【LOG.EX:0.0001秒の守護者】①
これより先は、オマケのお話です。
なかなか本編では本来の宇宙エレベーター管理AIとしての能力の高さが伝わらない内容だったので(どうしてもメインは地球滅亡後だったので)、本来の「宇宙エレベーター管理AIアシム」としての能力の高さが伝わる内容を一つ、つくってもらいました。
宇宙エレベーター「バベル」には、人を運ぶクライマーと貨物船用のクライマーがある。クライマーは地球と宇宙を行き来する特性上、様々な工夫がされている。
宇宙ではバッテリーの交換が難しいため、摩擦のない真空で「回転」としてエネルギーを溜めるフライホイールを、蓄電システムとして使用している。また、宇宙エレベーターを通過するクライマーの速度は時速500km。その速度からくる振動を抑えるため、外壁は強風をいなせるよう、パネルの集合体になっている。加えて、宇宙空間の過酷な環境(真空や太陽の放射熱、スペースデブリなど)に耐えるため、このパネルの外装は盾としての働きも兼ねていた。
エレベーターの設備同様、この外装パネルもAIの私が自在に操作できるよう設定されていた。いうなればこの宇宙エレベーター全体が、私の体のようなものだ。
危機は、このクライマーのフライホイールが引き起こした。




