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柱の道 破壊行為

そっとアリシア姫にくちずけするアジェンダ


それから目元の涙を指先で拭うと微笑み 


「私のアリシア姫 先に部屋へ 私は後から行く

所要を思い出した」


「はい アジェンダ様」


アジェンダは自分の視線が潤んだ瞳のアリシアの顔に唇

そこはかとなく見えてる 膨らみかけた胸の谷間にと視線がゆき


少々 自分でも戸惑っている事を自覚する


すぐ横に在った柱に手をやり 力を少しばかり入れると


ミシリ、ミシリ ヒビ割れてゆく音がする

メキ 指が一部めり込む やがて柱は完全に一部崩壊する


大きな柱だったので 倒れる事態だけは今の処 免れてる


「あのアジェ様 本当にテイナスの花の茶や薬だけで

大丈夫ですか?」

少し青ざめたリュース公ヴェントレが心配そうに声をかける


「ああ、そうだな ラベンダー茶でも追加しておくか」


「・・黒の王族はより強き魔力を高める為

代々 近親婚を繰り返してきた あるいは異質な魔力の者達 

美しさだけでなく、血にも良く反応する


だが 生憎、王族の血を引くはずの大貴族たちの娘達は

ただ、うっとおしいだけだ


我が母エルテアと早くに亡くなった父の火焔の王ナデアは

母は王妃の子、父は側室の子の異母兄妹であった」


さがなのであろう


それに何より アリシア姫は心優しく 可憐で美しい」


「・・・アリシア姫に出会う前

養子をとる事をお考えだったとお聞きしましたが」


「長寿と不老に近い我々は 子供はそう多く出来ない

・・・アリシア姫に子供が出来なかったら そうするだろう」


諦観した面持ちでアジェンダは言う


「黒の王族は 複数の妻を持つ事は可能だが

別の王妃か 側室を持てば アリシア姫の立場が危うくなりかねない」


アジェンダの手から炎が突然 発火する

庭の木々に火が移るが 本人の自覚は全くない 気がついてもいない


慌ててヴェントレが水の魔法で 炎を消す


別の柱に指をかけたアジェンダ

今度は手をかけただけで 再び、柱の一部が崩壊する


「本当に後腐れのない者達をご用意出来ます

それに黒の大貴族の娘は無理ですが 貴族の娘達なら・・」


「そう言った者達は不要だ

第一、貴族の娘なら 後々の事を考えても哀れであろう」

更に別の柱が数本 燃え上がり 黒こげとなる

無事に立ってるのはヴェントレの魔法の力


だが、そう長く持ちそうにない 


「国でも有数の高級娼婦に 寡婦の若く美しい娘

あるいは先々代の黄金の王の・・」


「大惨事になる前に どうか、ご一考ください 前にも王宮の一角が・・」

微かに涙を浮かべているヴェントレ


「・・・・・」黙っているアジェンダ


「王家の血を持つ者 そこそこに良い性根で 

アリシア姫を大事にする 適度に見目良い者なら考えるかも知れぬ

まあ、おらぬだろうが・・」


「戦地に間もなく戻る 

敵を数百人程焼き殺すか それとも切り殺すか それとも別の魔法で・・くくっ」

近寄りたくない怖い顔


「あの、アリシア姫が待たれております

ひとまずは お部屋に行かれてはどうでしょうか 私もすくに参ります」


「そうだな 悪いが、後始末を頼んでも良いかな」

にこやかに笑うアジェンダ


後から来た側近のクインと共に頷くリュース公ヴェントレ


立ち去んたアジェンダを見送り

慌てて 魔法での応急処置をする二人


深くため息をつくばかり











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