雪花祭りの舞踏会前
少しづつ日々が過ぎてゆき‥それから
雪花祭りの前の晩 自室で
残り少ない薬湯を飲みながらアジェンダ王は言う
「明日は雪花祭りだからゆっくり休んでくれ サリューン」
「あ…はいアジェンダ王様」
「無理をしている 今後しばらくは手伝いは数日に一度でいい」
「え…あ、はい すいません王さま」
「いや、気にしなくて良いから、私の方が謝らなくてはな
気持ちに任せ無理をさせた」
アジェンダ王の言葉に夜の閨での事が頭に浮かび頬が少し赤く染まるサリューン
そう言いながら睡眠薬を手にするアジェンダ
自分が飲むと
別の薬と睡眠薬に水を口に含み
サリューンを引き寄せ、くちづけをする
サリューンは こくりと薬を飲み込む
「滋養薬と睡眠薬だ ゆっくり眠るといいお休みサリューン」
「え…あの…」
こうして毎度よくある
お姫様抱っこをされ、サリューンの部屋に連れて行かれる。
サリューンの部屋には要件があってきていた黒猫のアシャ
「あ!アジェンダ王様」「アシャか サリューンを頼む」
サリューンを寝室のベッドに寝かせ休ませる。
「は、はい」
ベッドに寝かされるサリューン
「あの…すいません」吊り上がり気味の深紅の瞳がアジェンダ王を見る
アジェンダ王の深紅の瞳もサリューンを見ているのだった。
百年あるいは数百年に一人、あるいは数人出るか出ないかの稀有な瞳の持ち主
魔力を示す瞳の色
「いいから眠りなさい 明日から雪花祭りだから…」「はい…」
立ち去るアジェンダ王
影のないあローブをつけた少年が宙からふわりと浮かんで現れた。
「もう一人のアーシュ様」もう一人の俺のアーシュ」
二人が心配そうに見ている。
「んっ、休むよ 大丈夫だから…お休み 明日にはアラシャも帰って来るだろう」
「ああ…」
アジェンダ王様にドキマギする気持ち
本当の時間に帰ったら…
俺はどうなるのかな?ふう~
間もなく、雪花祭りの舞踏会
大きな事件が待っている
それは‥




