羊の皮ってかぶっても暖かいだけだよね!
晴太モード
[もしもし]
[よ~よ~よ~]
[うるさいですね]
[何何何? 何のよう?]
[定期報告です]
[そうそうそう そうだった]
[とりあえずナイターと栄太さんの接触はないようです]
[了了了 了解]
[とりあえず始末は後でとゆうことで]
[じゃじゃじゃ じゃあよろしく]
携帯の連絡が切れる
「ちゃんと自覚持ってくださいよ2位なんですから」
屋上に居る、晴太はため息が出る
「全く何であんな人が2位なんでしょうか?」
晴太の背中を預けていた扉が開く
「おっと危ない」
と言って前に出る、すると扉からさっきの子供が出てくる
しかしさっきとは服が違い夜の遊び人みたいな格好をしている
そう、パジャマのような青色から胸元は全開でズボンにチェーンが8つ
上が黄色で手に自作感たっぷりのバック
とゆう格好になっている
「何やってるのですか?」
「あんた誰?」
「分かってますよ、6位」
そう言うと相手はキョトンとした顔になり
その顔のまま言う
「なぜ気づいた?」
「さっき部屋にバックなどどこにもありませんでしたから」
「なるほど、やはり 相似は使い勝手が悪い」
「かなりいい使い方だと思いますが」
「ばれては意味がない」
と言って近くにあったベンチに座る
私は扉を閉めて言う
「何故ここに?」
「2位からのミッションだ」
なぜあの人が? 信用していないのだろうか?
私はミッションはこなしますよ
たとえ相手が新米のルーキーでもね
未だにあの人の頭の中は分かりません
「どのようなミッションで?」
「青髪の始末だ」
私は困惑の顔をする
そんなことになるほど青髪がミスしたはずはない
ミスと言えば栄太の引き込みのはず
確かに殺そうとしたのは悪い
普通は味方にならなくても
2位の力を使えばよい何故始末を?
「青髪は何を?」
すると前に居るガキ
・・・いや羊の皮をかぶった狼が
羊の皮をはいでいく
顔が6位と名乗るものの顔になり
髪の色がドピンクに変わる
「人核に拾われやがった」
丸裸になったオーラからは
私が指を動かすこともさせなかった
・・・この人の言動のオーラの感じは未だに慣れませんね
いや、しかし何故人核が今動くのでしょうか?
「人核、今どこに居るんでしょうか?」
狼は目線を下に向けて言う
「あいつはこっちからは、絶対に見つけられない」
そう言ってまた私の目を見る
その目には獲物を駆る前の狼のものではない
目の前で獲物を横取りされたときのそんな目
そして目を上に向け言う
「この会話も聞いてるんだろう 人核!」
・・・
「青髪がここに居るのですか?」
「そうらしいな」
なるほど これはちょっと大変なことになりそうですね
人核モード
「ふん、何が 聞いているんだろう 人核だ」
そう言って手に持っている手帳にメモを取る
34時間後、晴太と赤ん坊
とそれだけ書く
「さて、青髪にはしばらく勝手に動いてもらっても大丈夫だが」
そう言ってポッケに手帳をしまう
「反射5の実力も見ないとだめだな」
と言うと人核は 笑う 笑う・・・笑う
立見モード
手に血がついている
しかし自分の血ではない
あくまでも他人の血
見知らぬ人の血
暖かい血
さっきまで血管に守られていた血
生きていた人の血
目の前には人が倒れている
バッチの着いた服
さっきまで自分の首を絞めていた人
「何で? 私何もしてない」
そう言うが前のバッチは動かない
勝手に倒れた
腹から血が流れている
通りかかった人はこう言うだろう
『人殺し』
と
それほどまでに状況は動いていた
前に動かない人
手に他人の血を着けた人
目に見えてる
誰かに言っても信じてはもらえない
「やだ やだやだ やだやだやだやだやだやだやだやだ」
牢屋なんか行きたくない、
皆に会えなくなる
逃げなきゃ
ばれないように逃げなきゃ
そういう結論にたどり着き走り出す
誰にも見えないように手を隠しながら
しかし路地裏から出るってところで後ろから
誰もいないはずの場所から声が聞こえる
「もう楽しんだかなこの状況は!!」
足を止めゆっくり振り返る
振り向くのが怖かったが
振り向くことをとめることができない
振り向きをえると
腹に激痛が走る
しかもさっきと違い地面がすぐ近くにある
顔を上げると前に、いや路地裏の出入り口に
バッチがいた。