働かない旦那をひたすら養うために私が働いて、心も体もボロボロになった私でも貴方は私を愛してくれますか?
“働かない旦那をひたすら養うために私が働いて、心も体もボロボロに
なった私でも貴方は私を愛してくれますか?”
・・・私は男を見る目がないのだろう。
どうしようもない男と私は結婚してしまった!
元々、旦那は働く事が嫌いで“自由人”と言えばいいように思うが、
単なる女性に養ってもらうヒモのような男だ。
まだ彼と出会った2年前でも、旦那は仕事はしていなかった。
いろんな仕事をしたが、どの仕事も旦那は続かないのだ!
直ぐにキレるタイプで、面倒くさいと思うと直ぐに仕事を辞めてしまう。
“3日坊主”ならまだしも、半日ももたないクズ男だ!
私はどうしてこういう男ばかり好きになるのか?
“私の中にある母性が誤作動して”こういう男を惹きつけてしまうのだろう。
当然! 私の両親も旦那になった彼との結婚は大反対だった。
“私は親に勘当され父親からは二度と家に帰って来るな”と強い口調で言われる。
ただ唯一救いだったのは? 母親とだけは今も連絡を取っている事だ!
私が頼れるのは母親だけだから。
旦那は一日中、家でゴロゴロしているか?
私からお小遣いとして週に一度1万円を渡すと直ぐにパチンコに行って
一瞬でお金を使ってしまう。
それから元を取り返そうと思うのか? 家にあるモノまで質屋に売り飛ばして
お金にしてまたパチンコ屋に行くのだ。
“もうどうしようもない旦那。”
ただそれだけならいいが、“女癖も悪く” 家の近所を散歩がてらに若い女の子
を見つけてはナンパもするらしい。
お金がない旦那に普通の女の子は興味がないはずだが、私みたいにな女性は
何処にでもいるみたいで、そういう女の子を捕まえて数日もしくは数か月、
家に戻ってこない事もあった。
私は何故? こういう男がほっておけないのだろう。
愛想をつかされトボトボと旦那は何事もなかったようにまた家に帰って来る。
私はそんな旦那を何も言わずに受け入れてしまうのだ。
私もまたどうしようもないクズ男が好きな女なのかもしれない!
『おーい! こっちに来いよ。』
『嫌よ、今日は仕事が忙しくて残業もして疲れてるの。』
『別にいいじゃないか、なあ? いいだろう。』
『イヤ! やめてよ!』
『“五月蠅い! お前は俺の妻だろうが、黙って俺の言う事を聞け!”』
『イヤだ、やめて、お願い、やめてよ、』
『うるさい!』
・・・結局、これ以上私は旦那に抵抗でできず、体を旦那に奪われるのだ!
最初は私も旦那の事がスキで付き合っていたけど?
“今はもう旦那に愛はない。”
ただ私は旦那に、“同情” して離れられないのだと思う。
そんな時、一人の男性と私は出会った。
彼は私よりも10個も下の男性だったけど、、、?
旦那と違って自分をしっかり持っているステキな男性だった。
『レイアさん、今日も旦那さんは家に居るんですか?』
『いつもの事よ。』
『それでいいんですか? レイアさんだけがこんなに苦労して、
どうせ旦那さんは女遊びもしてるんでしょ?』
『・・・そ、そうだけど、』
『“じゃあ、レイアさんだって男遊びぐらいしていいんじゃないですか?”』
『・・・千史くん、』
『“ボクと遊びでいい! 付き合ってくれませんか?”』
『・・・冗談でもそんなバカな事言わないで。』
『ボクは本気ですよレイアさん!』
・・・彼の真剣な眼差しは私の心を大きく動かしたわ。
迷いのない眼差しで私に向ける視線は逸らさず真っ直ぐな想いで、
私は彼を好きになってはいけないと思いながらも好きになっていく
私自身をどう止めていいのか分からないでいたの。
そんな時、旦那がまた他の女と浮気をして家を空けた。
そこに私は初めて彼を家に呼んだわ!
初めての旦那以外の男性と体を重ねた時、私ははじめて知ったの。
“これが愛なんだと、、、!”
旦那に対する情ではなく、これがはっきりとした愛なんだと知ったわ!
だから私はまた旦那が家に戻って来た時に“離婚届”を渡す用意をしていたの。
旦那と別れて彼と一緒になりたいと心から想えたから。
私は旦那ではなく、彼を選んだのよ!
・・・でも? 旦那は家に戻って来て私が離婚届を渡すと?
急に発狂して、彼を今から家に呼べと言い出したわ!
これはとんでもない事が起きると私は直感的に思ったの。
【ピーポーン】
『お前か、俺の嫁をたぶらかした奴は、、、!』
『やめて、彼に手をあげないで!』
『お前は旦那である俺よりこんな若僧を選ぶのか!』
『そうよ、アンタみたいなどうしようもない旦那と私が結婚したから?
私は辛くて苦しいの! そんな事もアンタは分からないの?』
『・・・お、お前、こんな事まで嫁に悪知恵をふき込んだのか?』
『“旦那さん、奥さんの事が本当に好きなら別れてあげてください!”』
『うるさい! 関係ない奴が口を挟むな! 嫁は俺のモノだ!
俺がどうしようがオマエには関係ないだろうが、、、!』
『“関係あります、レイアさんは僕の愛する女性なんです!”』
『テメーエ! 俺の嫁に、こんな若僧に心奪われやがって!
お前はもうオバサンなんだぞ! コイツにお前は騙されてんだよ!』
『ボクなら彼女を絶対に傷つけたりしません、貴方のようには絶対にしない!』
『うるさい! 俺は絶対に離婚なんかしないからな、オマエみたいな若僧に
嫁は絶対に渡さん!』
『・・・ア、アナタ、』
『それでも奥さんを貴方は愛してるんですか?』
『ああ、俺は嫁を心から愛してるよ、それが何が悪い?』
『そうじゃない! 貴方は奥さんをモノとしてしか見ていないでしょ?
でも僕は違う! 奥さんの事を心から愛してるんです!』
『・・・千史くん、』
『出て行け!』
『・・・今日は帰ります、でもまた来ますから。』
『・・・・・・』
・・・その後も、旦那は私となかなか別れてくれない。
でも絶対に諦めないわ!
私には彼が居るから。
彼となら絶対に私は幸せになれると信じているの!
彼と一緒ならどんな事も乗り越えて行ける。
私は彼と一緒になりたい!
ただただそれだけが私の願いなのに、それも叶わないというの?
最後まで読んでいただいてありがとうございます。