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白の国から来た 入り婿?リュース公ヴェントレ

それから 数日後の事である


絵の道具や材料が手に入り

アリシアは 庭園の中の東屋で

楽しそうに大きな庭園の風景を描きだした


「まあ アリシア姫さま 御上手ですこと

絵の教師の話がありましたが ここまでの腕前なら必要ありませんね」


お茶を運んできた女官の一人が驚いたように微笑んで そう言った


「え、そんな 私の母がとても上手だったの

私の絵は 母より下手よ」恥ずかしそうにアリシアは言う


「いえ、姫、それは謙遜というものですよ…本当に素晴らしい」


声をした方に振り返ったアリシア


アリシアの近くに 二人の人物が立っていた


二人は恭しく頭を下げて アリシアに微笑みかける


「初めまして…アリシア姫様ですね


アジェ様 アジェンダ王様に御話は伺っております

なんとも愛らしく美しい姫様


しかも、素晴らしい絵の才能も」


「アリシア姫様の悲しい過去の御話も伺いました」


「心より、ご同情申し上げます。

これからは過ぎさった悲しい過去の時間は


取り変える事は出来ませんが、


新しく始まったこれからの人生が

幸福になる様に、我が妻、共々祈ります…アリシア姫」


「私は一年前に亡くなった、先のリュース公の義理の息子


彼の一人娘を妻にして

義理の父の跡継ぎとして


新たなリュース公爵になったヴェントレです」


「隣にいるのは妻のディリラです」


ヴェントレは間違いなく 敵国である 白の王族か貴族…


金のウェーブの掛かった髪に青い瞳、特徴的な猫に

似た耳に整った美しい容姿の完璧なまでの美丈夫


妻のディリラ姫は

黒の王族や貴族同様の長い耳だが


髪は銀髪、瞳は黄昏の淡い紫色

髪と瞳は白の王族や貴族の血を示し、長い耳は黒の血を示している


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