5
koimayuです。
あと少しで序盤が終了します······と言ってもこれってわかるような差はないのですが。
さて、少し話が変わりますが、よければ感想を書いてくださると嬉しいです。
どんな風な印象が伝わっているのかを知りたいなという気持ちがありますので。
それから、今日からまた忙しい日々が始まりましたので更新が遅延することがあります。
ブックマークをしてくださると幸いです。
遅延の際には、活動報告をご覧ください。
前置きはこれくらいにしましょう。
では、再開です。
まだその頃の僕は結構ポジティブな奴だった。宿題っていう自分にとって嫌な物はスコーンって忘れて、説教をされる、みたいな。説教されても、終わってすぐでも何言われたっけみたいな。勿論思い出せるんだけど、既に引き出しに入れてしまっているから少し時間を要するってこと。一番酷かったのは、ほとんどの教科が真っ赤に染まったときだったかな。テストが返却された1分後にはもうケロッとしていたから。馬鹿の典型だなって思うでしょ?いや、まあ実際そうだったし。最も保身の為に言っておくけど、その次のテストでは挽回のレベルの点数をちゃんと取ってたんだけどね。
そんな超ポジティブな僕にも欠点があった。うん、小百合の言う通りこの性格って本当に便利なんだよね。例えば、上司からお叱りを受けたとするでしょ。何で怒られたかさえ覚えておけば、引き摺る心配が無いから。それで話は戻るんだけど、1つだけその性格を活かせやんくて。
そう、恋愛だけはそれが使えなかった。もし、上手く活用できていたら、たぶん小百合にもっと早く告白出来たかもしれないけど。
12年生と6年生はそれまでの学習進度が違ったから、中学1年と2年は初めから分けた状態でクラス替えが行われた。A~Cは12年生、D~Fは6年生というふうに分けられた。最初は躊躇っていたんだけど、友達が行ってみようって誘ってくれたから、そっち、つまり6年生の方の教室へ行った。
みんなで訪れた教室は幸いなことに僕が気になっていた小百合の教室だった。入って目でまず探したんだよね。どこにいるかなって。それで小百合を見つけたんだけど、その時小百合は前の席の女の子と話していたから横顔が見えたんだけど、またその姿が可愛くって。ちょっ、ちょっ痛いよ、小百合。いや、そこまで照れなくても。
まあ、それでお目当てだった小百合を見つけたのは良かったんだけど、結局1年の時に声を掛けることは無かったんだよね。何か、気後れしてしまったんだよね。あんな可愛い女の子と僕が釣り合うはずがないってね。今となっては、それが良かったのか、悪かったのかはわからないけど。でもそれからそこそこ時が経ったある日、僕の恋愛に対する攻勢を変化させる初めのきっかけになる出来事が起こった。