【75】呪い魔王戦・中盤
sideるし
「あっちはまぁ大丈夫そうだな」
今湧いて来ている敵の強さなら、あの三人でも白を守り来ることぐらい余裕だろう。
「【光の盾・第一章】」
スキルを発動すると光の粒子が一箇所集まり始め、程なくして簡素なら白い盾が形成され、近くで待機するように浮遊する。
その間に大穴から完全に脱出した魔王はその巨体で力強く跳ね上がり襲いかかってくる!召喚した光の盾でこの攻撃を【パリー】で防ぎ、敵の攻撃を無効化したことで発動可能になった【カウンター】を発動、手に携えた槍を振るい魔王の体を切り裂いたが、傷は浅く直ぐに塞がってしまったうえに小動もしていない。
魔王が近接攻撃に追従させる様に放った呪いの『螺旋弾』を【カウンター】のコンボで発動させた【追撃】の無敵時間でスルーし三連撃を撃ち込むが、やはりこれも有効打とは言い難い。
「やっぱまともにダメージを与えるのは無理そうなだな!【光の直剣・第一章】」
そう愚痴りながら今度は武器を召喚、召喚されたの盾と同じく簡素な作りの直剣であり、るし自身を挟んで盾の反対側に浮遊している。
魔王による逆サイドからの攻撃を新たに召喚した直剣で【パリー】【カウンター】【追撃】を再び決めて飛んできた追撃をやり過ごして…
ーーーGAAAAAAAA!!!!
魔王が口を大きく開いたかと思うと禍々しいく赤黒い光を放っ呪いのブレスが近距離から放たれたが、るしはこれを時空間魔法の『次元潜航』で難なくスルー、そしてブレス終了直後来た突進攻撃を【回避】で避け、再びコンボを叩き込む。
「ん〜やっぱり余裕だな。【光の鎧・第一章】」
簡素な作りの一対ガントレットが現れ、盾と直剣を掴む。
攻撃パターンもさほど多くないし、呪いで頭がやられちゃってるのか彼女がなにかしてるのか、初戦も含めればかなりの回数攻撃を無効化しているにも関わらずフェイントをかける素振りすら見せない。悪魔っていう言うのは本来低級のやつでもそれなりに知能が高いはず何だが…
突進で距離を取られた魔王に『聖なる光線』で攻撃しつつ近接攻撃の間合いに入れるために接近するるし。対する魔王は当然のように攻撃を避ける素振りすら見せず、両手を前に前に突き出すと、魔王の背後に魔王の巨体を容易く上回るサイズの赤黒い魔法陣が出現し、反時計回りに回転し始める狙いは…!
魔法陣のサイズと形状から察するにあれはまず間違いなく必殺技じゃん!レベル差と弱点モロだしの事を考えるとドーンの奴が耐えられる規模の攻撃じゃねぇ!!
『長距離転移』で魔王とドーンの迷宮の間に素早く割って入った直後、魔王の背後に浮かぶ巨大な魔法陣が一層強く輝きを放ち、呪いが突き出した両手の間の一点に集約してして行き…周囲を照らす白い輝きを上書きするように深紅の輝きが辺りを支配した!
「【反射】」
しかしるしはそのような強力な…文字道理の必殺技を前に、僅かたりとも臆する事も同様する事も無く正確に…【パリー】や【回避】が比べ物にならないぐらい遥かに有効時間が短い【反射】の発動を成功させ、必殺技を必殺技を放った敵自信に弾き返した!
弾き返された必殺技を魔王は回避することが出来ず、呪が凝縮された光線は魔王を貫いて地面へと衝突し爆煙を巻き上げる。
ーーーGUOOOOOOO!!
限界までレベルを上げたタンクでも素では耐え切ることが難しそうな一撃…しかし、自分の攻撃で死ぬようなマヌケでは流石に無かったらしく左肩から咲が消し飛んでいたものの魔王まだ生きており、激しい咆哮によって爆煙が吹き飛ばされ、それと同時に欠損した部位が復活した。
「まだまだ余裕綽々って感じだな?」
★
sideドーン
「はぁ!!」
黒蓮が刀を振るい、天から降り注ぎ続けていた敵の最後一体にトドメを刺し、敵が崩れ去る。
「こ、これでおわり?」
「いや…」
額に滲む汗を拭いながらそう言う金華にまだ終わって居ないと伝えながら迷宮の外…るしさんの方を伺う。いつの間にかるしさんの周囲に浮いていた簡素な武具は豪華絢爛と言うのにふさわしい神々しい形状に変化し、守護霊の様にるしさん背後で浮遊している。
「まぁ敵はこれ以上来なさそうだ、二人は…念の為白さんを引き続き守っていてくれ」
「….そうさせて貰うわ」
「ドーンはどうするの?」
「るしの援護に行く。あの魔王が必殺技を使った影響か呪いの柱は無くなったし、敵の増援はもう来ないと思うが気を抜くんじゃないぞ」
「そんな事わかってるわよ!」
「ドーンも気を付けてね?」
「ああ!」
二人の応援を背に『長距離転移』でるしさんの邪魔にならない位置転移して強襲を仕掛ける、〈浮遊人形の青大剣〉を二つ向かわせつつ自分でも切り付けるが、表皮を切り裂くにとどまってしまい、〈浮遊人形の青大剣〉の固定ダメージしか殆ど通って居ない。
「くっ!」
攻撃された事に気が付いた魔王が振り向きたさながら腕を叩き付けて来たがこれを『短距離転移』で回避して距離をとると、すぐ側にるしさんが移動してくる。
「ドーン、なんでここに居る?」
るしさんが語気強めにそう尋ねてくる。
「あの、呪いの柱が消えてから敵が湧かなくなったんだ、残党も全て掃討したし、黒蓮と金華が居るかあっちに集中してなくても問題は無いはずだ」
「フゥン…まぁちゃんとやってるならいいや。それでダメージは通りそうか?」
「無理だった、もちろん固定ダメージは通ったけど」
「そうか、ちなみにお前はあとどれぐらいであれが発動するとおもう?俺は魔法陣はあんまり詳しく無くてな?」
そう言ってるしさんを上を….上空で白く煌々と輝く魔法陣を指さす。
「……俺もそこまで詳しい訳じゃないし、詳細は分からないが多分まだまだかかるんじゃな無いか?」
「おいおい、嘘だろ?もう全部【最終章】まで回し終わったからそろそろ決めようと思ってたのに……ハァまぁ聞いて正解だったな」
そう言ってガックシと肩を落とするしさん、そんな様子を知ってか知らずか魔王は気炎をあげつつ飛び上がり殴りかかってくるが、るしさんが少し前に出ておそらく【受け流し】で攻撃を逸らして防ぐ。
「そんじゃヘイトが白の方に行かないよう、引き続き攻撃しまくろうぜ」
「わかった」
るしさんと別れて左右から攻撃を仕掛けるが、やはり余り聞いている感じがしない……通常攻撃が通らないならあれを作った方がダメージを受け効率は良さそうか。
るしさんに敵のヘイトが向いて居るスキに【武器生成】で《浮遊人形の杖》を生成し『魔力の弾幕』を発動せると杖から無数魔力弾が放たれて敵を襲う!
『魔力の弾幕』は消費魔力量に対して破格の多段ヒット回数をもつ魔術だがその代わり威力はお察しだけど……そもそもダメージが通らない今のような相手には適しているはずだ。
敵はこの攻撃を防ぐ様子も見せずモロに被弾し、大量の固定ダメージが発生し、血飛沫が巻き上がる
ーーーギロリ!
「おぅと」
今の攻撃が聞いたのか先程までるしさんの事だけを注視していた敵の顔がこっちを向いた……ここからが本番ってかんじ?




