10位と11位の交錯っす
栄太モード
本を読む事にも飽きてきた
秀太の家から病院に移ってからもう1週間立つ
ずっと本ばっか読んでる
俺は本を隣の子供から借りた本を返す
「暇だ~」
何にもやることない~
誰か来いよ~
ま~まだ学校だよな~
今の時間は1:25
誰もくることないし暇だ~
「先輩暇なんですね」
隣の子供が喋りかけてくる
「お前と喋るほど暇じゃね~よ」
「ひどいです」
この子供は茶髪で中2で名前は伊藤仲居である
こいつとは何か妙にやりずらい
あっちの世界で車に引かれそうなところ
助けてから妙にくっついてくる
「何でお前が入院してんだよ」
「車に引かれました」
あのとき助けた意味はあったのだろうか?
本当に考えてしまう
「寝る」
と言って俺は布団に顔をうずめる
「おやすみなさい」
俺は返事することなく夢の世界に落ちる
「こんにちは!」
と声が聞こえ布団の中で目を覚ます
「誰だ~」
すると声が近くなる椅子にでもすわったのだろう
「あなたはまだ知らないと思いますが」
「何じゃそりゃ」
相変わらず布団の中にうずくまっている俺は
自分の声がうるさい
「ガトーのものです」
俺はいきよいよく布団をフトッ飛ばす
隣に帽子を深くかぶり服が真っ赤の男が座っていた
「何のようだ!」
大声をあげながら俺は真剣な顔になる
「鳴田がこの間は迷惑をおかけしました」
「殺しに来たのか?」
「とんでもないまだ殺せませんよ」
「じゃあ何しに来た?」
「殺しに来たんですよ」
「は?」
「しかし弱ったあなたを殺すのは張り合いがない、だから今はまだ殺さないのです」
「なるほど」
俺は吹っ飛ばした布団を手に取りもとの位置に戻す
「質問していいか?」
「何でしょう?」
「何で俺を殺そうとする? 誘いを断っただけだろう」
「ナイターの戦力にならないようにですよ」
「ナイター?」
それではと言ってその男は椅子から立つ
「おっと自己紹介がまだでした、私は古内晴太ですよろしく」
と言って出っていった
「ナイター、ガトー、政府、か」
立見モード
今家に向かって帰っている
自転車をこぎながら考えていた
栄太が何かに巻き込まれている
秀太が家に来てからもう一週間立つ
学校では怪我して休みとなっているが
病院が分からない
近くの病院にも行ったのだが
居なかった
別の病院のためどこに居るのか分からない
秀太に何回も聞くが全く答えてくれない
「は~」
ため息をつく
家に帰ろうと思っていたがそんな気分じゃなくなり
別の道を行く
商店街で色々買っていたらいつの間にか暗くなっていた
そろそろ帰るかな~
と思っていると
路地裏で声が聞こえる
「・・・あのガキ・・・・・青髪を向かわせたのがだめっだた・・」
「何だろ?」
と興味を持ち
路地裏が見える位置に移動する
「全く何で次は晴太なんだよ」
「しらね~よ」
髪がドピンクの男と
肩に11と書いてあるバッチをつけた男が喋っている
ドピンクがいきなり立つ
「俺帰るから」
と言って壁に向かって歩く
壁にぶつかったと思うと
ドピンクが消えていた
「自分勝手な!6位だからってよ」
どうせ自分は11位ですよ~といいながらバッチ男がこっちに向かってくる
私は能力を使いまわりの色を反射する
すると見えなくなる
「全く、めんどくせ~これ俺の仕事かよ~」
とバッチが隣を過ぎようとしたときに発する
するとバッチの手が首をつかんでくる
「何・・で・・・分か・たの」
「ガトーなめんじゃねー」
何だろうガトーって?
そんなこと考えている間に
意識がだんだん薄れていく
「どう始末しようかな?」
バッチはそのまま無表情のまま言った。