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第五百二十八話 マブライブ!

「おはよー! アイリちゃん、おきてー? ほらほら、もう起きないと遅刻しちゃうよー」


「ううん……まだねみいって……」


「もう! うちまで遅刻しちゃうから! ほらほら! 起きた起きた!」


「あ~!わかったわかったから…… って、なんだい? マイ、その薄気味悪い喋り方はさ」


『はいアウトォオオオ! ナギサちゃん、本日1回目のアウトです!』


「ああん……何言って……あっ! そうだった……うがー! 寝起きは勘弁しておくれよ!」


 はい! と言うわけでユウですけれども! 何か妙な事になってますけれども! それもこれも全部軍師ラミィの案によるものなんですねえ。


「頼むよユウさん寝起きだけは勘弁しておくれよ!」


「だめだだめだ! 一ヶ月という短い期間でゴリ……猛々しい美少女をスクールアイドルに変貌させるにはこれくらいやらないとだめなんだ!」


 自分で言ってて何言ってんだこいつって思うんですけどね。それもこれも全部軍師ラミィの案によるものなんですねえ(2回目)


 ラミィ――ウサギンバレー秘密研究所の所長であり、俺やパンの正体は勿論の事、神界や異世界の存在をキチンと認識している貴重なこちら側の勢力だ。

 ()()()()であるということで、彼女には例の建物――パンの蔵書庫に立ち入る許可が出されていて、そこに置かれている漫画やラノベは勿論のこと、ゲームやアニメにまで手を出し、ダメな知識を多く蓄えている。


 そんなラミィなので、当然のごとくマブライブ!は全話視聴済みで、声優達によるライブビデオやコミカライズにノベライズまで全て抑えている……らしいのだ。

 いやあ、俺が知らんうちにフィーちゃん何かと通い詰めていたようで、がっつりハマってたみたいなんだよな。アイドル文化に。


 折を見て俺に頼んでこちらの世界でもアイドル文化を立ち上げようと企んでいたらしいのだから、今回の件は渡りに船と言うか……知らぬ所で話が進みかけていたため寝耳に水だったらしい。


『まったく。アイドル文化の立ち上げっすよ!? ここで私を使わなくて何処で使うっていうんっすか! 傍受してたから良かったものの、危うく逃すところだったんっすよ? きいてるんすか? ユウさん!』


 知らんがなと言う言葉をぐっと飲み込んで、貴重な戦力として取り込んだわけなんですが、ラミィがまたガチすぎると言いますか。


 俺はこう、適当に学園に編入させて、ノリでアイドル研究部とか作らせてさ、そこを拠点に学園内でアイドル活動をし、じわじわとアイドル文化とアイリちゃん達の知名度を上げていけたら良いのかな? なんてフワッフワに考えていたというのに、なんかもう


『だめっす! こういうのは設定からキッチリやるんすよ! キャラも付け焼き刃じゃなくて、もうそのキャラになりきる勢いで魂に刻み込まないとボロが出るんす!』


 なんて息巻いちゃってさ。一体何の作品から影響受けたのか知りませんけれども、すっかり熱血プロデューサーと化しているのです。


 で……。


『あの、ラミィさん。その、俺だってプロデューサー役とかやりたかったんだけど』


 なんて言ってしまったからまずかった。普段出さないような低い声で……


『あ゛あ゛ん? スクールアイドルにプロデューサーはつかねっすよ! メンバー全員が苦難の中で自らをプロデュースしてくのがいいんじゃないっすか! 私はプロデューサーではなくて、言ってしまえば作品の総監督みたいなもんだからいいっすけども』


 なんて俺からプロデューサーの座を奪いやがりまして、更にはこんな事をまで言う始末。


『というか、ユウさんには学園長という大切な役割があるんすよ? 経営難の学園をなんとか潰さぬよう頭を悩ませつつも、迫りくる現実という重圧に耐えきれなくなり、アイドル達を応援しつつも苦渋の決断を迫られるーみたいな』  


『廃校になんてしねえし、そもそも経営難でも無いからね!?』


『まあ、それは冗談として、学園長ポジションをキープしつつ、彼女たちの行動を監視して細々としたアドバイスをしてくれたらそれでいっすよ』


 なんて、結果的に神の目で監視をする役割を与えられてしまったというわけです。ああ、怒られる前に言っておきますけどね。アイドル達がプライベートな場所にいる場合はサウンドオンリーになりますからね。約得なんてものは存在しませんし、そもそも彼女たちの見た目は幼すぎてストライクゾーンから外れてっからな。


 ああ、ちなみにパンさんですけどね。アイツはラミィの助手ポジションにちゃっかりと収まりまして、今も俺が知らぬ所でせっせとアイドル会議を進めてるんじゃないっすかね。


 っと、いけないいけない。拗ねてる場合じゃないんだった。アイリちゃん達の監視を続けないとな。


 着替えを済ませた彼女たちはどうやら食堂に向かったようですね……っと、凄いですよこれ。男女問わず、生徒達にずらりと囲まれています。一体何をやらかしたんでしょうか。


『ねね、アイリちゃん! マイちゃんやナルミちゃんたちもさ、私達と一緒に御飯食べようよ!』


『ちょ、まてよ! 今日は俺達と食べようぜ!』


『おいおい、君達の様な粗暴な連中が彼女たちと一緒に食事? 笑わせてくれるね』


 ……知ってた。そうなんですね、美少女で、役作りのために猫をかぶってキャラを作っているため、彼女たちは理想の女の子って感じになっているんですよ。


 それも、男からだけではなくて、女の子から見ても愛らしかったり、かっこよかったり、兎に角、お近づきになりたい存在に仕上がってしまっているのです。


 俺もまさかこんな短時間で、来て早々にここまでやってくれるとは思いませんでしたけれども、この子達は設定的にもきちんとしたエルフ、長命種ですからね。見た目は女子中学生であっても中身は人生経験豊富な48歳! 妹のマイちゃんですら実は34歳ですからね。

 パンのやつが酔っ払って『エルフとはこういうものなのだ』と弄ったパラメータのお蔭で知力や器用さの数値も高く、小一時間ほどの演技指導でここまで猫をかぶれるようになってしまったというわけです。ゾネス……恐ろしい種っ!


 もっとも、ツメが甘いのがパンですからね。せっかくパラメータや見た目はエルフに限りなく近いものになっては居ますけれど、生活環境が悪かったために中身はゴリ……んっんっ! ……森の賢者です。なので油断をするとボロが出てしまうため、こうして俺は監視を続ける必要があるわけなんです……よし、セーフだな!


 さあ、本日で早くもアイドル生活5日目となります。どうやら今日からアイドル研究部を立ち上げて本格的なアイドル活動に入るようなんですが……さてさて、どうなることやらですな。

パン(そうは言うけどこっちはこっちでけっこう大変なのよ?)

ユウ(そうかあ? 俺は四六時中目を光らせなきゃねえからすっかりぐったりだぜ?)

パン(だって相手はラミィよ? 凄いわよあの子の企画書……見るのが嫌になるくらい)

ユウ(そんなに)

パン(うん……正直、アイリちゃん達が気の毒に……あ、はーい今行くってばー! てわけで……呼ばれたから行くね……)

ユウ(あ、ああ……体調には気をつけて……な……例の島みたいにならねえように……)

パン(うん……ユウもね……がんばろうね、アイカツ……)

ユウ(うん……がんばろう……な)


なんかふとみたら総合評価が1000超えてました! ひゃっほい。

油断するとまた戻る気もしますけれども、四桁評価には憧れがあったので

いっぱい嬉しいです! ありがとうございます!

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