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アンフェア(仮)  作者: Athrun
8/11

7

ー2015年ー



俺は駅から徒歩数十分の都内の大学に歩を進めている。

何故大学に用があるのか。

それは俺が受験に合格しT大学に入学することになったからだ。

今日は入学式が行われるらしい。

T大学は都内では難関と言われていることもあり

入学式にはテレビ関係の人が来ることも少なくはないそうだ。

それゆえに学校側は入学式は毎年体裁を気にしつつ行っているようだ。


「大学か・・・」


俺は大学生活をエンジョイ出来るのだろうか?ふとそんな考えが頭を過る。

俺には不思議な事が一年に一回起きる。

夢を見るのだ。

八月三十二日の夢を。

夢と言っても妙にリアルな夢。

だから今は実は本当に存在している日でそれを俺が体験しているのではなんて

考えたりもしている。


そうこう考えているうちに大学の正面にまで来ていた。


「よし」


気合いを入れて第一歩。

そして二歩三歩と校門をくぐり学内へと歩く。

目指す場所は多目的ホール。

そこで学校関係者の話を聞くらしい。


多目的ホールにつくと綺麗に並べられたパイプ椅子に既に結構な人が座っていた。俺は空いている椅子を探し適当に座る。

座ってからほどなくしてホールの電気が落とされ正面にある壇がライトで照らされた。どうやらお偉いさん方からの話が始まるようだ。


退屈だ・・・


やはりこういう式というものはどこもつまらない。

学校長や教師の話なんてちっとも耳に入ってこない


「以上を持ちまして来賓の皆様からの祝辞を終わりとさせて頂きます。続きましては当校で新しく指導して下さる講師を紹介したいと思います。」


進行の人が言うにはようやく来賓の方々からの話が終わったみたいだね。長いよ


右手から新任であろう講師達が出てくる


「お一人ずつお話を頂きたいと思います。それではお願いします。」


新任の講師は三人いるようで一人は海外から来ているようだ。

一人二人と話は終わったようで三人目もそれほど変わったことは言っていない。

が興味のあることを言っていた。


「私の名前はシリウス。フランスのK大学で自然科学を専攻していたがこの大学で価値のあるものをより深く追求するためこちらに海を渡ってやってきた。

あるものとは夢に関するものなのだがね。それではこれから短い期間だろうがよろしく頼む。」


どうやらこの男、シリウスは夢について関心があるようなのだ。

夢についてはぼかして聞いてみるのもいいかもしれないな

と俺はそう考えるのでだった。

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