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敵国、白の国で晒しものに 石が飛んできて
「ダメですサリューン様死んでまいます!」アリシア姫が鉄格子の馬車の中で泣き叫ぶ
「大丈夫ですアリシア姫さま じっとしてて…あ、つう!」
白の国の王都近くの街で二人は馬に引かれた鉄格子の箱、馬車に入れられて
街の者達の晒し者にされた
憎むべき敵国の王の婚約者に
その恋人
鉄格子に付けた札でその事を知った人々は憎しみの眼を向け
口々に暴言を吐き石を投げつける
「この奴隷娘!」「売春宿の男娼 悪鬼の赤目!」
「あたしの父ちゃんを返せぇ!」
「焼き殺せ!」「八つ裂きにしろぉ!」
投げつける石からアリシアを庇い
抱き締めるサリューン
「サリューン様」
涙を流し続けるアリシア
酷い…晒し者に
その上、奴らはサリューン様に暴行まで…こんなに傷だらけで…
此処は…雪花祭りなのに飾りも何もない
花壇には雑草だけ
王都近くの街 それなのにあちらこちら壊れている
その上に晒し首が沢山飾られている
美しい白亜の街なのに アリシアは思う




