記録前日
「というわけで、今日からここの監視記録員となった悪運幸くんだ。みんな仲良くしてやってくれよ」
タバコの煙か、それとも、
そんな煙の漂うTHE・探偵事務所なところで僕は
これまたTHE・探偵って服装の女性『灰堂 煙』さんに背中を叩かれてた
「へぇ、この弱そうな奴がか。ここまでよく無事だったな。どっちのタイプなんだか・・・・まぁ、これからよろしくな」
「まったく・・・・・・アナタは、それでいいんでしょうけど。さて、わたしたちについての情報って引き継いでますか?」
「いえ、なにも。上司から事務所で引き継ぎ資料が渡されると思うとだけ言われてて」
若手刑事っぽい雰囲気の人、白衣の人、僕、灰堂さんの4人がここにいる
そして、僕の発言に僕以外の3人が目に手を当て、
「「「あーそっかーマジかー・・・・・」」」
と言っている
「えっと・・・・?」
「うん、幸くんは悪くない。悪くないんだよ」
「残してないあの子が・・・・いや、責められませんね」
「そうだな。いつ訪れるかわからんもんな」
「それで、幸くん。君が把握してる事務所職員はどれだけ?」
「えっと、灰堂さんと挨拶した時に灰堂さんの名前を初めて知って・・・・・」
「わ〜」
「うっわ」
「あー」
「えっと」
「いや、悪くない。君は悪くないんだよ」
「本当に急でしたからね・・・・」
「えっとだな、お前さんの前任はな。ここでのしごとが安定してた時に、えっと3日前だっけか」
「あの時24時過ぎてたので2日前ですね」
「ああ、そうだな。2日前に『覚めた』んだよ。あまりに急でな。つまり」
「つまり、」
「引き継ぎ資料がない」
「(絶句)」
「うん、そうなるよな」
「まぁ、あれは不幸な事故でしたからね」
「もういないやつを責めることはできんしな」
どうやら、前任は『覚めた』らしい
『覚めた』とは深淵財団の隠語で『殉職』を意味する
なので、前任はもうこの世にいないということらしい
「となると、俺らの名前とかも知らないということか」
「あー、てことは久しぶりにできそうだね。私達の前職クイズ」
「その前にやることがあるでしょ」
「おっとそうだな。俺は『東雲 蓮司』深淵探偵事務所捜査員だ」
「私は『黒瀬 澪』深淵探偵事務所医療班です」
「一応、私ももう一度名乗っておこう『灰堂 煙』深淵探偵事務所所長代理だ。んじゃ、よろしくな幸くん」
「はい。よろしくお願いします」
若手刑事っぽい人が『東雲 蓮司』
白衣の人が『黒瀬 澪』
というらしい
「それじゃあ、蓮司くん。お前この後出るだろ。幸くんを連れて行き給え」
「そうだな。幸。ついてこい。早速仕事の時間だ」
「はい!」
早速、新しい仕事が始まるらしい
「あ、幸さん。これを」
「これは・・・・・手帳とカメラ?」
「はい。事務所の監視記録員に渡される記録道具です。多分引き継ぎのものってこれですから」
「そうだった!幸くんに渡し忘れてた!」
「いや、所長代理。忘れるんじゃねぇよ」
使い込まれた手帳とカメラだ
どうやら、財団配布の腕輪型記録通信機械と連携してるらしい
見た目普通の市販のものみたいなのにすごいものみたいだ
「んじゃ、今度こそ行くか」
「はい!」
今度こそ出発だ
こうして、最初の任務に進むのだった
東雲「そういや。いきなり呼び捨てにしてたが大丈夫か?嫌だったら言ってくれよ。直すから」
悪運「いえ、別に。前にいた部隊でも呼び捨てで呼ばれてたので」
東雲「おう、そうか」
黒瀬「締まらないな〜」
灰堂「まぁ、それが家だもんな」




