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第四百七十四話 カズくん、異世界主人公らしく振る舞う

 荷物をお手伝いさん……だという、目が沢山ついているごっついお兄さん?に預け、俺とナギサさん、そしてレンゲちゃんは再び村の観光へ。


「観光と言っても、この村は長閑なのが売りじゃからの。若い二人には少々面白みがないかもしれんの」


「若いって、レンゲちゃんも……って、薄々思ってたけど、見た目通りの年齢じゃない……ってやつなのかな?」


「ほっほ、はてのう。レンゲちゃんの年齢はトップシークレットじゃぞい★」


 ぐっはあ……。何だこの可愛い生き物は。反応からして俺より年上説が濃厚になった……というか、尊重をやってるって時点でそれは確定したようなもんだけど、レンゲちゃんが可愛いのは変わらないし、合法ロリだというのであれば、俺だって出るとこ出たって良いぞ!ああ、婚姻届を出しにな!


 ナギサさんもその手の見た目をしているが、正直どストライクだ。異世界なのだ、重婚も認められることだろう。ならば俺は、ナギサさんとレンゲちゃんを連れて……いっでえ!


「おめえは女の子の年齢をホイホイと聞くんじゃないよ」


 最早定番となりつつあるナギサさんのケツバットが炸裂する!


「ぐぐ……もう割れるケツが残ってませんよ……」


「くう……生で見る暴力ヒロインも悪くはないわい」


「……?」


「なんでもないのじゃ。それで、彼処に見えるのがのー」


 うん?今……暴力ヒロインって言ったような……?


「どうしたのじゃ?ホームセンター?での、そこの芳麓院(ほうろくいん)という建物はのー」


 ああ、ほうろくいん、ほうろくいんって言ったのか。びっくりしたぜ。ナギサさんをみて暴力ヒロインとか的確なご意見だけど、ナギサさんの耳に届いたらレンゲちゃんの命が危ないからな。


 しかし、和風な村だとは思っていたけど、建物まで和風の名前だとはね。これもきっとユーサン……いや、この変わった土地から考えれば、それこそ神様がいたずらに和風にしたとかそういうアレだろう。


 しかし、この村は良いな。他では見かけなかった桜の様な……面倒だから桜って呼んでるけどそれがアチラコチラに咲いていて非常に心が安らぐよ。


「ああ、満開だなあ。ほんといい時に来たよなあ」


「桜かの? 桜もまたこの村の見どころでの、何時来ても満開なのが売りなんじゃよ」


 ……ま、まあ? 異世界だしそういう事もあるかな? っていうか桜は桜なのかよ!なんつうか非常に日本びいきな神様だな!……だから俺が召喚されたのかな? であれば少しだけ感謝しておこうかな。


 可愛い女の子が沢山いる世界に召喚してくれてありがとう、ってね。


「ほれ、ここが我が村のメインストリートじゃよ。他の村と比べると恥ずかしい限りじゃがのう」


 ほう……そうは言うけど、これはこれで凄いじゃないか。なんだろ、時代劇?なんかそんな感じの街並みだ。


 ううん、俺のぼきゃぶ、ぼきゃぶりー?なんだ、俺が知ってる言葉じゃ上手く表現出来ないけど、時代劇の街!って感じで、道路を挟んで建物がずらりと建っていて、恥ずかしいと言ってるけど立派なもんだよ。


「いやいや、立派な街じゃないかレンゲちゃん。売ってるものも他所の街では見かけない物が多いし、ここでしか買えない物があるってさ、観光地なら何より素晴らしいことじゃないか」


「ホームセンターがまともなこと言ってる……おい、大丈夫か?熱ないか?」


「失礼だな! ていうかさ、そこの露天見てみなよ。抹茶って書いた粉売ってるだろ?あれとかさ、お団子に使われてたアンコ。それも生クリームと合わせりゃクレープにあうと思うんだよね」


「いや……お前ほんと……なあ、レンゲ。悪いけど休める場所はないか?コイツやっぱり熱あるよ」


「だから失礼だってば!」


「はは。悪い悪い。でもさ、びっくりすんだよ。普段頼りないくせにさ、たまにこうして冴えてるかんな。うっし、ホームセンターの言う通り、いくつか仕入れてみるかね」


 まったく。でも……ナギサさんが嬉しそうだし、なんだか遠回しに褒められた気がせんでもないので気分は悪くないな。ふふ。


「そう言えば、お主らは観光だけで来たわけではないといっておったの?」


「ああ、クレープという菓子をね、ホームセンターが考えてくれてさ。それに入れる具材を探したり、出張販売して反応を見ようかなって思ってるんだ」


「ほう、クレープとな!ひさび……あ、いや、う、そ、それはいったいどんな、そうどんな食いもんじゃんじゃろうか?」


 ふふ、レンゲちゃん、年齢不詳だけど見た目通り無邪気な所があるもんね。菓子と聞いて少し興奮しているようだぞ。


 ナギサさんからの説明を受けて、さらに食べたそうにしている。あれだけはこの日本の文化が入り込みすぎている世界でも見かけなかったからな。レンゲちゃんもきっと喜んで食べてくれるはずさ。


「ねえ、ナギサさん。調理器具は持ってきてるんでしょう? 材料はこの村でも手に入りそうだしさ、試しに作って食べてみようよ」


「おお、それはいいのじゃ!わらわからも頼むのじゃーナギサー、クレープを作ってくれなのじゃ」


「ああ、いいよ。折角だし、ここの食材を使った限定メニューってのに挑戦してみるかね」


「わーいなのじゃー」


 そして暫くの間市場で仕入れを行い、レンゲちゃんの家に戻ってクレープの試食会をすることになったんだ。

 

ユウ(苦虫を潰した様な顔)

パン(クエン酸を口に含んだような顔)

ユウ「はあ……これは酷い。亀に求婚しようとしておる」

パン「ぱっと見、良くある異世界ハーレマー見たいなのがまた」

ユウ「つうかホウロクインってなんだよ。あれ俺が建てた物置じゃねえかよ」

パン「それは思ったけど、でも亀にしては良いアドリブだったわね」

ユウ「ああ、暴力ヒロインとか、明らかに異世界に存在する単語じゃねえからな」

パン「クレープもやばかったわよー。久々に食べたい!なんていいかけてたもん」

ユウ「しかもさ『こいつ地球の知識を我が知識のように自慢しておるプププ』なんて考えてたぞ」

パン「亀らしいわね……。いやほんとボロが出ない事を祈るわ」

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