国境の森 檻の馬車でアリシア姫とサリューン
雪花祭りの舞踏会で拉致されたアリシア姫とサリューン
黒ずくめの男達の正体は白の国の者たちに彼等の手先となった黒の者達
彼等はすでに国境を越えてしまっていたのだった。
移動中の馬車
魔法封じが施された檻の馬車に二人がいる。
「ああ!なんて酷い事を!こんなに血まみれで大変な怪我を」「大丈夫ですアリシア姫」
アリシア姫は泣きながら血まみれになったサリューンを抱きしめた。
「しばらく馬車が停まって 次にはサリューンさまを森に連れて行って
あの人達はサリューンさまに拷問を!」
「心配ないですよ 姫様
それよりもお守り出来ずに敵たちにアリシア姫が連れ去られてしまった」
ため息をつくサリューン 泣きながらアリシアは叫ぶように言った
「そんな、こんなに傷だらけでなんて酷い
それなのに、どうして自分の心配より私の心配をするの?」
その問いに言葉を返すサリューン
「貴女はアジェンダ王様の大事な方」
「貴女だけがアジェンダ王様と結ばれ世継ぎは生まれる 他の者ではアジェンダ王は‥」
片眼の吊り上がった深紅の瞳 アジェンダ王と同じ色の瞳がアリシア姫を見る。
未来の出来事を知っているサリューン
「貴女だけなのです」「貴女だけがあの方、アジェンダ王の運命の人」
「アリシア姫さま 貴女は俺の妹に似ている」「・・・・・」
しばらく黙った後で 優しい表情を浮かべてサリューンが言う
「アリシア姫様 呪い(まじない)をかけます」「え?」
「貴女を悪意のある者が汚せないように‥このまじないは 一月は持つでしょう」
「助かりアジェンダ王様に会えたら自動的に術式の効果は消える」
サリューンが手をかざす 手が金色に光り
アリシアは気を失う




