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第五百十五話 赤い赤い

「パンさーん、そちらは今どのような感じでしょうか?」


「はい、スイーツの鉄人あんころもち3姉妹ですが、まず長女のアンさんは今一生懸命グモモ鳥の卵を溶いていますねー」


「グモモ鳥?」


「ああ、はい。ぶっちゃけデカい鶏なんですけれども、それっぽい名前があるんですよねー」


「なるほどー後半の発言は余計ですね。他の姉妹はどうですか?」


「次女のコロさんはメリノの乳から作った生クリームを泡立て、三女のモチさんは一生懸命何かの生地を混ぜていますね」


「つまり3姉妹揃いも揃って何かを攪拌していると?」


「そうですねー映像的に盛り上がりに欠けますが、しょうがないですね」


 って何処の料理バトル番組だっ!どうも、ユウです。大量に居るエルフ族の人達に振る舞う料理を必死に作っているユウですけれども。人手がたらんでウサ族を大量召喚して手伝わせているユウですけれども。

 思えばヒゲミミの時は楽でしたね。なんたって、場の流れで住人達に調理を手伝わせちゃいましたからね! 今回もそれが出来れば良かったんですが、何か知らんけど互いに料理を出し合いもてなし合うと言う謎の状況になってしまいましたからね!誰のせいだ! 俺かあ……。


 てなわけで、俺もルーちゃんや数人のウサ族達と協力してせっせとカレーライスを作っているところですが、まあぶっちゃけそこまで手間じゃないんですよね。 用意する量が半端ないとは言え、汁物ですからね。デカい鍋をアホほど用意してしまえば後は人海戦術で力任せに作れてしまいますから。


 大変なのはスイーツ班のあんころもち3姉妹と、おかず班のチームナギサの皆さんですね。そちらは一人分ずつ大量にこしらえないといけないため、いくらアホほど人数を割いているとは言え、かなり大変だと思いますよ。


「何人ごとみたいにいってんすか? ていうか見てたらユウさん居なくてもカレー回りそうじゃないっすか!こっち来て手伝ってくださいよ!」


 カズはうるさいですね……。


「うるせえ!お前は黙ってひたすらピーラーで皮むきしてろ!口を動かすな!手を動かせ!」


「くっ! 美味く言い返すことが出来ない自分が悲しい」


 まったく! 確かに周りから見てれば俺は適当に具材を炒めてるだけに見えるかも知れないですけどね? この炒めるという作業も焦がさないよう、適切に熱が通るよう、最新の注意を払う必要がある集中力が必要な作業なんです! 決して魔術でマクロ組んでオート化してるから楽だとかそう言うことはありません。


 ……カズには内緒ですよ?


 と言うわけで、ちょっぴり暇なのでアイリちゃん達の様子をこっそりと見てみることにしましょう……。


(パン=サンお願いします)

(何そのどっかの民族みたいな呼び方……)

(サン家のパン、頼む)

(だからやめなさいって!なに?アイリちゃん達の様子をみたいの?)

(うむ。俺のスマホに配信してくれたらありがたし)

(まったく私はどこぞの便利な猫型ロボットじゃ無いのよー……はい、どうぞ)

(なんだかんだ言ってやってくれるから好きよ)

(んなっ!?)

(ぐぬっ!?い、今のはそう言う意味では無くてだな……)


 くっ! このノリでアイツと念話するとついついいらんこと言っちまうな……。

 

 ……どこぞの女神の気配は……無いな!?ヨシ!


 てわけで、改めまして! エルフ族の皆さんの様子を見てみましょう。


 彼女達が使っているのは……各集落でも使っている簡易な鉄鍋ですな。ちぐはぐなこの世界を象徴するかのような鉄鍋ですな!


 文明が未熟なくせに、何故か製鉄技術があり、こんな未開っぽい民族ですら何故か何故か所持している謎の鉄鍋ですな!


(うるさいわね!)


 今なにか聞こえましたね……ああやって絡んできたということは、地上に手を出せないとか言いつつ何らかの干渉をして鉄鍋を普及させた感じなんでしょうか。


 まあ、その辺突っ込んで聞くとめんどくさい感じになりますんでね! そういう作風でもありませんし、今後も絶賛スルーしていきましょう。


(それでいいのよ)


 いちいちうるさいですね……


 さて!彼女達はその鉄鍋で何を作っているのでしょうか? なにやら鉄鍋で踊る赤い波が見えるんですが……。


 ……別のカマドを見てみましょう。


 ほほう、こちらでは鉄板料理ですか。かつての始まりの街よりも調理環境と言いますか、文化レベルが若干高いように思えますね。


 鉄板で作ってるのはなにやら赤いお好み焼きに見えるんですが……これもまた赤えのか!


 俺という外部の者が持ち込む以前からコナモンらしきものがが存在していたという驚きより、どう見てもヤバげな赤みに全部持ってかれちゃうんですが……一体どんな味なんだ!


 ……他の料理もなんだか赤い沼のような何かだったり、良くわからない赤い玉だったり、赤くて赤い何かだったりして……うん、もういいかな?って感じになりました。


 ううん、アレはどう見てもちょっとアレな感じですね。あちらさんの料理には心して挑むことにしましょう……。


 くっ!想像するだけで汗が止まらねえぞ!

ブー(なるほどなるほど……本文でもああ言う空気になると気を抜くと……)

パン(ちょ、ちょっと!あんた居たの!?)

ブー(うふふ……甘い空気漂うところ私ありよ、リーちゃん)

ユウ(げ、げえ!ブーちゃん!いつからここに!?)

ブー(うふふ……リーちゃんと同じリアクション……流石ね)

ユウ(そ、そういうのやめてくれませんかね!?)

パン(そうよそうよ!一体何だって言うのよ!)

ブー(二人のそういう初々しい感じが私を狂わせるの)

ユウ・パン(やめろぉ!)

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