第二章 登場人物
第二章の登場人物です。
ネタバレになる部分もあるので、第二章読了後にご覧ください。
二章が長過ぎる上に人数が多すぎる関係で漏れがあるかもしれませんが、ご参考までに。
主要登場人物
一木弘和……異世界派遣軍第049機動艦隊所属第四四歩兵師団師団長。階級は代将。二十一世紀生まれの元サラリーマン。交通事故で脳だけ冷凍保存され、百四十年後に軍用ロボットの体に脳を移植され復活した。細かい事に悩む質だが、一度決めたことの筋は通す方。マナの事が好き。まだシキの事が大好き。
マナ……一木弘和の副官。階級は大尉。製造されたばかりのパートナーアンドロイドで、一木弘和のために存在するよう設定されている。そのため一木が距離を置いていた当初は自我が弱く、感情表現も少なかったが、吹っ切れて深い関係になってからは急速に成長していく。一木の事が大好き。
グーシュリャリャポスティ……ルーリアト帝国第三皇女。出番が少ないが、街中で色々と情報収集をしていた結果、一木達と思わぬ遭遇を果たす。ミルシャの事が大好き。
ミルシャ……グーシュお付きの少女。主であるグーシュに忠誠を誓い公私ともに支える。実の所かなり強く、付き人の中ではセミックの次に強い。グーシュの事が大好き。
地球連邦軍
ナンバーズ……土偶の様な見た目の七体のロボット。地球に突如現れ、超技術を与える代わりに言うことを聞くように地球人類を脅迫。予め信奉者を地球社会に潜ませていたこともあり、またたく間に地球は彼らの統治下になった。だが現在は休眠しており、土偶型のロボットはサンフランシスコの連邦議会に展示されている。
アブドゥラ・ビン・サーレハ……地球連邦軍第049機動艦隊司令。階級は大将。熱狂的なナンバーズ支持者の集団である”札付き”の盟主と目される男。裏で何やら暗躍している。
スルターナ……サーレハの副官。階級は少佐。目元以外は全身を覆うヒジャブを身に着けた目つきの怖いSS。艦隊内で最強クラスの白兵戦能力を持つ。
アセナ……第049艦隊の艦隊参謀長。アラブ系の褐色美人。参謀たちから恐れられる古株のSS。
ダグラス……艦隊首席参謀。階級は大佐。サングラスを掛けたニヤケ顔に軽薄な態度の金髪美人。他の参謀の情報と記憶の共有を統括しており、その結果一木の『アンドロイドに好かれる』という妙な特性に気が付き、調査を始めた。
ミラー……艦隊外務参謀。階級は大佐。胸元かボディラインを強調した服装のお色気美人。外交交渉の専門家で、高圧的な交渉と粘る交渉、もしくは言いがかりをつけて開戦の口実を作るのが得意。
殺……艦隊情報参謀。階級は大佐。ヤンキーの様な印象の少しチャラついた美人。格闘技の達人でもある。ダグラスと仲がよく、一木にあれこれ探りを入れている。猫少佐の事が大好き。
シャルル……艦隊文化参謀。階級は大佐。少々ズボラな印象の美人。料理に取り憑かれており、好きあらば異世界の食材を調理したがる問題児。仕事っぷりは確かで、対象の文化を完璧に把握する。
ジーク……艦隊作戦参謀。階級は大佐。元強襲猟兵と呼ばれる巨大ロボットのSAという異色の経歴の参謀。立てる作戦は堅実で評価も高いが、一人で考え込むことが多く孤立しがちだった。そのせいか一木に好意を抱いたことをきっかけに、事あるごとにベタベタするようになってしまった。ロボットアニメが大好き。一木も大好き。
ポリーナ……艦隊兵站参謀。階級は大佐。一木より大きい身長230cmの大きな美人。包容力と優しさがカンストしており、出会った者はアンドロイド、人間問わずに安らかな気持ちになる。「みんな大好きポリーナちゃん! 」
ミユキ……艦隊艦務参謀。階級は大佐。三下系美少女。語尾に〇〇ッス、とつける。出番がまったくなかった。
クラレッタ……艦隊内務参謀。階級は大佐。金髪の美人。出番がまったくなかった。一木曰く「た、縦ロールだ! あ、悪役令嬢だ! 」との事。
猫……情報参謀部諜報課課長。階級は少佐。人間に潜伏する特殊な生体アンドロイドからなる現地工作部隊を率いる少女型SS。本人は十五歳程と言い張っているが、発育が悪すぎるボディのせいでえらい目にあってしまった。殺大佐の事は嫌いではない。
シャフリヤール……第049艦隊旗艦のSA。男性型の元パートナーアンドロイドで、今も元パートナーに思いを馳せる。
賽野目博士……アンドロイドの外装部品のシェアトップを誇るサガラ社の技術顧問。軽薄でマッチョなジジイだが、結構な権力者でもあり、一木にあれこれ便宜を図ってくれている。強化機兵に突き飛ばされて無傷なあたり、並大抵の九十五歳ではない。
アミ……第四四師団A歩兵連隊連隊長。階級は中佐。癖のない真面目な性格のSS。
ニャル……第049艦隊の内務参謀部衛生課の課長。階級は中佐。衛生連隊連隊長を兼務する。
old low……サーレハが連絡を取っているという謎の存在。
ハイタ? ……一木の部屋を覗いていた謎の白い少女。ハイタという呼び名もサーレハのつぶやきによるもので、名前なのかも不明。
上田 拓……一木の同期。今は第013機動艦隊所属の師団長。階級は代将。
津志田 南……一木の同期。今は第013機動艦隊所属の師団長。階級は代将。
前潟 美羽……一木の同期。今は第013機動艦隊所属の師団長。階級は代将。人間関係に詳しく、一木の恋愛相談に乗る。
王 松園……一木の同期。今は第013機動艦隊所属の師団長。階級は代将。
シキ……一木が異世界派遣軍に入るきっかけにもなった看護用SLの少女。一木が異世界派遣軍に入隊するにあたり副官として登録。SSへと改修された。一木とは周囲が口から砂糖を吐くほど仲睦まじかったが、現場研修の際にテロリストの手により破壊されてしまった。身長こそ低いものの、マナとは見た目がそっくり。
ゴンゾ……諜報課の生体SS。どう見ても太って汚らしいおっさんにしか見えない。まさに驚くべき地球連邦の技術力。
歩兵達……人間との交流や経験を積むと人格や自我が成長するのがアンドロイドの特徴なのだが、ずっと感情オフにしているとこの経験があまり蓄積されず、稼働期間だけ伸びてずっと人格が幼い。
つまりは師団長が意図的にスキンシップを取ってやらないと行けないのだが、前任者はあまり熱心では無かった。
車両型SA達……戦車や装甲車両、航空機等を操作するSAには男性型が多く、またSAは人格が成長している場合が多い。これはSAは一般的に強力な通信能力を持っているため、作戦行動時などに、感覚や記憶の共有を通して成長しやすいためだと言われている。歩兵の場合通信能力が限定されていることに加え、参謀クラスとの情報共有が行われる機会がほとんど無いため、作戦行動だけの成長が鈍いと言われている。
ルーリアト帝国
バニフ……大陸西部の崖下に生息するトドに似た大型肉食性哺乳類。崖に穴をほってその中で眠る習性を持つ。崖付近の岩礁に住む魚を餌にしている。実は作中に出てきた巨大なウミヘビ状の生物が天敵。
ウミヘビ状の生物……バニフの天敵で、バニフの血の匂いがすると寄ってくる。ただし夜行性のため、大陸の人間はその存在をほとんど知らなかった。作中に出てきたのは幼魚で、しかも沖合ではこの生物も食物連鎖の下方に位置するあたり、本当にこの星の海は地獄である。
ジャルア……ルニ子爵領で活動していた盗賊団の首領。見た目に反して知的で、ルニ子爵はおろか近隣の貴族や盗賊団とも連絡を取り合い、ある種の広域ネットワークを構築。商人に抜け道を許さず、確実に徴税する体制を作り上げていた。
転移した地球人とでも出会っていれば、メインキャラになれる程優秀なおっさんだったが、流石に相手が悪かった。




