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第6話 カフェ店員・毒舌くん

「いらっしゃいませ。」

「あ、今日もきたよお!」

うっわ最悪、まーたあの女来やがったよ。ったくどんだけ金持ってんの?

「ご注文はお決まりですか?」

いけねえいけねえ。オレは"イケメンカフェ店員"ってことになってんだから、どんなクズ客にも笑顔で接しないと。

大学入学と共にこのバイトを始めて2年。職場の雰囲気もいいし、ここの近くは高級マンション街があるから来る客の大半がオレの大好きな美熟女で、まさに最高の職場環境…だった。

「んーとねえ、じゃあ君の笑顔かなあ。」

この女が来るまではな!!

この女の気に食わないポイントは3つある。

まず1つ目。それは顔だ。太ってる訳ではないのだが丸い顔に、開いてるか分からない目。それからメイクをしても誤魔化せてすらない大量のシミとニキビの痕。最悪の極みである。

次に2つ目。喋り方。何処で覚えて来たのか、「〜だったよお」みたいなキモすぎる喋り方をする。そういうのはどっかのゲームの竜族がやれば可愛いのだが前述した顔の方がやるともうホラーだ。

そして3つ目。これが一番最悪なんだが、どうやらオレに好かれてると思っているらしい…絶☆望(キラッ

以上、"あの女のウザさ"のコーナーでした。

「ねえねえ、今日さあ……」

クイズ!このウザい時間にオレは今日、何時間耐えなければならないのでしょーか?正解者には100万円!!!…マジで泣けてくるぜ。


「ばいばあい!明日もくるねえ!」

1時間後。ようやくあの女が帰ってくれた。

これでオレもようやく家に帰れ…

「あ、ちょっと待ってくれ!」

「どうしたんすか、店長?」

なんでオレが店長に呼ばれるんだ?まさか、クビとかじゃないよな!?

「これ、さっきのお客様の忘れ物なんだけどね。ここの住所君の自宅のマンションと同じだよね?」

「はい、そうですけど…」

「じゃあ、ちょっと届けて来てくれないかな?頼むよ!」

ちょっとまて、それってまさかあの女じゃないよな!

「…良いですけど、どのお客様の物なんですか?」

あの女じゃありませんようにあの女じゃありませんようにあの女じゃありませんように

「さっきのOLさんだよ。」

OWATTA!!!

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