三人の朝食
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しばし後の朝食の食卓
「お食事はいかがですか?」にこやかに嬉しそうに微笑むアリシア
「有難うございますアリシア姫様」
「カボチャのポタージュとじゃがいものポタージュ美味しいです
パン粥に林檎のお菓子も」サリューン
にこやかに笑うが 正直、心中は複雑 サリューン
口元が時々歪んでいる「・・き・・気まずい」
「アジェンダ様も もっと食べて下さいね うふっ」アリシア
「あ・・ああ 有難うアリシア姫」アジェンダの心中は更に複雑である
正直、目眩がしそうで 自分のせいだが 逃げたい気持ちすらある
愛する婚約者に知られた挙げ句 愛人を得てしまった
それも同性・・
その二人と一緒に食事している 現実
確かに発情期の男を怖がり
妻が別の者に相手をしてもらう事を頼む話はあるが
それが元で相手が妊娠して騒動にもなる事もあり
嫉妬しない訳でもないらしい
それに同性を愛するのを嫌がり嫌悪感を示す者も多く
それが、当たり前
・・だが歴代の王や貴族に同性を愛する者達も多く 微妙な場合もあるが
更には最近、流行りの小説で とても理解を示す妻や娘が増えたらしいが
それに発情期の男の相手に男なら妊娠はない
両性は別だが・・父の母親、私の祖母 ナデア王の母は リュース家の両性体だった
もう一人の祖母 母のエルテア女王を生んだ祖母
こちらは祖父の妻、王妃だが発情期の祖父を怖がっていた
そう言えば 私に隠していたが アリシア姫
あの流行りの小説が沢山あったな
うっかりクローゼットに入れ忘れていた分が
何気にクローゼットを見たら本が山のようにあった
つまり、もしや アリシア姫は
喜んでいるのか いや、まさか
だが・・どう見ても本当に喜んでいる ご機嫌だ
それにあの二人の女官も顔を赤くして口元が歪み 本当に嬉しそうなのだが
妹のシルフニアも愛読書にしていた エルテア母上の書棚にも隠すようにあった
祖父様は小説家に命じて 作品を書かせていた
やはり私の推測は少し怖いが・・
「はい、アジェンダ様 その通りです 本当にアリシア姫様は喜んでおられます」
「あの女官二人も仲間です」「まあ、理解があっていいのでは、と思いますけど」
「何せ、年頃ですから」そっと呟くようにサリューンが言う
そうか 正直、複雑だが
とりあえず気持ちが安心して手元の果実を食べる




