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戦場のアジェンダ王
白の国 首都に向かって進軍するアジェンダ王
「炎の柱!」「炎よ!敵を焼き尽くせ 火焔の王アジェンダが命を下す」
魔法の言葉が放たれて 赤い魔法陣と共に周り全てが炎の地獄と化す
「ぎゃああ」「ひいい」敵兵士、騎士達 彼等の阿鼻叫喚 の悲鳴
戦場 その地獄の中の絶え間なく響く声 それに残酷な香り 匂い
愛する二人を救うために
アジェンダ王は毒により治癒が遅れている傷の痛みに耐えながら
戦乱の時代の火焔の王の名に相応しく戦っていた。
「アリシア姫、サリューン」
無くした家族 毒殺された母親の水の女王エルテア
白の宗主シューツオンに乱暴されたうえに首を切り落とされた
大事な妹のシルフイア王女
二人の無事 祈るような想いだった




