リモートワーク?
良い子の皆は手洗いうがいをしっかりしましょう!
A「困ったな~」
B「おっ、どうした?」
A「実はさ、私が働いている会社、明日から建物に入れなくなっちゃってさ」
B「えっ? そうなのか?」
A「おかげで私、家で仕事しないといけないんだよ~」
B「あ~最近、そういう会社多いよな~。でもそうなると、お前あれか? ニュースでよく聞く……」
A「そうそう、シゴートワークなのよ」
B「大変だな……えっ?」
A「ん? どうかした?」
B「リモートワークだろ!?」
A「えっ、そうなの?」
B「そうだよ! だいたい、シゴートワークってなんだよ!? ただいっぱい働いているだけじゃねえか!!」
A「き、急に働き者だなんて褒められても~」
B「褒めてねえよ! ……で、お前なんで困っていたんだよ? 出社がだるいって言ってたじゃねえか」
A「そのことなんだけど、実は二つ理由があってさ……聞きたい?」
B「ん? あ、ああ」
A「え~、本当に聞きたい?」
B「……ああ」
A「どうしよっかな~、会社のことだし~、私のプライベートもはいっちゃうしな~」
B「やっぱ、聞かなくていいや。帰る」
A「待って、待って! 謝るから!! ねっ?」
B「最初から言え。で、なんでだよ?」
A「実はさ、私、仕事用のパソコンが今ないのよ」
B「? 仕事のパソコンだろ? 会社が支給してくれないのか?」
A「それがちょっと借りられそうにない状態で……」
B「ふーん、じゃあ、自分で用意するしかないのか」
A「そうそう、だけど私のパソコン、壊れてて買う必要があるんだけど……」
B「それが困っていることか」
A「うん。でも最近のパソコンあまり詳しくないし」
B「ああ、たしかにいろいろあるもんなあ。お店の人に聞いたらどうだ?」
A「それはそうなんだけど、そうすると高いのを勧められそうじゃない?」
B「たしかにたまにそういう人がいるよな~」
A「……そうだ! 練習させてくれない?」
B「えっ?」
A「事前に買う練習をすればうまくいくと思うの!」
B「そんなもんか? まあ、それでお前が納得いくなら付き合ってやるよ」
A「! ありがとう! 私、初めてあなたと会えて良かった思った!!」
B「……ストレートに失礼だな。まあ、いい。やるぞ」
ウィーン
B「いらっしゃいませ」
A「いいいいっ、いらっっしゃしゃいいいまししたたたた」
B「ストップ、ストップ!」
A「どうかしたの?」
B「どうかしたのは、お前のほうだよ! さっきのはなんだよ!? 「いらっしゃいました」って意味もわかんねえし!」
A「いや、つい、緊張しちゃって」
B「緊張しすぎだろ。客なんだからもっと偉そうにいけ、偉そうに」
A「偉そうに……うん、わかった!」
B「よし! 次やるぞ……」
ウィーン
B「いらっしゃいませ」
A「ふん」
B「……今日は、どのようなご用件で?」
A「そんなこともわからないの? 使えないアルバイトね」
B「…………申し訳ございません。ですが、ご用件をお伝えくださらないと私どもも、どうすればいいのか」
A「何よそれ! 話になんない! 責任者呼びなさいよね、せきに……」
B「ストップ、ストップ!」
A「え~、また?」
B「俺が悪かった。偉そうにって言ったからだよな? ただ、今のお前じゃただのクレーマーだ。もう少し常識の範囲にしてくれ」
A「そんなこと言ったって……そうだ! じゃあそっちが客役をやってよ、それで私が参考にするからさ」
B「んー、そうだな。わかった。じゃあ、やるぞ!」
ウィーン
A「いらっしゃいませ」
B「あの、すみません……」
A「申し訳ございません。今、ちょっと忙しくて、他の店員に聞いてもらっていいですか?」
B「あっ、はい。わかりました…………あの、すみません」
A「あ~、パソコンよくわかんないや」
B「…………すみませ……」
A「ワタシ、ニホンゴワカリマ……」
B「ストップ、ストップ!! ……なんなの!? なんで店員が客の話を聞こうとしないの!?」
A「そう簡単に聞けるとは限らないし」
B「限るわ! もう、お前が「何かお探しですか」って聞くところから始めてくれ……はい、スタート」
A「何かお探しですか?」
B「はい、実はパソコンを探していまして……」
A「なら、こっちの赤いやつはどうですか?」
B「おっ! いいですね!」
A「こっちの黒いやつはどうですか?」
B「そっちもいいですね!」
A「私はどうですか?」
B「いらないです」
A「なんでよ!!」
B「なんで今までのやりとりの中で、お前がいりますって言われると思ったんだよ!?
はあ、もう付き合ってられん……あっ、そういえば、もう一個の困っていることってなんなんだ?」
A「さっき、建物に入れないって言ったでしょ? あれ、実は私のせいなの……」
B「えっ? お前、まさかコロ……」
A「そう、会社の給湯室で火をつけっぱなしにした結果、フロアを丸々燃やしちゃったの……」
B「そっちかよ! っていうか、建物に入れないってそういう意味かよ!」
この小説を読んで面白いと思った人は感想欄に「なんだ!? このクソ小説は!?」とお願いします。
この小説を読んでつまらないと思った人は感想欄に「なんだ!? このクソ小説は!?」とお願いします。