カプセル飲む時ってやっぱ水?
日曜日
昨日家に帰った後俺は最後の希望にかけて寝た
もしかして寝たら元に戻れるかもってね
うんで今日起きてすぐ外に出たらいたよ昨日のスケボー少年
「戻れないよな、まぁいいか」
俺はポストに手を伸ばす
昨日言われた手紙が来てるかもしれないから
やけに硬いポストのふたを開けると
今日届いたらしい新品の封筒が入っていた
[政府より]
と書かれていた
それを持って家の中に入る
そのままテーブルに向かいながらメガネケースを取る
椅子に座って封筒を置いてメガネをかける
「さてどんな結果なのかな?」
実のことを言うと俺はこの世界に来て
もちろん最初は怖くなったり、気味が悪かったけど
友達もいるし
なんとなくだけど俺の状況理解してくれるから
今はちょっと好奇心のほうが強くなっていた
「つか、あっちの世界の俺が超能力使えるのかな?」
とりあえず、と俺はちょっとふるえる手を抑えつつ封を破く
そしたら中には黄色と水色で装飾された
手紙があり
それを開いて読むと一番上に
[診断結果]
と書かれていた
それから他の文字などは軽く無視して読んでいくと
最後に俺が知りたいことが書いてあった
[あなたの超能力は、ねじ曲げる:3 です]
「へ?」
なんて間抜けな声を出してしまったのだろうか
ねじ曲げるって詳しくはどんな感じにするんだるうか
てか、どうやって使うの?
3ってレア度?
しかしため息をついて
「秀太に頼るしかないよな~」
となる
そのため俺は手紙を置いて着替える
そして、手紙をポッケにつっこんっで外に出る
「さて行くか」
秀太家の前
「ピーンポーン」
「・・・」
「ピーンポーン」
「・・・」
「ピーンポーン」
「だれすっか」
「栄太」
「2階っす」
「OK」
一回で出ろよ
前とは違い家に入ったたら靴を脱ぐ
そのまま階段を上っていくと
扉が3つあり一番手前の扉を開ける
そしたら秀太が
自作ゲーム機を作っていた
「今日はどうしたんすか?」
「手紙が届いたからきたんだけど」
座る場所が無くとりあえず左右に色々な部品をどける
「きたんすっか、うんで何だったんすか」
「何が?」
「超能力に決まってるすよ」
あぁと言いながら手紙をポッケから出す
「曲げる? 3って書いてある」
「リアル系すっね」
「リアル系?」
秀太は自作ゲーム機を作るのをやめてこっちを向く
「人間が実際にできる事を強くした能力のことっす」
「他にあるの?」
後はと言って秀太が立ち上がると
机の上のノートパソコンに手を伸ばす
「これだけあるっす」
そう言ってノートパソコンをこっちにみせる
そこには
想像系 火 水 電気 など
遺伝系 動物などの力を使う
ノンリアル系 現実ではありえないこと
などが一般的
「へ~ 勉強になります」
「こっちの常識だから覚えておくっす」
ノートパソコンを俺の前から引っ込めると
「で、超能力ってどう使うの?」
「テンズ波全身にあびせるっす」
「テンズ派?」
「説明しても理解できないですよ」
「じゃあいいや」
と食い下がる
「でそれあびたら使えるようになるの?」
「そうっす」
「どこにあるのテンズ波は?」
「一般家庭には普通無いっすよ」
「マジで」
「一般家庭はすっけど」
と言って笑い出す
怖い
「つまり持ってると」
「何でわかったんすか」
いやそれは
「まぁいいす、簡単な奴でいいすよね」
「簡単?」
すると秀太が隣のタンスから変なカプセルを出す
しかもそれが異様にちっちゃい
「これ飲むっす」
「何?」
「この中にテンズ波がはいってるす」
「入ってて?」
「つまり内側からテンズ波を浴びるって事っすよ」
ふ~んと言って俺がカプセルを受け取ると用意していたのか
水も渡してくる
「半日もすれば効果が出るっす」
了解、と言ってカプセルを口に含み水で一気に流し込む
そしたら秀太が
「すばらしい力に期待をするっすね」
と不適な笑みを俺に向けていた。