不思議な夢を見た
「はぁ~、なんか疲れた……」
俺はベッドで横になっていた。
「村が寂れていたのは覚悟していたが人っ子一人いなくなっていたのは流石にショックだったな……、でもメリーゼがいてくれただけでも良かったか」
明日からは畑作りとか身の回りを生活できるようにしないといけないしまだまだやる事はたくさんある。
そんな事をウトウトと考えながら俺はいつの間にか眠りについていた。
「……あれ?」
気がついたら真っ白な空間にいた。
「俺は確か眠っていた筈じゃあ……」
(えぇ、ここは貴方の夢の中です)
いきなり声が聞こえ俺は辺りを振り向いたが姿は見えない。
(訳あって姿を見せる事は出来ません。本来は干渉してはいけないので……)
干渉しちゃいけない、てもしかしてこの声は神とかそういう存在なのか?
(神ではないです、まぁソレに近い存在と言っておきましょう)
声出してないのに考えてる事がわかるって……。
(あまり時間がないので単刀直入に言いますね、彼女メリーゼは女神の愛し子なのです)
愛し子?
「愛し子ってなんだ? 聖女より偉いのか?」
(えぇ、神に愛される存在であり人に愛され世界を平和に導く存在なのです、本来は)
「でも実際は追放され1人で暮らしている……」
(その通りです、これにはこの世界に介入してくる者達が関わっているのです。貴方が追放されたのもそれが原因です)
「え? 俺が追放されたのとメリーゼが追放されたのが関わっているのか?」
(間接的に関わっています、そして、これからも追放される者が出てきます)
マジかよ……。
(この村には追放者の受け皿になって欲しいのです、貴方にはメリーゼと共にこの村を発展してほしいのです。それまでには世界の流れを本来あるべき流れに戻せる様にこちらも努力します)
「わかった、まぁどっちみち村が発展し昔みたいに賑やかになるのはいいことだからな」
(ありがとうございます。貴方に神のご加護があらん事を祈っております)
そうして俺は意識を再び失った。