怪我した後の傷ってなんかいやじゃない?
まぶしい光が目に入ってくる
その光の中に暗い影が映る
「おきたっすか」
そう言って陰は光から映らなくなる
俺は右手で起き上がろうとする
しかし体の左側に激痛が走って
右腕が元の位置に戻る
「無理っすよ動けるはずないっすから」
俺は顔だけ声の方に向ける
隣に良く見る顔がある
「ここは?」
「俺の家っす」
どうなっているのだろうか
青髪はどうなったのか
痛みつけるだけで
殺すつもりは最初からなかったのかもしれない
「全く何やってんすか、関わるなって言ったはずっすよ」
「わりぃ」
全くと言って秀太はパソコンを開く
「鳴田とやったんすか」
「鳴田?」
「青髪っす」
あぁと俺は肯定する
「よく生きってたっすね」
「俺はどうやって助けられたんだ?」
「私に決まってるっす」
? だったら青髪とやった事を聞く必要がない
俺が倒れた後にもまだ青髪はいたはずだ
すぐどっか行ったのか
「青髪と会わなかったのか?」
「すれ違ったっす」
「は?」
「左肩に風穴開いてたっす全く栄太は悪魔っすか」
俺は覚えている記憶を思い出す
確かあいつにには一発の攻撃も入ってなかったはずだ
「俺はやってね~ぞ」
すると秀太が驚いたように
「じゃあ他に誰かいたっすか?」
また思い出すがそんな奴はいなかった
「いや誰もいなかったけど」
「不気味っすね」
と言って秀太は菓子をポッケから出す
何かくうっすかと言われ左手で飴を食べようとするが
少し動かしただけで激痛がまた走る
「っつ!」
そんな様子を見たからなのか飴を俺の口に突っ込む
「むぐぅ!」
「大人しくしてないと血止まったばっかっすから」
本当に全く動けないどこかを動かそうとすれば
激痛が走る
「とりあえずガトーの情報をリストアップしといたっすから」
といってこっちに画面を向ける
ちょっと見にくい
「ガトーの中にもランキングがあるっす」
「青髪は?」
半ば投げやりで質問する
「13位っす」
「あれがかよ」
全身から力が抜ける
「後ガトーのメンバー数は79人すね」
「あっそう」
どうでも良いので聞き流す
「ガトーは政府が全力で追ってるみたいっすね」
「政府が作ったんじゃないのか?」
「違うみたいっす」
そうと言ってこれからどうするか考える?
青髪を敵に回した以上ガトー全員が襲ってくるのだろう
「悪いなこんなことになっちまって」
「気にしないっす」
ついでに俺が思っていた事を口にする
「何で病院連れて行ってくれないんだ?」
40分前
鳴田モード
「ご名答」
と言った後に前に横たわるガキのまぶたが落ちていく
用はなくなったと俺は目の前のガキに打つために
[HB]を作り出す
手に黒い箱のようなものが創設される
打とうとすると突然目の前がゆれる
そのまま横に吹っ飛ぶ
「っってな! 誰だよ?」
「暴れすぎお前」
工場の上に足をぶらぶらしたまま見下すように
人がいる
サングラスをかけピンクの服を着ている
髪が黒
目が黒
でピンク合うはずがない
「パラレルから来て力手に入れてちょっと調子乗ってただけだろうし」
と言ってそいつはガキを指差す
「つか、てめがなんでいんだよ」
「居たらだめなのかな?」
「他のミッションはとうなった!?」
「終わったよとっくに」
「何だとじゃあ仲間に入ったのか?」
「ま~な~」
腹が立つ野郎だ
大体能力を使って俺を吹っ飛ばすってなんだよ
「何のようだ?」
「いやからかうなら鳴田かなって思って」
頭の中でぷちんって音がする
「死ね! くそが」
「短気だな~」
俺は[HB]を創り発射する
しかしそいつに届く前に消滅する
「くそが、だてにガトー5位じゃないってか」
「まーね」
こいつの能力は
執筆
書いたことが本当にになる
リアル系とノンリアル系が混ざった
チェーン系だ
「それじゃ俺もう帰るから」
「とっとと帰れ」
「そうそうそいついじめたらだめだよ」
「お前には関係ない!」
ん~と困った顔をすると執筆を使う能力者こと
田中祐樹は
じゃあと言って下に飛び降り着地する
すると空中に光る文字を書き出す
それを俺が読み出す前に能力が発動する
何かが青髪の左肩に貫通する
「っが!」
「混乱するようにパニック弾打っといたんで早く帰ってきてくださいね」
と言ってまた何かを空中に書くと何か分からない機械が現れる
全く音がしない
なんの音もせず機械が空を飛ぶ
その上に祐樹はのり飛び去る
「kヴいb」
俺はくそがと言ったのだか言葉にならない
早く帰らなければ歩けなくもなってしまう
と考えるのも精一杯だ
仕方なく帰り道に着く
歩いている途中でリングを両手につけまくってる奴とすれ違う
すれ違った奴ににらまれた
本来なら瀕死になるまで殴るのだが
それどころではない
「klgぃcvvwpろk」
マジ腹立つなあのスカシタやろうと言ったのだがこんな言葉になってしまう
畜生と心で思う
今日は最悪な日だと路地裏に入りそこに倒れこむ
俺の前に誰かが降り立ったが確認できない
「gふlぇc」
誰だ?と言って無理やり仰向けになる
顔を確認した
人々モード
人々が行きかう町のビルの上に一人の男が立っていた
「面白くなってきたな!」
そいつはそう発した後、目を閉じる
「次は晴太が動くのか!」
と言って目を開ける
「10位に殺されるのかな新入り赤ちゃんは!」
ふっと言って男は笑っていたただ単に笑っていた。