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第四百七十二話 カズくん デレデレする

 なんとも愛らしい猫耳……いや、狐耳フードをかぶった幼女は以前サスケさんと共にパーティを組んでくれたレンゲちゃんだった。


「しかしまた、どうしてこんな所へ? 依頼か何かでていたのかな?」


 と、尋ねてみたらびっくりだ。


「いいや。それを聞きたいのはワシの方じゃわい。ここはワシが収める村じゃ、ワシが居るのは不思議じゃなかろ? それよりホームセンターよ、お主こそ何故ワシの村にきたのかえ?」


 村長……だと……? 若村長はけものロリ……? なんて事を考えていたら、ナギサさんが俺の袖を引く。


(おい、ホームセンター。なんでお前、ここの村長と顔見知りなんだ? あたいにも紹介してくれ)


 どうやらナギサさんはレンゲちゃんが村長をしているという事をほんのりと知っているようで、俺に紹介しろと耳打ちをして来た。


 なるほどな。それくらい俺にもわかるぞ。村長にダイレクトアタックをかませれば、営業が上手くいくことは間違いないからな。よっしゃ、ここは俺も一肌脱ごうじゃないの。


「えっと、レンゲちゃん。こちら、俺がお世話になってる冒険者のナギサさんです」


「ホームセンターの隣に住んでいるナギサだ。今日は観光を兼ねてちょっとした商売の話をしに来たんだ」


「ぶっふぉ……ホームセンターの隣……ああ、いや。失礼したの。わらわはご存知かも知れんが、この村で村長をしておる蓮華じゃ。そこのホームセンターとは以前精霊樹のダンジョンでパーティを組んだことがあってのう。息災なようで何よりじゃわい」


 レンゲちゃんがそんな感じで紹介をすると、ちょっと驚いた顔をしていたけれど、なんだかレンゲちゃんに尊敬の眼差しを送っている。


「精霊樹のダンジョンに……凄い! あたいも何時かは!っておもってるんだけどね!装備が更新出来ないから行くのはまだ先なんだ。良かったら後で話を聞かせてくれないか」


「ほっほ。そうかえ、そうかえ。良かろうとも。ホームセンターと親しくしておる者で、冒険者を志していて……何より、そんな可愛らしい娘さんから言われたら、わらわに断る理由はなにもないのじゃ」


 可愛らしい娘さん……レンゲちゃんと同じくらいか、それより少し上に見えるんだけどな。


 まあ、猫族の人たちみたいな事もあるし、見た目より結構年齢が高いということも考えられなくはないか……?


 ……!

 

 のじゃロリで合法とか……最高かよ。


 

 そして俺達はレンゲちゃんに案内をされながら、村のメインストリートへ向かった。レンゲちゃんいわく、この村には様々な種族?の人たちがいて、多種多様な見た目をしているとのこと……だけれども、なるほど、ね。


 単眼族の村だ、と思ったけど、こりゃ違う。妖怪の村だ……。


 なんというか、ゲゲゲな感じの少年が主人公のアレに出てくる妖怪そのまんまの見た目をした妖怪があちらこちらで働いているんだ。


 俺でも知ってるぞ。皆がよく知る妖怪たちの姿って、大体があの作品の妖怪たちの姿なんだって。それそのまんまの妖怪たちが居るこの世界って……一体何なんだ……。


 まさか、これすらも謎の異世界人(暫定)ユーサンの仕業だとでもいうのか?


 スキルによって召喚した妖怪たちの楽園をこの地に作った――とか……無くはない、無くはないぞ。


 となれば、まさか……レンゲちゃんも……?


 言われてみれば九尾の狐と言えなくはない見た目をしている……! のじゃのじゃロリロリとした、わざとらしい口調もそれならば納得がいく!


 畜生!ユーサンめ!何処まで業が深い存在なんだ! ありがとうございます!ありがとうございます!


 神様!きっと貴方がユーサンに声をかけてくださったのでしょう!ありがとうございます!ありがとうございます!


 レンゲちゃんをこの世界に産み出してくれてありがとうございます!


「……のう、ホームセンター。涙を流して何をしておるんじゃ?」


「はっ!? い、いや。ちょっと天に向かって感謝をしていたら感極まってしまって……」

  

「そ、そうかえ……。まあ、何かあったら直ぐに言うんじゃよ? 相談くらいならのってやれるからの」


 優しい……! なんだろう、この幼女。もふもふのしっぽを持っているせいだろうか? 謎の包容力を感じる……っ! レンゲちゃんのしっぽをもふもふとしながら


(どうしたんじゃ?辛いのかえ?辛かったらわらわの尻尾に甘えるが良いのじゃ。今日はずっとこうして甘えていてもいいのじゃよ)


 なんて言ってもらえたら……俺は全てを許せてしまうかもしれない……っ!



「何気持ち悪い顔してんだよ!お前はさ!」


「いでえ!?」


 くーー!おしりが2つに割れてしまった! うちのかわいいゴリラに嫉妬をさせてしまったか。やれやれ……俺は動物園の園長さんじゃ……


「む、もう一発蹴れと女神様から天啓が!そぉい!」


「ぐべらっ」


 ……ナギサさんのカンの良さはなんなんだ……尻が……尻がぁ……っ!


「ほっほ。しかし、ホームセンター。暫く合わん間に良き仲間に恵まれたようじゃのう」


「え?ええ、まあ。ナギサさんはアパートの隣の部屋に住んでて……縁あって互いの部屋に遊びに行き合うような仲になったというか、なんというか」


「ふうん?アパートで隣の部屋のう。小柄で可愛らしいナギサちゃんがお隣さん?ほおん?なに?部屋に強襲してくる? 暴力系ヒロイン……いや、なんでもないわい!はっ!なかなか良い境遇のようじゃの!」


 ……? 突然レンゲちゃんの機嫌が悪くなってしまった……何故だ?


 なーんて、俺は鈍感系朴念仁主人公じゃないからね! ははーんははーん!レンゲちゃんめ、嫉妬だな? ナギサちゃんに嫉妬してるんだな? あまり脈はないと思っていたけれど、これはもしかすれば……。


 ふふ、俺の異世界ハーレム生活が今ここから始まるような気がするな!

ユウ「おい、創造神。感謝されてたぞ」

パン「……違うし!亀があんな感じになったの良くわかんないし!つか亀だし!」

ユウ「しかし、見ていて辛くなってこないか?」

パン「わかる。だって亀よ?中身ジジィなのよ? カズクンさぁ……」

ユウ「しかもさあ、勘違いしてるけど、亀はカズに嫉妬してるわけじゃん」

パン「隣の部屋に暴力系ロリヒロインが住んでるなんて何処のギャルゲーじゃー!って思ってるわね」

ユウ「んで、亀も亀で調子に乗って『わらわ』とかキャラ作っててキモいわけで」

パン「どうする?この村にいる間はヲチしないことにしちゃう?辛くなってきたんですけど」

ユウ「そうしたい所だが……見てない所で面白いことされそうな気もするから……」

パン「それを言われちゃうと……耐えたくなるから困る……」

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