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ストライク・コネクトコア ~鋼の体は血を流す  作者: 詩人マガリカド
セブンスチャンピオン編
10/10

改良と改造

いよいよ特訓が始まった。地下の演習場に、薄くホコリが舞う。

「こっちも手加減はできないからね!」鉄が激しくぶつかる。火花が散り、視界がぐらつく。

「そんなんじゃまたやられるよ!」光流はひたすらヒット&アウェイを繰り返す。ぶつかっては離れ、またぶつかっては離れていく。何度も何度も機体をぶつける。

光流が「やり返さないのか?」と挑発をするように立ち止まる。「決まってるでしょ…」温度は感じない…だけど熱かった。なにかが燃えたぎった感じがする。「勝つまで藻掻く!」


「よく言った。」光流は笑っていた。

ガタガタとまた機体が振動する。ホコリが舞い辺り一面真っ白になる。「ちょっとミッツー汚さないでよ!」シェリーが管制室で怒鳴りを上げた。

「…でどう?そのオンボロは。」「アンタも大概オンボロじゃない。」お互い体制を整える。白い煙の中に赤いランプが不気味に光る。ゆらゆらと…右へ、左へ。来る。

「もらった!…って」飛びかかってきた機体を間一髪で避け、鎌の刃を首にかける。「…どう?やるときはやるのよ、私だって。」「読まれてたか。」


「レオン、か。」美娘が遠い目で呟いた。「どうしたの?そんな浮かない顔してさ。」「ニュース見てないの?私が戦った相手、エース昇格だって。よく分かんないけど。」ニュースのページを開いたままタブレットを渡してくる。書かれた文字を指でなぞりながら読んだ。「それじゃ、当分はリベンジできないね。」「どういうこと?」「エースってことはチームの主戦力級。しかも無敗で昇格ときた。君がチーム戦に上がれたら…もしかしたらできるかも。」「悔しくなんてないし。」エレベーターに乗り込む美娘の背中はどこか弱っているようにも見えた。

「ゆっくりと上達はしてるんじゃない?」シェリーがカーテンの隙間から顔を出していた。「いや、分からない。脳波による電子制御システムなんてまともな人間がやった記録もないし。古いやり方のデータなんて当てにならない。」「それでも、上達してる事には変わりないでしょ?」シェリーは缶コーヒーをそっと投げた。銀色の缶が手元に飛んでくる。「…この味、あんま好きじゃない」「貰い物にケチつけんな。要らないならもうやらないから。」「ごめん、ありがと。」



あれから毎日のように「特訓」は続いた。何度も何度も、やっているうちに機体が自分の身体そのもののように思えてきた。

「美娘、ちょっとこっち来て。」光流がエレベーターの前で待ち構えていた。

扉が開くと目の前に光流。一瞬だげ空気の流れが止まった。「ついてきて」と階段を降りて格納庫の奥に進む光流は何もしゃべらない。

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