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神秘のベールと旅の足跡  作者: 裏虞露
【第二章】呪われし国と無敵の天使
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【70】山脈と雷雲

「ほら、俺の言った通り大丈夫だったろドーン?ダメージは回復させたし、準備が終わったら次を初めてくれ」


そのるしさんの発言の後多少のすったもんだはあったものの、休息の後、先程の戦闘での反省を生かしヘイト稼ぎ用のアイテムを黒蓮に渡したり属性玉の補充を渡し、二人はレベル上げを再開した。


「なぁドーン、二人は大丈夫そうだしお前もレベル上げに行って来たらどうだ?」


再び二人から距離をとり、いい感じの位置で待機しているとるしさんがそんな事を聞いて来た。それは俺も思ったが…呪いを効率的に使えるように設備を新しく生成したせいで、呪の変換が終わるまでポイントに余裕がないから出来れば危険な事は避けたい。


「呪いの変換が終わったらな」


「あ〜?呪いってそんなに大変なのか?」


「ああ、他のとは比べ物にならないぐらいな」


「ん〜わかった、じゃあこれをやるよ」


そう言ってるしさんは『次元収納(インベントリ)』から真っ白な水晶を取り出した。


「これは?」


「呪いを浄化する効果がある魔法結晶だ〈創世具〉のな」


「〈創世具〉!?いや、流石にそれは貰えな「まぁまぁ、そう硬いこと言うなドーン、お前達は思ったより良い感じだからな。それに呪でレベル上げが出来ないならこれは依頼の上での必要経費だろ?もし気になるならボーナスだと思ってくれればいい」…」


「まぁ…そこまで言うなら受け取っておく、というかこれを白さんに使ってあげるべきでは?」


「もちろん試したさ、けど無駄だった、まったくな」


「つまりそれって…この地の呪の根源は」


「あぁ、〈創世機〉が原因である可能性が高い」


side 浮遊要塞


次元収納(インベントリ)』からるしさんから貰った、〈創世具〉級の魔法結晶を取り出し、呪をポイントに変換する作業を行っている[呪胎炉]に対して使用すると、眩い光と暖かく心地の良い風が部屋を満たし、数秒後には使用されていたおぞましい呪は全て浄化され、漏れ聞こえて来ていた呪詛が静まり、燃料が無くなったことで炉の動作が止まって部屋には静寂が戻って来た。


浄化されて呪いだったものをポイントに、変換して吸収する。獲得したポイントは倒した呪の強さも数も今まで戦って来た的に比べ大した事無い事もあり、差程多くは無かったが、やはり呪により変異している影響でそこいら連中より階梯が高かったのか[呪胎炉]の元を取れる量だった。


【迷宮創造】で[中祭壇]を1つ、[小祭壇]を5つ、[ゴーレムプラント]を2を新たに設置。

ちなみに[ゴーレムプラント]は一つに付き10体までのゴーレムの整備、回復、復活を自動かつ低コストで行ってくれるとても優秀な設備。侵入者を奥に誘い込みながらも撃退する必要がある迷宮にはプラント系の設備は必須と行って良い…まぁ自分のような移動迷宮の場合、最深部たる核が外に設置されいるし、迷宮内から迷宮外に攻撃出来るから普通の目的(防衛、接待)で有効活用される事は早々ないんだけど、やっぱりいると便利だし魔物だから最悪核を守る壁の代わりにも出来るし。


さて、これで準備は万端…行くかレベル上げ。


迷宮を山に向かって移動、上昇させて行く。山脈の上の方は黒い雲にお思われておりその全貌を見ることが出来ず天気も良くなさそうだ、一応晴らす事も出来るはずだけど、どの程度敵が出てくるのかも知らずにそんな目立つ行為をするのは危ない気がするしこのまま進もう。


そんなことを考えながら山脈の上上と登って行く山肌から無数の鳥系と思われる魔物達が現れ、こっちに向かって襲いかかって来た。まだそれなりに距離は離れて魔法等の遠距離は飛んで来ている。迷宮は相変わらずただの鉄製なので当たれ損傷は免れ無いだろう、というわけで[中祭壇]で『魔力防護(マジックシールド)』を発動し飛んできた攻撃を防ぐ。適正の無い属性とはいえ、中祭壇規模の魔術なならここら辺のレベル帯の敵に突破されることは早々無いはず……


風を切りながら高速に飛来した風の刃や岩石、氷の槍など無数の攻撃は空中要塞を覆うように展開された半透明の青い壁に激突して煙を上げるが、予想に違わず全て防ぎきる事が出来た、『魔力防護(マジックシールド)』にはヒビ一つ入って居ない。


[小祭壇]に『連鎖する雷(チェインライトニング)』をセットして一斉に発動、一瞬青白い閃光が走り次の瞬間には無数に存在していた敵は焦げ臭い匂いを残しながらその大半が地面へ落下して行っていた。属性相性のいい個体が何体が生き残っていたが、無数にいた仲間が力なく落下して行く様に恐れおののいてか踵を返して逃げ帰って行く。逃げるんなら別に見逃してやっても良いが…悪いが今レベル上げ中なんだね。


追撃の『連鎖する雷(チェインライトニング)』で完全に敵を仕留め切った。

そしてどうせ翌朝になったら地形事復活するはずだし、この程度連中が生き残れる程度の山なら派手にやっても問題無い…所か探す手間が省けて良いかもしれない、というわけで[大祭壇]と[中祭壇]に『大爆発(エクス・プロージョン)』をセットし先程襲いかかって来た敵が現れた場所付近目掛けて発動…


ーーードガガァァァァァァァァァァァンンン!!!!



すると凄まじい破裂音とと共に周囲が赤く染まり、1拍遅れて暴風と爆煙体を叩く…


「ぐっ!?流石に調子に乗ってやりすぎたか…」


完全に狩り尽くすために追加で数発撃ち込んだ所で暗雲の中から無数の雷が降り注ぎ〈小祭壇〉にセットしていた『魔力防護(マジックシールド)』を容易く貫き体に突き刺さった!幸いな事に核には当たらなかったので致命傷には程遠いがそれでも今まで一番大きな損傷を負ったのは間違いない。


ポイントを消費して損傷を修復しながら、意識を上空の暗雲に向け【魔力探知】を発動するが暗雲の中はとても濃い魔力で満たされており、このままでは中の様子を伺い知る事は出来そうに無かった。


〈大祭壇〉を『魔力防護(マジックシールド)』に〈中祭壇〉を『大嵐(テンペスト)』に変更し、降り注ぐ落雷から身を守りながら暗雲を吹き飛ばそうと試みるが暗雲とぶつかった『大嵐(テンペスト)』は何かに相殺されるように弾けて消え、予想よりも小さい範囲の暗雲を飛ばすにとどまってしまった。魔力が満ちている事からある程度予想はしていたがやはりあれは何者かの制御かにある物らしい…こう言う時自分のビルドだと強く出にくいのが痛い、金華や黒蓮がいれば多少はマシになるはずだったか今は居ないし…さてどうするか?


幸いなことに先程の反撃か絶えず降り注ぎ続ける落雷は『魔力防護(マジックシールド)』で防げてはいるため考える余裕はある…まぁこう言う時のための〈ゴーレムプラント〉だよな。

二つ〈ゴーレムプラント〉にセットしてあった計20体の浮遊人形(フロートゴーレム)を操り【攻勢指揮】【補助指示】[小祭壇]で雷耐性、速度、防御のバフをかけた雨雲の中に突っ込ませる。


暗雲の中は案の定い雷が忙しなく走り回っており、侵入したゴーレムの身体を容赦なく焼いて行くが耐性を付与したかいあり、このまま何も無ければ数分は持ちそうだ。敵を発見したら正確に位置を把握出来るゴーレムをマーキング代わりに使って[中祭壇]の『大嵐(テンペスト)』を敵に直撃させてやろうという魂胆だが…果たして上手くか?






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