5
ー2012年ー
「最近自然災害が増えている気がする」
誰が言ったのか、それは分からない。一般人が言ったのか、
それとも我々科学者の中の一人が発現したのか。
そんなことはどうでもいい。
只科学者としてこの問題を調べてみたいというごく自然な好奇心が沸々と湧いてきた。
私に取って重要なのはそれが何なのかではなくそれが謎であることなのだ。
未知への探求心。
科学者にとって必要不可欠であろう志なのだ。
兎も角私は現在この案件について独自に調べている。
調べていると確かに不思議な点が多々あるのだ。
異常気象と言っていいだろう。
これは問題だ。
異常気象の頻度がこれ以上短くなるとする。
まず竜巻や大雨だとすると作物、また川の氾濫。
地割れや地盤陥没だとすると建造物への被害。
活火山の活動に頻繁化に伴う周辺の環境の変化、また火山灰が広範囲に。
地震による一次被害二次被害による経済、人民、土地への被害。
隕石などによるクレーターや考えるだけでも頭が痛いほどの物が出てくる。
これらは年々徐々に頻度が狭まっているものだ。
もしこれらや、その他の自然災害の中の一つだけの頻度が狭まっているのなら
まだ見過ごせたかもしれない。
が、これら総ての頻度が狭まるなど悪夢ではなかろうか?
さて、何故これ等が活発になっているか現時点でほぼ情報はないが幾通りか仮説を立ててみた。
例えば地球の変化、重力や磁気の変化だったり様々だ。
はたまた地球外の、周辺惑星や恒星、宇宙自体の変化。
突拍子のないものにすると自然災害ではなく超常現象だと考えてみたり。
一つ一つ検証していかなければならない。