雪花まつり 舞踏会始まり エルサレア姫
雪花祭りの当日
午後の始まりと共に祭りが始まり
街にも王宮にも華やかに飾り付けられて
どちらも踊り子やピエロ、音楽を奏でる者たちに吟遊詩人
が踊ったり、歌を歌ったりしている。
街にはパレードの行列が歩き、花や菓子を配っている
広場では出店や見せ用の小屋や仮設舞台が建てられ
あちらこちらの舞台で様々な出し物が行われ
遠い異国、各地の食べ物や飲み物の出店が並ぶ。
王宮にもそうした珍しい飲み物に食べ物が運び込まれ
廊下をはじめあちらこちらのそれぞれ広間に
テーブルに並べて無料で貴族達に振る舞われている。
全て王室からの贈り物
以前の狂王の時代には税金から賄われたり
祭りが短縮されたりした事も多い悪夢のような残酷な祭りとなった事も
今の白の王国が実はそうである…。
そして王宮では舞踏会開催の合図
竪琴にベル、女官達が呼び掛ける。
「アジェンダ王様」
テアル公爵と養女のエルサニア姫が声をかけるのだった。
「これはテアル公爵に姫君
元気そうだな この祭りを楽しんでくれ」
「有難うございます あ、申し訳ありません ではまた」
テアル公爵が立ち去る。
彼は養女であるエルサニア姫をチラリとみる。
目でエルサニア姫は頷き答える
王を篭絡する それが目的
「王様…お願いがございます 踊って欲しいのですが」
エルサニアが言う
「さて…それは どうしたものかな?」
アジェンダの赤い宝石のような瞳が見ている。




