食事とお酒に漬けた果実
「どうした?子爵
私にも、もう少し良いか?」アジェンダが微笑む
「はい!」
慌ててケーキやらお菓子をてんこ盛りにする
手が偶然、触れ
二人は頭の中に白い光が走り
互いに赤くなる
「目眩に手が痺れた ドキドキする
何か変だ…あちらも同じか」
サリューンはアジェンダの様子を見ながら思った
「子爵様 私が代わります」
女官が代わる
「有難う 頼みます」
笑顔にさりげなく悩殺的な笑み
真っ赤になりながら女官がお菓子を配ったり
お茶をついだりしている
アントレが会話を始め 愉しく盛り上る
サリューンことアーシュとアジェンダのチェスの勝負
引き分けかアーシュの勝ち
遅くなったので
夕食も皆で食べようと言う話になる
「何が食べたい?ヴァインズ子爵」
「サリューンと良ければ 今後はお呼び下さい
アジェンダ王様 皆様も…」
「私は…」希望を言おうとすると
「じゃがいものポタージュ
お粥かパン粥に野菜のサラダ
リンゴのコンポート」
ぽつりとアリシアが言う
「アリシア姫?
不思議そうにアジェンダやヴェントレ達が彼女を見る
じっと…アリシアは
サリューンことアーシュを見ている
彼は黙って
アリシアを微笑みながら見ている
静かにアリシアの心に話しかける
「アリサ…今は他の人達がいるから」
「これからは、しばらくは俺は此処にいる
だから…心をアリシア姫に戻すんだアリサ」
口に出さず 静かに心に話しかけるサリューン その後 会話を続ける
「アリシア姫は私の希望を言ってくれました
有難うございます」サリューン
「そんな食事でいいのか?サリューン」アジェンダ
「はい!ふふ」
食事が済み
甘い酒や珍しい果実が皆に配られる
「これは…」
「異国のワイントの実です
ハチミツ酒とデアドラ酒に漬けた物ですよ
サリューン殿 皆様もどうぞ」アントレが微笑む
「デアドラ酒はかなり強い酒でしたね」サリューン
「ええ…飲みたいですか?サリューン様」アリシア
「あ!!いえ」サリューンは答えた
「まあ!!美味しい お酒も果実も」
嬉しそうに果実を沢山食べるアリシア
少し心配そうに
酒を飲み、果実を食べるサリューン
間もなく…真っ赤になる
「サリューン殿 もしや酒に弱かったのか」ヴェントレやクイン
「遠慮せずと良かったのに」アジェンダ
「大丈夫ですか?」
アリシアが心配そうに聞く
普通の者や子供でも酔わない代物だったが…
体が弱くなり酒には弱い 彼には効果絶大
「あ…大丈夫です
では…そろそろ失礼します」
「あ…あ」
バタリと倒れかけて そのまま気を失う
慌ててアジェンダがサリューンを抱き上げる
「私の隣の部屋に寝かせよう 準備させよ」
「彼の側使いや女官に 事情を連絡を
それから寝巻きに
着替えを持って来てもらってくれ」
「あ!!はい 只今…」
「一先ず、そこのソファーに寝かせるか」
軽々と抱き上げると ソファーに寝かせ薄い毛布をかける
頬が紅潮して少し苦し気で
色ぼい寝顔である
皆様、なんとはなしに赤くなる
「あ!お水や酔い醒ましの薬を準備して参ります」
慌ててアリシアがその場から離れる




