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神秘のベールと旅の足跡  作者: 裏虞露
【第二章】呪われし国と無敵の天使
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【55】アイテム等級と純白の月

「そうだな確かにそっち方がいいかもしれない、俺が喋って何が疑問があったたら質問してくれ」


「わかった」


「わかったわ」


二人がしっかりと頷いたのを確認して話し始める。


「まずは、基礎的な話…は前もした気がするから、先に出来ないことを話そうまず…俺の()()()のスキルでは〈創成具(ジャネシス)〉は作れない、その一個下の〈〈神話級(ミソロジー)〉手順を踏めば作れなくもないがコストが「ちょっと待ちなさい」どうかしたか?」


生成系スキルにある制限と使用について説明していると黒蓮から待ったがかかった。


「その〈〈創成具(ジェネシス)〉と〈〈神話級(ミソロジー)〉ってなんなの?」


黒蓮が授業についていけない学生のような表情で質問してくる。


「そこからか、まぁ簡単に言えば道具事に割り振られたレア度…まぁ希少性や強さを表すものだと思ってくれれば相違ない」


「それじゃさ!〈創成具(ジェネシス)〉と〈神話級(ミソロジー)〉って言うのはどれくらいなの?」


金華が興奮した様子で聞いてくる


「上から二番目と三番目の等級だな」


「えぇ?それって…ドーンめちゃくちゃ凄い物が作れるってこと!?」


金華がそう言いながら目を輝かせてこっちを見る


「まぁそうだな」


「凄いね!」


「金華、まだ手放しに褒めるのは早いわ。ドーンその等級だと一体どんな事が出来るのかしら?」


「そうだな… 〈神話級(ミソロジー)〉で有名なのだと効果は絶対切断と必中の効果を合わせ持った剣とか、死を無制限に先延ばし出来る魔法の杖とかだな」


「それは…本当ならとんでもない性能ね」


あまりのとんでもない効果に荒唐無稽な話だとでも思ったのか目を細め小馬鹿にするような視線を向けてくる黒蓮。目を輝かせてこっちを見ている金華のことを見習って欲しい。


「まぁ今のペースやって行けばそうだな…一年ぐらいあれば一つぐらい作れるだろうからそれまで待って欲しい」


ゲームの頃ならガチればリアル時間で一週間程度で一つくらい作れたけどアレはポイントを稼ぐ基盤が整っているからこそだったし、そもそもリスポーン出来るからこその無理無茶無謀混み混みでもそれだけの時間がかかった。ゲームの世界では無く異世界で、一からそのレベルまで駆け上がる時間を考えると…今みたいなハイペースで進み続けても恐らくそれぐらい。


「ま、いいわ。なんにしろ今すぐは関係無いということよね?」


「ああ、そうだな。ちなみに二人に渡した武具の等級は〈希少級(レア)〉…したから三番目の等級、この〈簡易拠点〉はその一個下の〈普通級(アンコモン)〉に分類される」


「そうなのね… あ、〈簡易拠点〉と言えばテントが一つしかないようだけど、一緒に寝るつもり?」


「…それは俺も〈簡易拠点〉を生成する時に思ったけどまぁ仕切りのあるし大丈夫だろ?」


「そーんなわけないでしょ!」


黒蓮はガタッと椅子を吹っ飛ばす勢いで立ち上がって大声で叫んだ。


「やっぱりだめ?」


「ダメよ!」


「私は良いよ?」


「ちょ、ちょっと金華、何言ってるの!?」


黒蓮が金華の発言を聞いて悲鳴のような声を上げながら顔を真っ赤にする。


「これから一緒にやっていくし、そもそもドーンはそんな不義理な真似しないよ!前一緒に寝た時お姉ちゃん襲われなかったじゃん」


「そ、それはそうだけど…でも、男なんてみんなケダモノよ!」


「むぅ……あ、そうだそれじゃ私がドーンと同じベットで寝るよ!それならお姉ちゃんも安心でしょ?」


「はぁ!?」


「えっ」


金華の突然の予想外の発言に黒蓮と自分は揃って素っ頓狂な声を上げ、場の空気が凍りつき静寂に包まれた。そしてその空気を知ってか知らずか金華はそのまま話し続ける。


「それならお姉ちゃんがドーンに襲われるような事は無いし私は……ドーンなら良いよ♡」


そう言いながら金華は体にシナを作り、頬を赤らめながら妖艶に微笑む。


「き、金華…」


黒蓮はそんな金華を見て言葉が出ないようだ。んん〜ま、まぁ金華なら、あの時みたいに黒蓮の爆乳を押し付けられながら眠るよりはまし……か?もし前みたいに黒蓮と一緒にねたらあの宿屋のベットより〈簡易拠点〉のベットの方が小さいからもっと酷い事になりそうだし。もっともあの金華の様子だとこっちが襲われそうな予感がしないでも無いが……それは流石に自意識過剰だろう。


「俺はそれでも構わないが…どうだ黒蓮?嫌なら俺は夜番も兼ねて外で寝るが…」


「うぅぐぐぐぐぐぐ」


黒蓮は苦虫をかみ潰したような渋い顔をしながら唸り声を上げる。


「分かったわ、それじゃしょうがないから前見たいに私と「それは無理」む、無理?」


黒蓮が恥じらいと躊躇う様子見せ顔を赤らめながらそう言い、それに対して無理だと答えると鳩が豆鉄砲を食らったような表情を浮かべて呆気に取られた様子を見せる。


「ベットが小さいし、そもそも一緒に寝て良いならわざわざ1つのベットで寝る必要は無いだろ?前の時と違って人数分ベットはある訳だし」


「それは…そうだけど!」


「……取りあえず今回は俺が外にいるよ。改めて考えてみると深層の魔物に夜襲を仕掛けられたら〈簡易拠点〉じゃひとたまりもないし夜番もかねてな」


「でも、それだとドーンが寝不足になっちゃうよ?」


「それは……今寝れば夜の間起きてても大丈夫じゃないか?」


「夜番をするにはそれで良いかもしれないけど…それじゃ結局明日深層の更に奥に行く時にドーンが寝不足なのは変わらないでしょ」


「そうか?」


「そうよ。まぁわかったわ、それじゃ三人で交代しながら夜番をしましょ?それならドーンも変な事出来ないとだろうし寝不足も…一人でやるよりはマシになると思わない?」


「うん!そっちの方がいいと思う!ドーンに負担を押し付けるのは違うと思うし!」


「…分かった、ありがとう二人とも」





雲の隙間から幻想的な白い月光が岩肌に降り注ぎその輝きを周囲に反射させ、穏やかな風が草木を揺らす音が微かに聞こえる静かな夜、懸念していた深層の魔物襲撃は現状起きておらず平和な夜を過ごしている。あのあと相談した結果、金華→黒蓮→自分の順番で夜番を行う事になったため、自分が黒蓮と交代して夜番を始めた時にはすでに半月の月は既にかなり低い位置を飛んでおり夜明けがそう遠くない事を伝えて来る。


「………?」


……なんだ?今何か違和感があったような?静かな夜…魔物がいない事に違和感がある?いや、それは今の自分の強さを考えれば深層と言えど第一階梯の魔物が近寄ってこないのは普通にあり得る事だ、ゲームでは能力値に差があり過ぎる場合、縄張りのボス等の特殊な状態の敵じゃない限り逃げ出していたしこれは別に不思議じゃない。交代した黒蓮…はめちゃくちゃ眠そうな感じでちゃんと見張り出来ていたのか疑問を覚えるレベルだったが別にそれだけで別に何かあった感じもしなかかったし……ん〜


警戒を怠らない様に注意しなながら思考を巡らし、ふと空を見上げるとそこには先ほどまでと同様、白く輝く半月が………()()()()()()


「!?」


クソっ!なんで直ぐに気が付けなかったんだ!この世界の月は赤、紫、青の三つでその全てが中心から砕けていた…つまり半月何てあり得ないし、そもそも白く光っている月は無い!どっからどう見ても場所がさっきまであった場所と違うし大きくなってる!どう考えても魔物の類だ。


突然の異常事態に思考が混乱しているのを感じながら『次元収納(インベントリ)』から武器を取り出して身構え、武器よりも先に金華と黒蓮を起こすべきだったかと若干後悔を覚えながらも、月もどきから視線を逸さず、かつこちらの事を気取られない様に二人を起こす方法に考えてを巡らせ始めた…その時!その奥にいる何かと()()()()()様な気がしたのと同時にわずか月もどきの輝きが増し、その姿を一瞬で消した。今の感じ『短距離転移(ショートテレポート)』か?


「あっ」


ーーーゾクゾクゾク


ツーと冷や汗が流れ、背筋に嫌な感覚が走る。

いる、後ろに…いる、さっきまで上空で輝いていたやつがっ!この雰囲気、そしてさっき魔法…今の自分、いや自分より数段格上のやつに背後を取られている。



「やっ」

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