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天然爆発妄想エプロン制服メガネERO娘 (くみさんお泊まり会)

 というわけで、泊まることになった、くみさん。

 深夜まで話し、翌朝起きると、くみさんが簡単な食事を作っていた。


「あ、台所借りてるね」

「うん。ごめん。寝坊かな」

「なに言ってるの。あ、キスしてあげよっか?」


 顔が赤くなるのを意識してしまうと。


「顔赤いよー。そっかぁそっか」

「そ、そんなしゃないし」

「しゃないし (笑)」

「か、顔洗うね」

「はーい♡」


 くみさんは、天使だろうか、それとも悪魔だろうか。

 いや、妖精だったな、と思い出し、少し落ち着く。


「はい、りーあ、できた!」

「うん」

「ふふっ、りーあ寝起き可愛いぃ!」

「もう。こ、こ、今度ななちに、朝からのできごと、言ってやるんだから、覚悟しなね!」

「どうゆうとこだろうー?」

「わたしを誘惑したことよ」

「なんだ、りーあ誘惑されたいのかぁ」

「ち、ちがうし。そうじゃないし」


 ヤバい。

 このくみさんは、こんな感じだったろうか。



 若干、態勢をたてなおし、かつ戦略を練って、妖精としての威厳(いげん)節度(せつど)をもって、なんとか、この危機から、逃れないと、じゃないと、なんかおかしくなる。


 おかしい。


 おかしいのは、わたしか。


 ヤバい!

 混乱してきた。


「りーあって、なんかこうキスしたくなるよね」

「それは、あなたがそういう気分なだけなんじゃない?」

「そっかぁ、りーあもされたいのかぁ」

「いや、そんなこと」

「キス以外でも、わたしはいいんだけどな」

「き、キス以外に、何ができるのよっ」

「え、アレとか、もう何言わせるのよ、えっちぃなぁ」


 だ、だれか

 この天然爆発妄想制服


 まってメガネしてるから

 この天然爆発妄想制服メガネ


 まって、まってエプロンだから

 この天然爆発妄想エプロン制服メガネ


 まって、まって、まってエ○だから

 とにかくこの天然爆発妄想エプロン制服メガネエ○娘をどうにかしてーー!!!!



 というわけで

 ななちを召喚 (寮に呼ぶ)した。


「おはよー。なに、急に」

「ね、ななち、くみさんの彼氏だよね。彼氏なら、何かしても、大丈夫だよね?」

「な、なに、いきなり呼んで、え?」

「はい、交代、ななちに交代するから、好きなこと好きなように、してね」

「ちょ、ちょっと、りりあさん」

「えー、ななちは、何か、いまそんなことの気分じゃないし。やっぱりりーあだよ」


 まだ、この娘さんは、こういうことを言う。

 いまのうちに着替える。


「あ、そうだ。朝のシャワー (外)にいってくるから、あとは好きにしてて、鍵おいてくね。じゃ」

「え、りーあ、そっち玄関だよ」


 パタン



 よし、なんとか、ななちにバトンタッチだ。

 近くのコンビニに買いものにいって、帰ってくること三十分。



 ピンポーン


 鍵は開いていた。



「ただいまー」


 眼に入ってきたのは、ななちとくみさんがキスしてるように見え、ななちの手がくみさんの胸のところにある光景だった。


「ご、ごめんなさい。そんなつもり、じゃ、おじゃましました?!」

「待って、りーあ」

「なに、ダメだよ。そんな」

「待って、ななちと、しちゃったから安心して」

「え、し、しちゃった (えっちぃ)の?」

「しといた (エサと朝食)から、大丈夫だよ」

「え、そ、そっかぁ、おめでとう、し、幸せにね」

「もう、何か勘違いしてない?」

「だって、ななちと、き、キスとか、アレとか、したんだよね??」

「ちがうよ。クラゲにエサあげて、ななちに、朝つくって食べてもらったからね」

「そっかぁ、ななち朝まだだったかぁ。え、朝食べてなかったの?」

「電話して、すぐきたから、冷蔵庫のつかったよ」

「な、なんだぁ、早く言ってよぅ。その、アレとか、ソレとかしちゃった、あとかと思ったから、恥ずかしいじゃん」



 どうやら、ななちもわたしも、危機を脱したようだ。

 よかった。


「そうだ、いちごプリン買ってきたよ。三人分ね」

「わー、食べたい」

「このあと、買いものいこうよ」

「いいけど、少し待ってて。クラフトの続きやって、完成させてからね」

「わかったよ。それまで、トランプでもする?」

「いいね、ななち」


 ななちと、くみさんはトランプを始めて盛り上がる。



 わたしは、昨日夜にできなかった、魔導具の続きをつくり、ネットで販売サイトに、それをのせておく。


 お昼くらいになった。


「そろそろ、昼食にいこっか」

「うん、いくいく」

「そうだね」


 わたしと、ななちは自転車を押して。

 くみさんは、歩きできたため、荷物をわたしの部屋に置いて、近くのショッピングセンターに、いくことになった。


「ここにしよう」


 Mzバーガーで、三人軽食をとることにする。


「お昼食べたら、どうする?」

「ゲームセンターはよろうよ」

「あと買いものは」

「クラフトの材料はまだあるかな」

「わたし、スポーツ用品よりたい。靴あるかな」

「あー、じゃ陸上のもついでに見ようかな」


 Mzバーガーで、それぞれ注文して、席で食べながら、そんな話しをする。

 スポーツ用品のショップにくると、


「あ、靴あった。どうしよ」

「このウェアいいな」

「水着は、ないかなぁ」

「え、水着? もうなの?」

「ふふー、ななちと夏にはプールいこうって言ってるの、ね、ななち?」

「え、うん、おう」

「ななち、どんな水着がいいかなぁ」

「ぜったい、からかってるな」

「そんなことないよ」


 彼氏彼女らしい話しをしている二人。



 ゲームセンターにいくと、

 くみさんが、わたしの手を繋ぐ。



 わたしは、ゲームセンターは、ほとんど遊んだことがないため、くみさんに連れられながら、クレーンゲームで、ぬいぐるみを取ったり、ななちが応援しているアイドルのキーホルダーを狙ったり、いくつかのゲームをウロウロしていく。


「リリクラ撮ろうよ」


 りりしく撮ろうよリリットクラブのことだ。

 ななちと、三人で機械に入り、ポーズをとる。


「いいね、可愛いよ、りーあ」

「あ、ありがとう」

「ななちは、まあまあだね」

「ありがとう」


 ゲームセンターをでて、荷物を持ちなから、ショッピングセンターをでると、近くの公園にいった。


「あー楽しい」

「だいぶ、取ったね」


 公園にベンチに座り、ぬいぐるみを抱えるようにしていると、くみさんは、眠たくなったようだ。

 話して、少し落ちつくと寝入ってしまった。


 メガネをとって、置いてあげる。


「ななち、どうする?」

「せっかくだから、少し遊具で遊ぼう」

「そうだね」


 ほんとは、りりあは、ほとんど公園で遊んだことはないため、気になっていた。

 ジャングルジムやシーソーで遊ぶ。


「わー」

「おー」

「えー」


 ななちも意外と楽しそうだ。

 ブランコで、ななちと並んで座り、こいでいると


「そういえば、とおやくんの話し、あまりしないね」

「え、覚えてるの?」

「覚えてる、というか、だんだん思い出したよ。なぜだろう」

「うん。そうなの。魔法の効果かも。ほとんどのひとは、まるでいなかったみたいに、話しの続きをしてる。そっか」


 少し涙ぐんでしまう。


「いまは寂しいけど、もどってくると想う」

「うん、ありがとう」


 一時間半くらい遊んだころ、ベンチに戻ると、くみさんが薄っすら起きてきた。


「あ、起きた?」

「キスしてくれないと、起きないから」


 突然、ななちに試練がくる。


 ななちは、固まっている。

 ひとりのときは、くみさんは、どうやって起きているのだろうか。


 りりあは、仕方なく、くみさんの首に近づく。


 前から、腕を回して、首元にキスをする。


「ひわ、う、や、にゅえ」


 くみさんは変な声をだす。


「どう、起きた?」

「うん、え、あ、りーあかぁ」

「なに、ななちにしてほしかった?」

「えー、りーあ嬉しい、もう一回して」

「いやよ。早く起きな」

「えー」



 荷物をまとめて持ち、自転車に乗っけて、三人で歩きだす。

 夕方、寮までつくと、ななちも少し疲れているようだ。


「ほら、鍵あけたから、部屋の荷物とってきて」

「えー、もう一泊する。りーあとラブするの。ワンナイト、じゃなくてツーナイト!」

「ななちに、嫌われるよ」


 なんとか、説得して、部屋の荷物をとってきてもらい、ななちとくみさんは帰ることになった。


「りーあ、寂しくない? またね」

「じゃ」

「ななち、しっかりと見送ってあげてね」

「わかった」

「りーあ、寂しいなら寂しいって言ってもいいんだよ」

「さ、寂しくないもん」

「えーー!」


 くみさんが、少しずつ離れていき、

 距離があくと、振り返って、べーっ、と舌をだす。


「今度は、ななちといいことするから、いいもーん」

「なんだよ」

「ね、ななち、気持ちいいことしようね♡」

「はいはい」



 りーあは手をふる。


「じゃね、りーあ、愛してるからぁ」

「さっさといきな」

「はーい」


 しっかりとななちとくみさんはベタベタしている。

 二人が帰るのを見ながら、ふと想いだした。


 そうか、くみさんのあの感じは、ルーレ師匠に似ているのか。

 ようやく理解(わか)った。

 妖精ルーレ師匠の感じが、うつってしまったのかも。


「はぁ。転生しても、ルーレ師匠はそばにいるのかぁ」



 くみさんが、また振り返って、手をふった。


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