知らない人に着いてくなよ!
月曜日
今俺は自転車の荷台に乗っている
風が涼しく俺の髪を揺らす
「楽だ~」
「何で私がこがなきゃいけないの」
前に座っている少女が俺に喋りかけてくる
「神聖なる戦いで負けたから文句ゆうな」
「ジャンケンじゃない」
「なはっ」
腹立つ、と言いながらもちきんと
自転車をこぐ立見
ご苦労なっこた
「着いたわよ」
「お疲れ~」
と言って俺は地面に着地する
「全く普通あんたがこぐのが普通でしょ」
「好きな人を後ろでしょ普通」
なぁと言って顔を赤らめる
こいつには、中学2年の夏休みに告白されたのだが
今だに返事はしていない
いまだにこいつは幼馴染としてみているから
答えられない
「さて学校はなんか違うのかな」
「何か言った?」
うおっといつの間に来ていたのか隣に
立見がいる
「いやなんでもない」
「あそ~」
皆超能力使いまくってんのかな~?
さて、楽しんでいこ~
「学校つまらん」
すばらしくつまらん
「期待しすぎっす」
いつの間にきてたのか秀太が隣の席に座る
ちなみに俺の席は一番後ろの廊下側
秀太は前から3番目の窓側だ
「どうせ皆が皆超能力使ってると思たっすか」
「バリバリ思ってた」
そしたらため息をつき
「そんなわけないっすよ、学校内での能力の使用は原則禁止すっから」
まじかよと言って、机に倒れこむ
「とっとと帰るっす」
「さき帰って」
「何でです」
「立見に乗せっててもらう」
そうっすかと言って席を立つ
「じゃあまた明日っす」
じゃあなと頭の上で軽く手を振る
すると背中が思いっきり叩かれ
跳ね上がる
「何ですか」
そこには立見がなんか負のオーラを出していた
「また私がこぐの?」
「・・・」
「どうなの?」
「・・・ジャンケンしようか」
やはり風は気持ちがいい
俺の心をさらさらにしてくれるようだ
「もっと早くできないの」
「これ以上無理よ」
全くジャンケン弱いな~
家の前
「ストップ」
と俺の一声で自転車がストップする
今日もいんじゃん
青髪さん
「「あれ誰」」
と、うまいぐわいにハモル
「声かけて来るわ」
と俺はバックを立見に投げつけると地面におりる
そしてその青髪に近ずきながら一言発する
「どちらさんすか」
「・・・」
「ここ俺んちなんですけど」
何にも答えるきないんじゃないの?
「小暮栄太か?」
「そうだけど、何か用」
「お前の能力は何だ?」
「え・・・曲げるっすけど」
え・・・超能力分かったの? 何で教えてくれなかったの!
と後ろで聞こえるが知らん
「ねじ曲げるの間違いだろ」
長い空白を残して
「一緒じゃないの?」
「ふん、認めるんだな」
「え、うん、ま~」
すると青髪は俺の目の前でスケボーを作り出す?
何かグニャグニャって出てきた
「明日の午後、矢野工場に来い」
「え?」
「来なかったらこの町がなくなるぞ」
「は?」
「我らガトーに、な」
それだけ言ったかと思うと、ささっとどっかいちゃった
「誰だったの?」
「知らん人」
まとりあえず、
「鞄パス」
はいよと言って俺にバックを投げてくる
明日学校で秀太に聞いてみるか
そのまま家に入る前に立見に
「明日もよろしく」
「何でまた、あんたを乗せていかなきゃいけないのよ」
「好きだぜ」
当然幼馴染として
立見は顔を赤くして何か言っていたが面倒なので
とっとと家に入ってく
「さて、知らない人について行くべきか行かざるべきか」