連続人体発火事件記録 1日目
「人がいきなり燃える?・・・・そういや、そんな話聞いたわね〜。え、あそこの奥さんが!?火事になってたって聞いたけど・・・・そんなことに・・・・・」
「あそこの旦那さん?そう言えば最近見ないわね〜。最後に見た時に何か違和感を感じたかって?う〜ん、なんかテンションが高かったような・・・・・」
「あ?最近様子の変な奴がいないかだって?あ〜、そういや弟がなんか、目醒たとかそんな感じのこと言ってたような・・・・まぁ、そうゆうお年頃だろうから、関係ねぇだろうけどな!ガッハッハ」
「おん?ああ、ニュースになってるやつね。お疲れ様ですな。ん?様子な変な人?あ〜、そういやお隣さんの次男さんが確か厨二病みたいになったって言ってたな・・・・・・ん?ああ、あそこの次男さん。俺とたいして年が違わねぇんだよ。おう、とっくに成人済みで、なんなら家で絵描きの仕事?をしてるらしいぞ〜。そんでな________」
「最近様子の変な人?あ〜、あそこに赤い屋根の家が見えるでしょ。あそこの長男くんが空とんだって騒いでいてね。人間が空なんて飛べるはずないのにねぇ〜」
「最近様子の変な人ね〜。ん〜、わかんないや。そういや、妄想の激しかった〇〇丁目の田中さんがね〜、突然大人しくなって驚いたって話とか当てはまります〜?」
「え〜、お兄さん財団の人なんだ〜。異世界って存在するんだね〜。世界広〜い。それと、様子の変な人でしょ。変かわからないけど、最近同じ高校の子が何でも入るバックを手に入れたって騒いでいたね〜。あ〜でもその子最近学校に来てないんだよな〜。ん?その子の住所?ああそれはね__________」
「どれがどれなんでしょうね」
「少なくともそのバッグについて調べねぇとな」
「『Fi』の可能性もありますしね」
『Fi』は幾つか分類分けされてる
・物や道具、芸術品などの形を持つ『物体型Fi』
・動物や汎人間族、世界によっては亜人系と呼ばれる人(獣人とか魔族的な人。財団内では亜人系と呼ぶのは差別的として汎人間族といっしょに『人』と一括りにしている)などの姿を形取る『生物型Fi』
・物理的な土地や建物などに結びついてる『土地型Fi』
・自身の特殊な独自空間を持つ『亜空間型Fi』
・これら上記に含まれない『未解明型Fi』
の5つだ
これらの内、『物体型Fi』の可能性のあるバッグを持つ可能性の出てきた高校生の家にいま来ている
「ごめんくださ〜い。深淵財団の者なんですけど〜」
「は〜い。昼間に何でしょう?」
「お宅の娘さんが持ってるという何でも入るバックとやらについて聞きたいことがあって」
「ああ、そのこと・・・・・。もしかして財団が専門にしてるっていう?」
「はい。その可能性があるので調べさせてもらっても?」
「ええ、構いません。というかお願いします。娘は2階の奥の部屋でして」
「OKOK。レッツゴー!!」
「東雲さん!?」
許可が出た途端、東雲さんが勢いよく中に突撃していく
土足のまま・・・・・
ここ、日本ですよね・・・・
「ちょっとちょっと、流石に土足は」
「逆だ、土足の方が良い。それよりも急がねぇと手遅れになるぞ」
「!すいません。土足で失礼します」
「奥の部屋だな」
2階の奥の部屋の前
鍵が閉まってるようだが、すぐに分かった
『Fi』は特殊な粒子を多く纏ってる
『Fi粒子』と財団で呼称してるそれは、Fiが生まれる原因の一つでもあるらしく何処の世界にでも存在するんだとか
そして『Fi』は『Fi粒子』を多く纏う
魔力とかで見えないこともあるけど、そう言ったものの存在しないこの世界であれば
「いるな、おい!このドアを開けろ!」
「___________あ、たs」
「っ!すいません!後で弁償します!」
「ッチィ!そこをどけ!こじ開ける!」
東雲さんが何処からともなく金属製の円柱のようなもの、バタリングラムを持ち、ドアを壊し開ける
その部屋にいたのは、
おそらくは何かしらの生物の皮であろう外装を持ち、所々に宝石や金属によって装飾されたきれいなバック
しかしてそのポッケにはまるで鮫を思わせる鋭い牙が生え揃い、そこから人の腕が見えている
「食われてるか!おい、幸!バックを抑えてろ!引きずり出す!」
「は、はい!」
急いで、バックを掴もうとしたら、バックから鱗にまみれた足、おそらくはワニの足と思えるものが生え、窓から外に飛び出す
「ッチィ!幸!近くに他の連中は」
「半径10km以内にはいません!」
「ならば、俺らでどうにかしねぇとだな!急ぐぞ!」
「はい!」
ワニ足を生やしたバックはすぐに見つかった
なにせ、『Fi粒子』をばら撒きまくってるんだ、魔力とかそう言ったものの存在しないこの世界では見えるものからしたらわかり易すぎる
「バリスティックシールドをお前に渡す!接近してバック部分を抑えろ!」
「はい!」
これまた、何処から取り出したのかわからないバリスティックシールド(防弾盾)を僕に投げ渡し、東雲さんはリヴォルヴァーを発泡する
僕もまた、シールドを構え突撃して距離を詰めようとするが、そんな僕に向けてバックはその口を開き食べようと迫ってくる
バキ、
そんな音を立てながらバックはシールドを噛み食らっていく
食べてるバック、そのバック部分を食べてる間に回って掴み、
「いままで、色々な『Fi』を見てきた。故に断言する。お前、生きてるやつは回収しきれねぇんだろ。だから、腕が未だに飛び出たまま。俺に染み付いた『Fi』の匂いに焦ったのかしらねぇが、引きずり出させてもらう!」
東雲さんがバックの口から飛び出てる腕を掴み、食われていた女子高生をバックの中から引きずり出した
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「え〜、今回発見されたバックについての調査が完了したそうなので、報告します。『Fi-213-ea-1983 『鰐皮4次元収納バック』』と命名されました」
僕達はバックについての結果を芝山さんから聞いていた
どうやら、芝山さんがこの場所での8課とのつなぎ担当らしい
「『Fi-213-ea-1983』は、ヤンデレ・・・・メンヘラ?だそうで、持ち主が他の『Fi』の気配を纏ってると食べちゃうそうで・・・・・」
「あ〜、俺らが近づいたから反応したのか?」
「いえ、おそらくは別の『Fi』かと」
「へ?」
「被害者の子から検出された『Fi粒子』のパターンが、現在捜索中の『Fi-199-ea-1983』の残していた『Fi粒子』のパターンと一致しておりまして」
「人に取り付くタイプってことか」
「物体型の可能性は?」
「心臓から検出されているので、物体型の可能性は低いかと」
「ッチ。その他タイプかよ」
「面倒なのが多いって聞きますけど、そんなになんですか?」
「「滅茶苦茶そう(です)」」
「あ、そうなんですね」
その他型こと『未解明型Fi』
部署的に前の部署では遭遇したことなかったから、よく知らなかったけど
超超超真面目な顔で断言された以上、そうとう面倒なようだ
「ところで、何か分かったことでもあったので?」
「ああ、まぁ目星はついたが」
「が?」
「捕まえる方法が見当たらないのがな」
一番の問題がそこだ
少なくともどういう存在なのかの予測はほぼできているものの、
それを捕まえる、それどころか遭遇自体がわからないのだ
「んまぁ、ここいらは明日からだな」
「ですね。では、今日の報告は以上です。失礼します」
「俺もビールでも飲みに行くかね。幸も飲むか?」
「はい。一緒に行きます」
「よし!近くに良さそうなな飲み屋見つけてたからな。そこに行こうか!」
飲み屋にて
東雲「にしても、粒子ダダ漏れってバレバレなFiだったな」
悪運「他に見ているやつがいなかったから隠すということ自体しなかったんですかね〜」
東雲「まぁ、目星の人さんはうまく隠してるようだから個体差だろうな」
悪運「そんなもんですか」
東雲「そんなもんだ」




