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パートナーの誕生

「ただいまー」

 私は自分専用の部屋に入るなり、そう声をかけてボスッとソファに座る。疲れた私は、そのままゆっくり息を吐いて目を閉じた。ソファに身体が沈んでいく感覚が心地よくて、油断したらこのまま夢の世界へ飛んでいきそうだ。

「お、お疲れさまです」

「お疲れさまです」

 ソファに座っていたムルクリタとトヴェリアが立ち上がる気配がして、私は、ん、と短く返す。


 今はお昼をちょっと過ぎた頃で、フェンリルのお世話も一旦終了、私たちは一度解散したのだ。

 あれからやいのやいのとダハムが大騒ぎし、私をプラヴィンの皆に紹介するという思ってもいなかった予定が組み込まれた。お陰で私は、全く同じ魔法を何度も使う羽目になり、もうへとへとだ。

 魔力の方は全然大丈夫だったけれど、頭が疲れた。後半なんてもうイルカや魚の動きがほぼ一緒だった。同じルートを機械的に周回するだけで、面白味の欠片もない。

 ダハムに連れ去られた私についてきた、ヴィントやヘルマン、ライアンもきっとつまらなかっただろう。最初は新鮮味があって面白かったかもしれないが、あれは何度も見ていたら飽きてしまう。アトラクションみたいなものだ。


 ようやくダハムから解放された後は、フェンリルのお世話タイム。ブラッシングをするのは良かったけれど、一緒に遊ぶのがそれはもう疲れた。フェンリルが元気すぎて、捕まえるのが大変だったのだ。

 私以外には触れられたくないらしく、駆けずり回るフェンリルを捕まえるのは私の役目。フェンリルに良いように遊ばれている気がしたのは私だけだろうか。なかなか捕まらなくて、何度もその場にしゃがみ込んだ。体力が無い私にはとても辛いお世話だ。


 そして、追いかけっこに満足したのか、それとも私がへとへとになって可哀想になったからか。お昼近くにはフェンリルも大人しく捕まってくれ、そのままご飯を食べさせた。ご飯を美味しそうに食べるフェンリルは、本当に可愛かった。

 ご飯を全て完食した後、お腹がいっぱいになって眠くなったのか、私の腕の中で眠ってしまったフェンリル。そこで一旦お世話は終了となり、フェンリルを檻に戻した後、私たちはご飯のために一度解散したのだ。

 本当は皆で食べたかったけれど、ヘルマンもヴィントも食堂では食べないらしかった。お金がね、と遠い目をする二人に、私もお弁当を持ってくれば皆と食べられるのか、とまた一つ学んだ。

 でも、わざわざ家の料理人にお弁当を作ってと言うのも気が引けるので、今度、サンドイッチとか簡単なものを作ってみようかなと密かに思った。


 ということで、私は専属護衛の皆と食堂に行くべく一旦自分の部屋に戻ってきたのだけれど……ふかふかのソファに座ってしまったせいで、ここから全く動く気になれない。四階まで上がってきたのに、また一階に戻るとか……過酷だ。


 私はもう一度、ふぅ~~、と長く息を吐いた後、ゆっくりと目を開けた。すると、立ったまま私の方を見る三人と目が合ってしまい、うっと詰まる。

 まさか、ずっと皆が立ったままだとは思わなかった。というか、ずっと見られていたのかと思うと何だか恥ずかしい。


 こほん、とわざとらしく咳払いをして、テーブルの上に置きっぱだった鞄を探る。護衛がいたから当たり前だけれど、無くなっている物はなかった。

「私が留守中に、誰か訪ねてきた人はいる?」

 鞄から目を離して二人を見上げながら尋ねると、

「いえ。誰もいらっしゃいませんでした」

 とトヴェリアが短く答える。

「そう」

 そのままもう一度ソファに深く腰掛け、ふぅ、と息をつく。

 このソファは人をダメにする呪いでもかかっているのかもしれない。食堂まで行くのが億劫で、無限収納に入れた食べ物で簡単に済ませたくなってくる。もちろん、皆の前で無限収納を見せるわけにはいかないから無理なのだけど。


「ねぇ、三人はお昼ご飯って持ってきているの?」

 もしお昼ご飯を持ってきていないのならば、私が食堂でご飯を奢らないといけない可能性もあるな、と考えながらそう三人に尋ねる。

 お城の騎士だからそこそこお金を持っているのかもしれないけれど、金貨単位で出される食事はきっと辛いだろう。

「はい。パンが支給されました」

 私の言葉に淀みなく答えるライアン。どうやら私の奢りは回避されたらしい。

 しかし、パン持ちとなると食堂でご飯は食べられないのだろうか。食堂が持ち込み可か一応オリバーに聞いてみないといけない。


 私は、よっこいせ、とゆっくりと立ち上がる。それから鞄を持って、専属護衛三人に声をかける。

「これからご飯を食べに食堂に行くからついてきて。一応お昼ご飯も持ってね」

 それから私たちは皆で食堂へと向かった。なんだかムルクリタが異様にビクビクしていて、辺りに少し心地悪い空気が漂う。きっと、未だ私を恐れているのだろう。

 私の態度は気分によってコロコロ変わったりするから、あまり気にしなくて良いと伝えたいけれど……それはそれで変に怖がらせてしまいそうだ。いつどこで気分が悪くなるか分からない人と常に一緒にいるのは、落ち着けないものね。


 この空気をどうしたものかなーと考えていたら。

「ルナディール・ロディアーナか」

 丁度階段を上ってきたルークスに声をかけられ、私はにこりと笑顔を浮かべる。

「こんにちは、ルークスさん」

 私の言葉に、あぁと短く返事をした後、ちらりと後ろにいる専属護衛たちを見るルークス。

「彼らが噂になっているお前の専属護衛か?」

「はい。ライアンとムルクリタ、トヴェリアです」

 短く紹介をすると、ルークスも手短かに自分の名を名乗って、すぐさま私の方を向く。

「ところで、あれからいろいろ首をつっこんでいるみたいだが、所属したいところは見つかったのか?」

 メガネを上げ、冷たく見下ろしながら尋ねるルークス。ルークスもクナイアも本当に表情がわかりにくい。もう少し笑顔を浮かべていたら、とっつきやすくなるんだろうに。


 そう思いながらも、決して顔には出さずに笑顔で答える私。こういうとき、私って貴族やってるなぁと感じてしまう。

「それが、どこも興味深いところばかりでして……まだ迷っているんです」

「そうか。まぁ、急いで入る必要はないと言われているんだろう?お前のペースで選べ」

 聞いてきたくせに、大して興味のなさそうな感じでそう返すルークス。でも、仕事人間な彼がこうして雑談してくれるのは嬉しい。少しは仲良くなれているのだろうかと頬が緩む。

「今度、またマジヴィンにもお邪魔しますね」

「あぁ。いつでも来い」


 きっとまだまだ忙しいルークスと分かれた後、私たちは引き続き食堂への道を歩く。専属護衛三人を引き連れているからからか、ちらちらといろんな視線を集め、つい足早になってしまう。私は人から注目されるのがあまり好きではない。


 食堂に入ると、やはり人はすっからかんで寂しかった。

 私は厨房にいるのだろうオリバーを呼び、ここはお弁当の持ち込みが可能か聞いてみる。すると、誰かが一品でも注文すれば持ち込んだ食べ物を食べても良いということだったので、私はお礼を言って皆とここでご飯を食べることにした。


 適当に四人テーブルに座り、メニューを開く私。専属護衛の三人にも座るよう促すと、恐る恐るといった感じだったけれど、皆も座ってくれた。因みに、私の隣にライアン、正面にトヴェリア、斜め前にムルクリタが座った。


 メニューとしばらく睨めっこをし、なんとか料理を決めた私は三人にも一応何か頼むか聞いてみた。

 興味深げにムルクリタが身を乗り出したけれど、金額を見て青ざめ、すぐさま身を引いた。どうやら簡単に払える額ではなかったらしい。ライアンとトヴェリアも遠慮していた。


 注文を終えると、ゆったりとした時間が流れ出す。といってもムルクリタは緊張でガッチガチだったので、空気は少し重かった。

「三人のご飯ってどんな感じなの?」

 とりあえず沈黙しているのが気まずかったので、ご飯の話題を出した私。するとライアンは、腰に提げている小さなバッグからコッペパンのようなものを一つ取り出し、これですと机上に置いた。

「……これだけで足りるの?」

 私じゃ足りないかも、と考えながら呟くと、ライアンは苦笑してパンをしまった。

「遠征中だとだいたいこんな感じですよ。外ではガッツリ食べられませんから」

 その言葉に曖昧に笑って、そうなんだと溢す。でも、心の中は申し訳なさでいっぱいになった。


 だって、私が魔研に来る度に、皆はパン一個しか支給されないだなんて申し訳なさすぎる。お城で訓練していれば、きっともう少し豪華なご飯にありつけただろうに。

 私は皆の訓練時間だけではなく、ご飯の質と量まで奪っているのか……


「……何か追加で頼む?私、奢るよ」

 せめてもう少しお腹が膨れる物を、とメニューを再び開くと。すぐさまサッとライアンに取り上げられ、大丈夫ですと笑って断られた。その圧が凄くて、私は顔を引きつらせ、そうですかと答える。

 大人に笑顔で断られてしまうと、ひきつった笑みしか出来なくなる。自分が悪いことをしてしまった気分になり、しょんぼりと落ち込んでしまう。

 でも、確かに私みたいな年下に奢られるとか、騎士としてのプライドが許さないのかもしれない。それに、今のは絶対に自分の自己満で発してしまった言葉だ。ちゃんと相手の気持ちも考えて発言しなければ。


 また、どこかぎこちない空気が流れていると。

「お待たせいたしました。チーズハンバーグセットでございます」

 空気を一変させるかのように、オリバーが私の前に、コトリコトリと料理を置いていく。

 熱々のハンバーグや、その上にかかったとろとろのチーズ、ハンバーグの横に添えられているポテトや人参、お皿にたっぷりと乗せられた真っ白なお米、透き通っているコンソメスープ。

 さらには、追加でソースまで置いていってくれた。もう既にたっぷりとハンバーグにソースがかかっているのに、だ。なんて素晴らしい。入れてある容器も、前世でよく見たホットケーキシロップなんかを入れている銀色の小さなやつで、とても可愛い。


 美味しそうな光景と匂いに、ついゴクリと唾を飲み込む。

 ナイフとフォークを使い、熱々のハンバーグを切ると。中から肉汁がぶわあっと溢れ、チーズも上から下にとろとろと垂れた。

 ……やばい、これ絶対美味しいやつだ。

 恐る恐る切り分けたハンバーグをフォークで刺し、持ち上げ、食べようとした瞬間。

 タイミングを見計らったかのように、ぐぅ、と誰かのお腹が鳴り、私は思わず手を止めてしまった。手が止まった私を見て、すいませんっと勢いよく頭を下げるムルクリタ。またムルクリタのお腹がなってしまったようだ。


「……皆もご飯食べて良いよ。私が食べ終わったら部屋に戻るつもりだし、皆も私が食べている間に食事を終えて」

 私の言葉に、はいっと声をうわずらせて返事をしたムルクリタ。パンを取り出す手がとても震えていた。そんなに私が怖いのだろうか。おかしいなぁ。


 私が一口ハンバーグを口に入れると、私の大好きな味が口いっぱいに広がった。やっぱりハンバーグはとっても美味しい。チーズももの凄く美味しい。

 熱さにはふはふとしながら、これまた熱いご飯を口いっぱいに入れる。口の中が幸せで満たされ、つい頬が緩む。

「美味し~~」

 あっという間に口の中が空になり、もう一口とハンバーグを切り分けていると。不意に、パンに何もつけずそのままちぎって口に入れるトヴェリアが目に入り、そっかジャムもないんだと私はそこで気が付いた。


「……このソース、良かったら使って。私、こんなに使わないから」

 ハンバーグに使っているソースだ、きっとパンにだって合うだろうと思いながら、ソースの入った小さな銀色のピッチャーをコトリとテーブルの中央に置く。

 すると、驚いたような顔を三人はしたけれど、私は無視してまたハンバーグを頬張った。

 別にソースは強制じゃないし、味変で使いたかったらどうぞみたいな感じだから、使わないならそれで良い。ここで変に皆の顔を見ていたら、急かしているんじゃとかまた思われかねない。自分の料理に集中しよう。


 しばらくハンバーグとご飯のコラボを堪能していると。お皿の上が半分減った時、バタンッといきなり大きな音が食堂に響き、私の身体がビクリと跳ねた。そのせいで、せっかく口に運ぼうとしていたハンバーグがぼとりとお皿の上に落ちてしまった。ドレスの上に落ちなくて良かったと、心の底から安堵した。

 音がした方を見ると、ヘルマンが食堂の扉の前で伸びていて、それを見下ろすヴィントが見えた。何が起こったんだとナイフやフォークを置くと。

「わんわんっ」

 不意に足下で鳴き声が聞こえ、驚いて見るとなんとそこには私を見上げるフェンリルがいた。

「え、なんでここに」

 驚きながらも抱き上げて膝の上に乗せると、フェンリルはくぅんと鳴いて私の身体に身体を擦りつける。


「いやー、食事中にごめんねルナディールちゃん。実は、昼寝から起きたらフェンリルが大暴れしちゃってさ。檻かみ砕くわ人吹っ飛ばすわで大変だったんだ。んで、しきりに外出したがってるから、もしかして懐いてたルナディールちゃんのとこ行きたいのかなーって思って、思い切って外に出してみたんだよね。そしたら大正解。フェンリルは真っ先に君のところに向かい、今に至るってわけ」

 ヴィントが肩を竦めながらそう状況説明してくれ、私はそうだったんですねと苦笑した。ヘルマンは未だに扉の前におり、痛そうに身体をさすっていた。


「それにしても、皆さん大丈夫でしたか?私が少し離れただけで暴れるだなんて……妙な懐かれ方をしてしまいましたね」

 こんなに可愛いフェンリルに好かれるのは大変嬉しいけれど、もし今後、私がいないとまた大暴れするようなら大問題だ。フェンリルは強い。いつか死人が出てしまうかもしれない。

「今日は大丈夫だったけど……これが続くようなら流石に辛いなぁ。本当にビーヴィンが崩壊しちゃうかも」

 ヴィントの言葉に、それはまずいと私はフェンリルを見つめる。

「私に懐いてくれるのは凄く嬉しいんだけど、ビーヴィンの皆を困らせたらダメだよ。キミと毎日は会えないけどたまには遊びに行くから、それで許してくれない?」

 わしわし、と頭を撫でながら話しかけると、フェンリルは私の言葉を聞き、黒色の瞳を何度か瞬かせた。その、まるで自分の言葉を理解しようとしているかのような仕草に、胸がきゅうんとなって私は思いっきりフェンリルを抱きしめる。


「何この子ほんとに可愛すぎる!ペットにしたい!毎日戯れたい!」

 フェンリルと過ごす日々を妄想しながら、ぎゅうっと抱きしめると。

「わおーーーんっ」

 急にフェンリルが声高く鳴き、フェンリルの身体が白く光り出した。

「え、何、どうしたの!?」

 いきなりの変化に驚いて、私はフェンリルを膝の上に置く。白く光るフェンリルが真っ直ぐと私の瞳を捉え、その瞳から目が離せなくなる。


 しばらく見つめ合っていると。不意にフェンリルが、ペロッと私の左手の手の甲を舐め、くぅんと鳴いた。そして、額を強く手の甲に押しつけ、一層強くフェンリルの身体が光り出す。

 あまりの眩しさに、私は思わず目を瞑る。しばらく経ち光が消え、恐る恐る目を開けると。フェンリルはもう光ってはおらず、私の膝の上で大人しく座っていた。代わりに私の手の甲に不思議な模様が付いていて、私は驚いてその模様をまじまじと見つめる。

「え、何これ!?」

 いきなり現れた模様に驚きながらも、じっとそれを観察する。その模様はなんかの魔法陣みたいで、ほんのり青白く光っていた。擦ってもその模様は消えず、私は胸がひやりとする。


「わあっ、凄いよルナディールさんっ!まさかフェンリルと契約しちゃうだなんて驚いたよ!」

 何が起こったのか分からず、頭がフリーズしていると。急に隣で声が聞こえ、私はビクリと身体を揺らす。顔を上げると、いつの間にか側に来ていたヘルマンが目を輝かせて私の手を取り、じっと魔法陣を観察し出した。

「これは契約の魔法陣といって、この子を呼び出す魔法陣なんだ。契約は魔獣にとって、自分が縛られるようなものだから滅多にしないものなのに……契約した魔獣は、主の命令には絶対に従わないといけなくなるんだよ。まさかルナディールさんがフェンリルと契約しちゃうなんて……僕、実際に魔獣と契約しちゃう人初めて見た!」

 熱心に手の甲の魔法陣を見ながら、ペラペラと一人話すヘルマン。その内容についていけなくて、頭がパンクしそうになる。


「え……と、つまり?私がこの子の……契約者に?」

 よく回らない頭で呟けば、そうっ!と勢いよく頷くヘルマン。

「せっかく契約したんだから、名前を付けてみたら?そうしたらきっと、この魔法陣の下にある空白スペースに、名前が刻まれるはずだよ」

 ヘルマンの言葉に、わんっとフェンリルも続いて声を発す。

「ほら、この子も名前付けて欲しいって」

「名前……」


 急に言われても、頭が追いつかない。名前?フェンリルの?この子の名前……何が良いんだろう。

 じっとフェンリルを見つめ、名前を考える。

 名前……呼びやすくて、分かりやすいのが良いな。後、初対面でも簡単に覚えてもらえそうなやつ。えぇっと……


「クロウ、とか、どうかな?」

 真っ黒な美しい毛並みから出てきた、その名前を口に出すと。わんっと一つ吠え、びゅんびゅんと尻尾を振って身体を擦りつけてきたフェンリル。

「お、気に入ったみたいだね」

 フェンリルが気に入ってくれたことにホッとしていると。ピカッと手の甲が一瞬輝き、光が消えると、魔法陣の下にクロウと文字が刻まれていた。

「これでこの子は正真正銘、キミだけの魔獣、パートナーだよ」

「パートナー……」

 ぼんやりとフェンリルを見つめながら呟くと、フェンリルも返事をするように、わんっと鳴いた。

「最強の護衛が出来ちゃったんじゃない?」

 にこりと笑うヘルマンに、だんだんと自分がクロウのパートナーになったことを実感してきて、頭もゆっくり覚醒してきた。

「最強の護衛……ほんとですね。クロウがいれば怖い物なしです」

 にこりと笑ってクロウを撫でれば、クロウも尻尾を振ってくぅんと鳴く。きらりと手の甲で輝く魔法陣を見ながら、私がずっと夢見てきたパートナーを得られたことに、一人幸せをかみしめるのだった。

可愛いフェンリルと契約したルナディール。これが、この後の人生にどう影響するのでしょうか。次回は契約について、です。

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