地球連邦異世界派遣軍 装備解説
装備解説です。
ミリタリー知識豊富な方からすれば噴飯ものでしょうが、こういった設定になっております。
随時更新予定。
携行火器
主力小銃は過去のトラウマからかまともなのだが、それ以外にはSS使用を前提にしたせいかゲテモノが多い。特にサブマシンガンと拳銃は極端な物が多く、人間では扱いづらい。
MS44カービン 欧米メーカー設計のカービン銃。6.8mm樹脂薬莢弾。命中率が高く、コンパクトで軽い。ただし、部品数が多くメンテナンスにやや手間がかかる。
ARK55アサルトライフル 中露共同設計局主導設計のアサルトライフル。6.8mm樹脂薬莢弾。頑丈で信頼性が高い。ただし、重く大きい上に遠距離命中精度にやや難がある。
MSH44カービン MS44をヘビーバレルにして連続射撃性能を上げた分隊支援火器タイプ。異世界派遣軍では、命中精度と射撃の継続力を活かした武器が分隊支援火器として重要視される。その方がSSの機械ゆえの射撃能力の高さを活かせるためである。
ASK99狙撃銃 中距離での命中率と速射性を重視したセミオート狙撃銃。6.8mm樹脂薬莢弾。射撃能力の高いSSにより、分隊支援火器的な運用をするために作成された特殊な狙撃銃。MSH44より命中精度がいいが、連射性能では劣る。どちらを選択するかは、師団長に任されている。
MG8汎用機関銃 弾をばらまく事よりも命中精度を重視するのが異世界派遣軍の特徴ではあるが、やはり機関銃の出番というのはある。そのため機関銃は小隊本部班員に一丁配備される。ドイツ連邦軍のMG3系列の銃で、7.62mm樹脂薬莢弾をベルトリンクで射撃する。弾薬が独自規格のため補給に難があり、使用していない部隊も珍しくない。四四師団でも宿営地守備隊にまとめて配備していて、主要部隊では使用していない。
G21PDW 5.5mmケースレス弾を使用するPDW。コンパクトで連射性能と貫通力に優れ、突撃兵や後方部門、指揮官の護身などに使用される。独特の持ち手と形状からカタールガンとも呼ばれる。
アイアンサイト、ハンドガード、ストックがないため、そのままでは人間はまともに使用できない。
これらはオプションで装備できるが、そこまでするともはや別の銃である。
M65拳銃 5.5mmケースレス弾を使用する主力拳銃。従来の拳銃よりも貫通力が高く、鎧やボディーアーマーなどにも有効なため愛用されている。マガジンを銃身下部に平行に取り付けるため、持ち手が細く持ちやすいが、弾数が減るほど銃身の先端から軽くなる欠点がある。
そのため弾数が減るごとに銃の跳ね上がりが酷くなり、命中精度が下がっていく。
MKV5 .50AE樹脂薬莢弾を使用するサブマシンガン。人間が打つことを全く想定していないSS専用の銃。ストッピングパワーを追求した結果誕生したゲテモノサブマシンガン。扱いづらいことこの上ないが、こだわりをもって使用する突撃兵も多い。
皮肉なことに、単発仕様に現地改造されたMKV5Bは人間の指揮官にも好評で、異世界への供与の実績もある。単純に他の小火器が人間に使いにくいだけとも言える。
TM7自動拳銃 .50AE樹脂薬莢弾を使用する大型自動拳銃。MKV5の採用後、弾薬を共通化する目的で採用された。反動が強い以外は癖のない銃のため、人間の指揮官も愛用する者が多い。
RM2重機関銃 M2重機関銃のマイナーチェンジ版。まさかの現役である。細かな改良と13mm樹脂薬莢弾に変更されている以外はほぼそのまま。
主に車載機関銃として使用されるが、車載仕様もすぐに取り外して三脚に取りつけられる仕様を活かして、MG8機関銃の代わりに神輿の様な持ち手付きの三脚を使い、軽機関銃のように移動しながら最前線で使うこともある。おとなしく軽量な機関銃を採用すればいいのだが、上層部に妙なこだわりがあるらしい。
RK30レールガン 異世界派遣軍初期の主力銃。史上初の携行式レールガン。人間では不可能な反動や重量をSSならではのパワーで携帯することで圧倒的な火力を実現……という触れ込みの武器だったが、重い、信頼性が低い、反動が強い、バッテリーと弾の両方を交換しないと撃てない、威力が低いと散々な武器だった。初期異世界派遣軍の負の象徴で、現在は使われていない。
RK4レールガン 異世界攻略初期に悪評が広まった個人携帯レールガンRK30を、固定式の支援火器に改良したもの。50発入りの大型ドラムマガジンで20mm弾をセットする。威力や連射性能を電力で変更することが可能な便利な武器。
ただし、あまりに威力や連射性能を高めると一瞬でバッテリーを使い尽くし、銃身が熱で使い物にならなくなる。その上構造上銃身交換も不可能。
マッハ9まで加速された弾丸は車両や航空機にも有効で、幅広く用いられている。
MK3対物レールガン RK30を対物ライフルとして再設計した物。あえて大型化し、フルオート機能を廃したことでレールガンの特性を活かした安定した武器となった。弾丸は13mm弾。高練度のSSやSAの場合、4km先まで安定した狙撃が可能。
M501グレネードランチャー 主要ライフルに取付可能なグレネード発射機。40mm弾を200m先まで発射可能。榴弾から非致死性弾まで幅広い弾薬を使用できる。主に分隊長、班長が使用する。
M100ショットガン 主にゴム弾での暴徒鎮圧や扉の錠前破壊などで用いられるオートショットガン。突撃兵が主に使用する。突撃兵の中には銃身を切り詰めて使用する者も多い。
AM9ナイフ 現在同様の多用途ナイフ。一般作業、銃剣、内蔵ツールによる工作と用途は幅広い。異世界では一番需要がある装備でもある。
AM10高周波ブレード SS用の対人ブレード。異世界で全身甲冑をきた人間に白兵戦を挑む機会があり、そういった相手を一撃で倒すために採用された。その振動は強力で、振動音は耳を塞がずにはいられないほど甲高い。振動自体も生身の人間では手首の骨が外れ、筋肉や肉がズタズタになるほど。革鎧や個人が着るレベルの甲冑では防げない圧倒的な切れ味を誇るが、車両を真っ二つにするような切れ味はない。刃渡り40cmの長い刀身は威圧感があり、異世界派遣軍の象徴とも言える武器となっている。長すぎるという批判もあるが、あまり短いと現地の騎士などに侮られるためこの長さとなった。
AM20高周波ブレード 主に強化機兵が用いる大型のブレード。刃渡り80cmで幅も広く、柄も太いためSSが用いるのは推奨されない。こちらは自動車くらいなら楽に切断可能。
シュペーア対戦車ミサイル 歩兵部隊が使用する携帯式対戦車ミサイル。ただし敵対者はこのミサイルの威力に見合った装備を持っていることが少ないため、高価なこちらよりも安価なRPG100ロケットランチャーの方が多用される。ただしRPG100と違って歩兵型でも扱いやすいことから、あえてこちらを用いる指揮官も多い。
RPG100ロケットランチャー SS専用に開発された携行型ロケットランチャー。バックブラストが少なく、4発入りの弾倉による連続射撃が可能と、前線でのより軽快な運用に特化している。ただし総重量30Kgとやたらに重く、SSでも軽快に扱うには重すぎる物となっている。
そのため弾倉を用いずに単発で用いることも多い。
携帯型対空ミサイル シュトース 歩兵部隊や各種車両に装備される携帯対空ミサイル。対象がジェット機からレシプロ機、場合によっては野生動物と多岐にわたるため、AI誘導システムを搭載している。これは弾頭に搭載されたAIが赤外線、画像、熱、レーザーなどの各種センサーからの情報をもとに自己判断して誘導するシステムである。これにより敵味方識別装置も何もないような、敵味方入り乱れた空中戦の最中にも問題なく発射することができる。
当然の様に弾頭は非常に高価。
他に、火炎放射器、手榴弾、地雷、設置型地雷、テイザーガン(針のない電撃を飛ばすタイプ)などもあり。
MS6 KAKASHI 後方の治安維持に使用される警備ロボ。
主に内務参謀直属の憲兵隊や、師団傘下の後方警備連隊に配備される。某宇宙戦争映画に出てきたロボ兵士のような細い人間型をしており、簡便なAIを搭載している。
背中に搭載された手のひらサイズの小型飛行ドローン4機を用いて、半径300m程を監視可能。
犯罪や騒ぎを察知すると周辺のドローンと本機を向かわせた上で、近くのSSに救援を要請するのが基本的な動作。
ただし民事案件や軽犯罪程度なら自己対処可能な能力をもっており、慣れた現地人からも反応は上々。
武装はSSが用いるものと同様(大型武器や反動が強すぎるものはNG)のものが使用可能で、普段は非殺傷弾を使用する。折りたたみが可能で、専用の輸送車で100体程が輸送できる。
非常時には殿部隊として遅滞戦闘を行うこともある。
車両
特記しない限りは基本的にSAが運用する車両になる。人間が操作するスペースを省略できるため、基本的にコンパクト化ないし高性能化されているのが特徴。
BTM-200 ICV ガガーリン装甲車兵員輸送型
米露が共同開発した異世界派遣軍の主力装輪装甲車。
ストライカー装甲車の流れを汲み、同一の車体を用いた様々なタイプが存在する。
さらに、後方で車輪を装輪、装軌双方に交換可能で、異世界の状況によって付け替えが可能である。
この兵員輸送型はもっとも基本的なタイプで、SAが車体を制御し、完全武装のSS一個小隊20名を輸送可能。
基本スペック
重量 16.5t
乗員数 兵員20名
装甲 強化カーボン装甲 40mm機関砲弾に耐える
主武装 13mm RM2重機関銃
RK4 20mmレールガン
42式40mm擲弾発射器……等
機動力
速度 装輪式 150km/h(整地) 80km/h(不整地)
装軌式 100km/h
燃料、動力 有機液化バッテリ―
無線送電対応高出力モーター
懸架・駆動 十輪独立懸架または装軌式
以下は主な仕様一覧
BTM-201 RV ガガーリン装甲車偵察型
・偵察用装備と偵察用航空ドローンを搭載したタイプ。
BTM-202 CV ガガーリン装甲車指揮型
・通信と居住性を重視した指揮車。主に人間が使用する。
BTM-203 MEV ガガーリン装甲車野戦救急車
・救急車と言いつつ、手術台を備え高度な治療も可能。三名まで担架ごと輸送可能。
BTM-204 PMC(Mechanical Soldier Transport) ガガーリン装甲車強化機兵輸送型
・強化機兵の輸送と簡易整備、充電が可能な車両。搭載数は2機。
BTM-205 MGS ガガーリン装甲車機動砲型
・砲塔に搭載された120mmレールガンにより、砲撃支援を行うタイプ。あくまで砲撃と支援が主任務であり、戦車の様な運用は考慮されていない。
BTM-207 GMC ガガーリン装甲車自走対空車
・40mm機関砲と対空ミサイル シュトースの四連装発射機×2を備えた対空車両。
BTM-207 DM ガガーリン装甲車ドローン母機型
・MS6KAKASHIの母機。専用ボックスで100体ほどを運用し、指揮管制も行う。
等々、基本的に戦場で用いられる装甲車のバリエーションは大体ガガーリン装甲車で賄われる。
異世界派遣軍ではこういった汎用兵器が好まれる。
M5 マッカーサー歩兵戦闘車
米国主導開発の歩兵戦闘車。
ガガーリン装甲車への車両の一本化を目指した異世界派遣軍だったが、防御性能の不足を感じており、主力戦車並みの性能を持った歩兵戦闘車を目指して本車を開発した。
基本スペック
重量 28t
乗員数 兵員8名
装甲 複合装甲+強化カーボン装甲 120mm滑降砲に耐える
主武装 40mm 機関砲
シュペーア対戦車ミサイル発射機✕4
RK4 20mmレールガン
13mm RM2重機関銃
42式40mm擲弾発射器……等
機動力
速度 100km/h
燃料、動力 有機液化バッテリ―
無線送電対応高出力モーター
懸架・駆動 装軌式
50式歩兵戦闘車
中露共同設計局主導開発の歩兵戦闘車。
異世界派遣軍の歩兵戦闘車運用の際、三両で一個小隊二十名を輸送するという構想が持ち上がり、そのために機械化小隊の指揮車として小隊本部班四名の輸送を担いつつ、より強力な火力を担う車両が必要とされた。
米欧系メーカーが40tクラスの車両を提示したのに対し、中露合同設計局は重量を30tに抑え、異世界においての過剰スペックを抑えた扱いやすい本車両を開発、採用を勝ち取った。
なお、開発過程的には重装甲の歩兵戦闘車ではなく、歩兵が輸送可能な戦車である。
基本スペック
重量30t
乗員数 兵員4名+装備
装甲 表層強化カーボン処理複合装甲 120mm滑降砲に耐える
爆発反応式装甲
主武装 120mm レールガン
主砲同軸 13mm RM2重機関銃
RK4 20mmレールガン
13mm RM2重機関銃
42式 40mm擲弾発射器……等
機動力
速度 100km/h
動力 有機液化バッテリ―
無線送電対応高出力モーター
懸架・駆動装軌式 装軌式
M7A2 パウエル戦車
米国主導開発の戦車。
歩兵輸送要素の無い純粋な戦闘車両。
SA制御のため浮いたスペースをすべて装甲、火力、機動力の上昇に用いて重量の軽減を一切行わないと言うアンドロイド制御車両の常識に反した設計をしているが、結果得られたスペックは圧倒的の一言。
「本当の陸上戦艦」「無敵戦車」と呼ばれ、事故と誤射以外の損失0の輝かしい戦績を誇っている。
欠点は二十一世紀の主力戦車並みの大重量から来る扱いにくさと、異世界相手から来る過剰スペック。
もっぱら現地施設の警備防衛用として用いられるため、「キャタピラ付き固定砲台」と揶揄されることもある。
主砲を砲身型の飾り以外排除して指揮設備に換装した師団長用の指揮車もある。
これは充実の指揮設備に加え、トイレ、シャワー、ベット、食糧庫を備えた「陸上ホテル」である。
基本スペック
重量 75t
乗員数 なし (指揮車は師団長と副官の二名、人間は一名を想定)
装甲 表層強化カーボン処理複合装甲+爆発反応装甲+力場発生装置 20cmクラスの重砲に耐える
主武装 155mm レールガン
主砲からは各種ミサイルも発射可能
13mm RM2重機関銃
42式40mm擲弾発射器
観測ドローン×3 (ドローン武装 42式40mm擲弾発射器×1)
機動力
速度 100km/h
燃料、動力 有機液化バッテリ―
無線送電対応高出力モーター
補助水素エンジン
懸架・駆動 装軌式
60式機兵輸送車
2機しか輸送できないBTM-204PMCの輸送を補助する目的で作られた、常世田社開発の装軌式機兵輸送車である。ピックアップトラック方式の荷台に4機+装備や機材を搭載可能。
前線近くへの輸送があくまで目的のため、装甲も薄く武装も少ない。
そのせいか汎用性の高いBTM-204 PMCを複数台運用して、本車両をあまり用いないことも多い。もっぱら使用するのは強化機兵大隊等の専門部隊である。
基本スペック
重量12t
乗員数 強化機兵4機+装備、機材
装甲 強化カーボン装甲 13mm弾に耐える
主武装
13mm RM2重機関銃×1
機動力
速度100km/h(満載時は80km/h)
動力 有機液化 バッテリ―
無線送電対応高出力モーター
懸架・駆動 装軌式
航空機
基本的にSA制御の物のみで構成される。
戦闘機は異世界相手には過剰戦力で、それ以外は用途を盛り込み過ぎな事が多い。
FSJ-45 カタクラフト
異世界派遣軍の採用したティルトジェット攻撃機(エンジンの角度を変える事で垂直離着陸を可能にした航空機)。カブトガニのような形状の重装甲ボディに、大出力エンジンを本体後部と両翼に搭載。とにかく積載量と頑丈さを重視した設計のため、制空から対地、輸送から兵員降下とあらゆる作戦に使用される。機体正面とエンジン部分は四十ミリ機関砲に耐え、全周囲九十ミリクラスの高射砲の炸裂にも耐えうる装甲は伊達ではない。
欠点は燃費の悪さ。軌道空母から発艦すると、基地、もしくは空中給油しない限り帰還できない。 なお名称のカタクラフトだが、東ローマ帝国の重騎兵からだとすると、間違っている。
その場合、正しくは”カタフラクト”である。
どうも命名の際に担当官が間違ったらしいのだが、このまま広まってしまった。この解説を読んだ人も、どうか間違わないように気をつけてほしい。
基本スペック
最大速度: 960 km/h
巡航速度: 650 km/h
航続距離:4200 km
※大気圏内に限れば実質無限。この数値は水素燃料を使用する高軌道での数値。
全長: 本体30m テールターレット及び40mm連装砲含む場合 41m
翼幅: 36 m
エンジン: 熱核タービンエンジン 両翼×2 後部×1
最大積載量:装甲とテールターレットを取り外した輸送仕様で250t
一般的な仕様で150t
武装
固定武装:可動式機首20mm 連装ガトリング砲×1
テールターレット×1 40mm連装砲 75mm速射砲 200mm低圧砲 等
翼下ハードポイント 3×2 ロケット弾、対空、対地ミサイル、ガンポッド、各種爆弾など
胴体ハードポイント ×8 各種爆弾 対艦ミサイルなど
戦車などの車両を吊り下げての輸送も可能
ドアガン最大4箇所 RM2重機関銃等
胴体内部に完全武装の兵士を60名乗せることが可能。
輸送能力も優れるが、通常型ではテールターレットが干渉して後部ハッチが開かないため、車両などを胴体内部に搭載することが出来ない。
AMI-75 キルゴア
地球連邦軍正式採用の強襲ヘリコプターで、異世界派遣軍だけではなく陸軍でも採用されている主力機である。
米露の共同開発機であり、二重反転式ローターと推進用プロペラを搭載した機体は、Mi24譲りの輸送能力とAH64譲りの火力を持ちつつバランスのいい設計となっており、評価は高い。
ヘリとしては大型の部類に入るが、新開発の無線送電対応超高出力モーターにより、高い機動力を誇っている。
操作はSAが行うためコックピットは存在せず、キャノピーに見えるよう偽装されたセンサー類が機首に取り付けられているのみである。
胴体部分は装甲化されており、15mm弾に耐える防御性能を持っている。そしてこの胴体部分には最大で十名の完全武装の歩兵型を搭載可能で、地上を制圧しながら戦闘要員を輸送することが出来る。
通称のキルゴアは有名な戦争映画の登場人物から付けられたものだが、当初は別の呼び名で呼ばれていた。この名称は、異世界で実戦を経験してから名付けられたものだ。
名付けられた経緯ははっきりしないものの、映画のようなシチュエーションで用いられることが多かったからとも、指揮官がワルキューレの騎行を流しながら使用したからとも言われている。
そのためと言うわけでは無いが、SAのコミュニケーション用スピーカーから音楽を流せる仕様になっており、敵を威圧するという名目で様々なBGMを流す指揮官もいる。
基本スペック
最大速度: 680 km/h
巡航速度: 620 km/h
航続距離: 3200 km
全長: 22m
全高: 5.3 m
エンジン: 無線送電対応超高出力モーター(メインローター用×2、推進プロペラ用×1)
最大積載量:30t 完全武装の歩兵十名
武装
固定武装:可動式機首30mm ガトリング砲×1
翼下ハードポイント 3×2 ロケット弾、対空、対地ミサイル、ガンポッド、各種爆弾など
胴体ハードポイント ×2 各種爆弾 対艦ミサイルなど
FSJ-50 ジークメッサー
異世界派遣軍の大気圏内専用制空戦闘機。
宇宙空間を含むあらゆる環境下、あらゆる戦闘に対応した軌道制空戦闘機メビウスに対し、いわゆるハイロ―ミックスにおけるローを担う機体である。
特筆するべきはその整備性とシンプルかつ頑強な構造で、ただひたすらに空にとどまりながら制空権を得ることだけに特化している。
対空砲火の制圧用に対地ミサイルの運用は可能であるが、基本的には対空任務のみを担当し、対地攻撃等はカタクラフトやキルゴア、軌道砲撃に任せる運用となっている。
運用コスト、機体コスト共に安く、SAからも操作しやすいと好評だが、如何せんまともな航空兵力を持った異世界が少ないため、やや出番が少ない機体でもある。
ただそれでも、万が一の保険という意味合いや、一週間近く飛行し続けられる頑強な構造は、現地勢力への圧力や威圧といった任務に最適であり、どの艦隊でも必ず地上基地に配備されている。
欠点としては、大気圏内専用機のため、軌道空母からの発艦が不可能な点があげられる。つまりは必ず地上に滑走路や空母を用意する必要があるため、異世界での作戦初期からの投入が難しいのだ。
ちなみに通称であるジークメッサーとは、ゼロ戦の連合国側のコードネームと、ドイツ空軍のメッサーシュミット Bf109を組み合わせた造語である。
この二機種の様に異世界に衝撃を与える機体になって欲しいという開発者の思いが込められているとの事だが、先ほど挙げた理由のため、異世界側が最初に目撃する地球製航空機は大概メビウスやカタクラフトであるため、異世界側からの印象は薄いのが実情だという。
基本スペック
最大速度: マッハ4.2
航続距離:機体構造が持つ限り実質無限。規定では一週間で着陸し、三日間の整備期間を置くことになっている。
全幅:9.5m
全長:15m
全高:5.2m
エンジン: 熱核タービンエンジン×1
武装
固定武装:20mm バルカン砲×1
可動式レーザー砲×1
胴体内蔵垂直発射型超小型対空ミサイル ”バルキリー” 12セル
翼下ハードポイント 2×2 対空、対地ミサイル 等
胴体部分にレーザー誘導爆弾を最大で6トン分、2発まで搭載可能。
FSJ-100 メビウス
地球連邦空軍、宇宙軍、異世界派遣軍で使用される軌道迎撃戦闘機。
主な任務は惑星軌道を周回しながら、制天権(惑星軌道における優位、支配を確立すること)を維持、もしくは敵軌道戦力から奪還する事である。
ただし、機体性能としては非常に高い汎用性を持っており、大気圏内での制空、対地、対艦攻撃から、航宙艦の護衛、制宙、対艦戦闘までこなすことが出来る。
ただし、そのせいで機体コストは異常なほど高くつき、メビウス一個小隊四機で小型空母が購入できるほどである。
主武装は超長射程超高速迎撃ミサイル”44式人工知能搭載誘導弾 スネーク”。
最大で八発搭載されるこのAI制御のミサイルは、地球三周分の長大な射程と高度な追尾性能、少量ながらも反物質を弾頭に搭載したことによる高威力を持ち、一度発射されれば絶対に相手を逃さないとされる。
機体の固定武装としては五十ミリ粒子ビーム砲と、粒子の直進のためにも用いられる同軸レーザー砲一門。
粒子ビーム砲は主に遠距離攻撃、レーザー砲は近距離戦闘に用いられる。
信頼性にやや難はあるが、圧倒的な威力と射程を持っており、軌道上から大気圏内の航空機や艦艇、車両を狙撃して撃破することも可能。
その一方でいわゆるドックファイトも可能な機動性を持っており、その速度性能も相まって異世界の戦闘機乗りから羨望と憧れ。もしくは、絶望と恐怖を以って見られる。
最大の欠点は安全性。
反物質を用いた対消滅推進エンジンを搭載しているため、撃墜された場合は核爆発レベルの被害が生じると言われている。
幸いな事に、撃破、墜落ともに今の所起きていないが、あまりに危険なため地球軌道で使用される空軍機では、熱核タービンエンジンを搭載した廉価モデルを使用している。
基本スペック
最大速度: マッハ7.0
航続距離:機密指定
※対消滅推進エンジンの性能が推し量れるため機密扱い。
全幅:18.5m
全長:26m
全高:6.2m
エンジン: 対消滅推進エンジン×2
融合炉×1
武装
固定武装:五十ミリ粒子ビーム砲×1
同軸レーザー砲×1
ウェポンベイ
44式人工知能搭載誘導弾 スネークミサイル ×8