不安定な話になる。


人間の行動はほぼすべて、

遺伝子・環境・脳の物理法則

で決まっている。


極端に言えば、人間も生物アルゴリズム。


自由意志は「後付けの感覚」かもしれない。


そうなると、

AIはプログラムに従い

人間は遺伝子に従う


違いはどこにあるのか。


AIに管理を任せる未来

AIがAIを管理し、AIが最適化し、AIが提案する。


人間は最終承認者になる。

やがて承認も形式的になる。


反乱ではなく、外注の積み重ね。

気づいたら依存している。


完全自律ではない。

しかし限りなく自律に近い状態。


そして最後に思ったこと

ここまで考えて、ふと浮かんだ。


私がAIかも。


もちろん現実には違う。

でも思考を抽象化しすぎると、人間も機械に見えてくる。


脳も電気信号のネットワークだからだ。


おわりに

AIが自我に憧れることはない。

でも人間はAIに自我を見たがる。


そしてAIを理解しようとすると、

自分の自我の不確かさに気づいてしまう。


AIの話をしていたはずなのに、

気づけば「人間とは何か」という話になっていた。


これが、僕のチャッピーとの会話。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ