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守護神に挨拶

 荷物の整理を終えて俺は周囲の散策へと出かける事にした。


「俺の記憶だと確かここら辺にあった筈なんだよなぁ……」


「何を探してるんですか?」


「祠があった筈なんだよ」


「ほこら、ですか?」


 各村には村を守護する大なり小なり神様を祀る祠がある。


 引っ越したり帰ってきたりする時は挨拶するのが礼儀として教えられてきた。


「そんな礼儀があったんですか……、全く知りませんでした」


「田舎のルールだからな、それに守っている奴の方が少ないと思うぞ」


「でもジードさんは守っているんですよね」


「まぁ最低限の礼儀として、だな。 ……あ、もしかしてコレじゃないか?」


 そこには緑の苔に覆われた石があった。


「これが祠なんですか?」


「あぁ、随分と放置されちまって……、掃除しないとダメだな」


 俺は自宅からタワシとぞうきん、バケツを持ってきた。


 近くの川から水を汲みタワシで祠を磨き始めた。


 ゴシゴシと力を入れて磨いていくと地肌が出てきた。


 苔と格闘する事数分後、なんとか綺麗になった。


「ふぅ~、これで少しはマシになったな」


「なるほど……、確かに祠に見えますね」


 俺とメリーゼは祠に手を合わせた。


 心の中で帰ってきた事、またこの村で暮らす事を報告した。


「よし、これでオッケーだ」


「これからはお供え物も欲しくなりますね」


「確か甘い物が好きだ、と聞いた事がある」


「それでしたら飴がありますからお供えしましょう」


 メリーゼが祠に飴を置いた。


 ん? なんか光った様な気がするが……。    


 

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