特訓
連絡すると言っておきながら数日姿も見せないので少し心配し始めた頃に連絡が入った。
…大会から約一週間。光流に呼ばれて地下に向かう。
「何か寒い」美娘の体をエレベーターの冷たい空気が包む。
「チン」と鳴り扉が開く。
「ねえ、何か寒いんだけど。」美娘は体を擦る。
「あー…確か空調壊れてたっけ?」笑う光流に美娘は静かにチョップをかます。「来たね。とりあえず修理がまだ終わらないから、変わりの機体を使ってもらうんだけど…」シェリーが奥から出てきた。
2人に連れられ模擬戦スペースに着いた。
「とりあえず僕が相手するけど…準備はいい?」光流がコードのようなものがたくさんついたヘルメットを被る。「なにそれ…キモ。」軽蔑の目で光流を見る美娘にシェリーは静かに上着を渡す。
「設定はしてあるから、前みたいに横になるだけでいいよ。」シェリーが端末を美娘に手渡す。「レイヴン…?」「試作機だよ。元々は僕が乗る予定だったけど、軽量化し過ぎて暴れるもんだから予定より開発が遅れたんだ。」光流は手探りで頭の上のコードをいじる。「旧型をいちいち改造してられないって言ったのはどこの誰だ?」シェリーが私がやると言わんばかりに光流のヘルメットをいじり出す。
――「視界良好、動作異常なし。」
模擬戦スペースは地下ながらも大きめのドーム球場ほどの空間がある。
「オンボロもまだ動くようだね。」所々錆び付いている機体に少々驚いたが光流は何処か自慢げだった。「問題ない…けど何か重い?気がする。」少し変な感覚だ。五感のうち聴覚と視覚以外が全くないからか少し居心地が悪い。体を動かす感覚はあるが自分の体を動かすより少しラグがあるように思えた。
「とにかく、今は練習あるのみ。一応鎌はあるけど…本当にそれでいいの?」「いいの。気に入ってるから。」あたりを見渡すと地面に大鎌が雑に転がっている。
「壊す気でやってくれて構わないよ。」「なにそれバカにしてる?」ピリつく空気を察してシェリーが無線を入れた。「2人とも、模擬戦だからね。あくまでも・ぎ・せ・んだからね!」
鎌を拾い、光流の機体を見ると何やら小刻みに揺れている。
「それじゃ、始めよう。」
いきなり爆発音がなって気づけば錆びついたその鎧は目の前に迫っていた。
模擬戦と言いながら全力で飛んでくる光流。
その後しばらく模擬戦が続く。
一言
誰かモチベーション分けてください。




