表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/37

謎のハーレム地獄の1日になりました。

 色々あってから一週間が経過した。


 エルフの三人も学園生活に慣れて、友達も出来ている。


 エルティアとアクアとは同じクラスだしな。


 俺は授業が終わるとアウラに話しかけられる。


 「今日買い物付き合いなさいよ」


 「はい」


 まったく奴隷なんてなるもんじゃなかったぜ。


 しかし、この話を聞いていたイドラが私も行くと言い出し、どうせなら皆誘いましょうということで、誘えるだけアウラは誘う。


 結果アウラ、ハイル、イドラ、クラーラ、エミリアの五人と買い物をすることとなった。


 「それで今日は私の寮でご飯一緒に食べましょう。材料の買い出ししましょう」


 アウラ達はドラゴンの肉を使ったハンバーグを作るらしく、俺を含めて六人で買い出しをする。


 勿論材料代、荷物運びは俺。


 ふざけるなーーー。


 貧乏学生では決してないが、何で材料代俺なんだよ。


 しかもドラゴンの肉高すぎだろ。


 「良かったですねルクス。ハーレムで」


 クラーラ。ハーレム天国なら良かったかもしれないが、ハーレム地獄は良くない。


 「ってかエミリアいつまで俺の奴隷でいるんだよ。お前まで俺の荷物運び手伝わなくていいぞ」


 エミリアは頬を赤らめながらツンツンにして言う。


 「悪い、手伝ってあげてるだけよ。大体奴隷の件はなしよ。あなたが言ったんじゃない」


 まあ奴隷なんて要らないけど。面白いから奴隷のままでいてもらおう。


 「やっぱり奴隷は必要かな?」


 俺が面白おかしく言うとエミリアは更に顔を赤らめる。


 こいつドMで変態なのだろうか。


 「どっちなのよ。はっきりしなさい」


 「冗談だよ」


 俺とエミリアのやり取りを他4人が見て楽しそうに笑う。


 「さあ買い出しも終わったしハンバーグ作るわよ」


 『おお』


 6人全員何だかんだでノリが良かった。


 でだ? 俺料理できませんけど。


 俺とエミリア、クラーラは料理が出来ないので最低限の手伝いをする。


 アウラとハイルとイドラは挽き肉を捏ねたり、色々な行程を経て、フライパンで焼く。


 アウラはスキルを発動する。

 小さな炎(リトルファイア)


 おお、料理に魔法を使用するのか。


 前世で俺が憧れていた奴だ。


 まさかこのような場面に出くわすとは。


 感慨深いな。


 「さあ出来たわよ。塩コショウで味付けしてるけど、タレを使いたい人は使うように」


 『いただきます』


 俺は一口食べると肉のジューシーさが伝わってきて頬が落ちそうになる。


 「美味しいな」


 「普段ろくなもの食べてないあなたにはいい薬でしょ」


 「悪かったな。料理できねえんだよ」


 俺とアウラの会話を聞いて、ハイルは疑問に思う。


 「チートスキルで料理具現化すればいいじゃない」


 おおその手があったか。次からそうしよう。


 「駄目よ。料理は手作りこそ至高よ。明日からお昼弁当作ってあげるわよ」


 本当ですか!? 嬉しすぎるぞ。


 「ちょっと待ちなさい。私が作ります」


 まさかのイドラ参戦。


 「私も作りましょうか」


 ええ、ハイルも参戦。


 嬉しいけど何か地獄絵図になってきたような。


 「それなら私だって作るわよ」


 エミリアお前は料理出来ねーだろうが。


 俺を殺す気か。


 クラーラだけは無関心のように一人ハンバーグを食べていた。


 俺を見てニヤニヤして。


 どこも無関心じゃねーなこいつ。


 この日夜遅くまで誰が弁当作るかで揉めていた。


 俺ってこんなにモテてたっけ。


 つーか疲れたー。


 俺は自分の寮に帰ると脳内に今日の出来事を思い出す。


 まあたまにはいいかこういう何気ない日常があっても。


 そうだ、明日はヴァイゼから転生者について聞かないとな。


 俺は今日の出来事の興奮のせいで寝れなく、自分の首飾りを見る。


 やばいな。実の両親の顔が覚えていない。


 いつか会えるのだろうか。


 俺は眠りにつく。


 しかし、ある大きな物音で起きた。


 なんだ、なんだ。


 「痛いわね。しかもビスケットしかないなんて貧相ね」


 そこには風を纏った謎の妖精、いや精霊がいた。


 何で俺の寮にいるんだよ。


 俺トラブルメーカーかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ