prologue ー左遷?ー
「え、左遷ですか?」
「違う、転課だ」
深淵財団外部軍事局一〇〇九課亜空間対処課隊長室にて
僕、『悪運 幸』は、転課の指示を受けた
「一体・・・・いきなり何故」
「あー、それだがな。お前ここ向いてないだろ」
「・・・・・・・」
「俺は隊長だ。隊のメンバーの状態を見る必要がある。んでだ、お前は生存能力はともかく、攻撃能力がな。それに性根も考え方も優しすぎる。お前が亜空間に取り残された死体を見て足を微妙に止めたのを見てなかったとでも?」
「・・・・・・・でも」
「もう一度言おう。お前にこの課は向いていない。それでこそ能力からココに飛ばされたのだろうけど、向いてなさすぎる。俺としてもお前がその優しさで命を落とすのを見たくはない。だが、その優しさを消したくない」
「・・・・・・・はい」
隊長は少し溜めてから言った
「お前は記録課に送る。ただ、前線から外しすぎるのは上があまりいい顔をしなかったのでな。それで、頼み込んだ。結果が」
「深淵探偵事務所記録課、ですか」
「そうだ。あそこはだいぶ特殊なところだ。記録課から亜空間対処課に来た俺が断言する。だが、お前なら大丈夫なはずだ。いろいろな意味でな」
「・・・・・・・そうですか」
「行って来い。その場所がお前に合うと願ってるよ」
「はい。・・・・・・・隊長。お世話になりました!」
「ああ」
僕は隊長室を後にする
これから準備をして、次の職場に向かう
だが、この時は考えていなかった
次の課が思っていた以上に特殊すぎることに
散々振り回され、それでも楽しくやっていけることに
そして、無残な死を遂げることに




